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光が差し込んだら、チャンス到来。(『「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか』をよんで)

長嶋や王は太陽の下で咲く向日葵。ボクは人の見ていないところでひっそりと咲く月見草みたいなもの。自己満足かもしれないが、そういう花もあっていいと思ってきた。

そう語ったのは、野球界の名監督として名を馳せた故野村克也監督です。

同時代に華々しい取り上げ方をされていた、王貞治、長嶋茂雄をひまわりに喩え、自らはひっそりと咲く月見草に喩えていました。

今日は、長嶋さん、王さん、野村さんの話ではなく、大リーグでも大活躍した上原浩治さんが自らを喩えた「雑草」について考えてみます。

『「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか』という本を読みました。

メッセージをまとめると、「予測不可能な時代には、雑草のようにチャンスがあれば、とにかくチャレンジしよう」ということです。

著者はまず、現代をブーカの時代と考えます。

現代は、「VUCA(ブーカ)の時代」と言われる。  VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べた言葉である。
『「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか』

そして、ブーカの時代。つまり先が読めない時代には、雑草の生き方が参考になると言います。

雑草の種子の発芽には、さまざまな要因が関係するが、大きなチャンスの一つが、「光が差し込む」ということにある。  暗い土の中でチャンスを待ち続けた雑草の種子にとって、光が差し込むことは、何を意味するのだろう。  誰かが草取りをして、根っこごと雑草を抜けば、土がひっくりかえって土の中に光が差し込む。つまり、光が差し込んだということは、ライバルとなる植物を人間が取り去ったということを意味する
『「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか』
数多くのチャンスを見つけては、小さなチャレンジを繰り返す。そして数多くの失敗の中に成功を見つける。それが、予測不能な変化を生きる雑草の戦略
『「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか』

雑草は、光の当たらない地下で、光が当たる時を待ち、生き続けます。

そして、いざ光が当たった時には、ここぞとばかりに、葉を広げ地上での活動を続けます。

何度踏まれても関係なく、チャンスがあれば、光があれば、とにかくやってみるのです。

物質的にも、情報が氾濫する現代であると、何かをやってみようというパワーを持ち続けることは難しいのかもしれません。

ただ、そんな時代だからこそ、何かをやってみることは、価値があると思います。

雑草のように、地下で力を蓄えながら、チャンスがあれば色んなことをやってみよう。そんなふうに思う今日この頃です。

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