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堂々巡りの毎日で。

ひょっとすると、僕らは仕事に対し、あまりにも多くのことを望みすぎているのかもしれない。 食べていくのは大前提として、お金をたくさん稼げるほどいいし、自己実現もできて、面白くて、そこまできつくなくて、それに休みも多くて、尊敬されて……。 それってどんな仕事だろう? 実際のところ、その中の一つや二つでも満たされるなら、なかなか良い仕事と言えるのではないか? ちょっと欲を捨てれば、今の仕事にも満足できるかもしれない。

あやうく一生懸命生きるところだった Kindle版
ハ・ワン (著), 岡崎 暢子 (翻訳)

日常の中にある奇跡のような幸福な瞬間は、
映画では綺麗に映し出されて、何度見てもうっとりするような、
そんな気がするものです。

ところが、現実では、映画のようにうまく切り取ることはできないし、
何度もそのシーンを繰り返し再生できるわけではないので、
少ない輝くような良い思い出を何度も思い出して、
なんとなく良かった幸福な瞬間は、なかなか思い出せなかったりします。

冒頭にあげた『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んでいると、
自分の憧れやら欲望は、外部に対して求めてしまうと、
本当の満足は得られないのではないかと思ったりします。

そもそも外部に存在しているものは、
ワタシたちを幸せにしたりするためには存在していないので、
自分自身が満足する、つまり内部の幸福を満たさない限り、
本当の意味での充実とか、幸福は感じにくいのではないかと、
そんな事を思うのです。

だから、自分の目の間で起きている、
映画であれば、幸福な瞬間として映し出されるシーン。
それを見逃さない事、その一瞬の幸福を感じる心を持つ事。
それを忘れないでいたいと思うのです。


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