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「すかいらーく」から考える、価値づくり。

ファミレスとじぶんの人生の価値づくり。

すかいらーく創業者の横川さんの本を読んだ。

その中で、「価値づくり」に関する章がとても興味深かった。ファミレスの話なのだけれども、今のじぶんが個人として考えるべき点に思えたのだ。

すかいらーくが上場後に、うまくいかなくなった理由について横川さんが語る箇所を引用してみたい。

上場そのものがいけないのではなく、会社のシステムの中心が価値づくりから金づくりに変わってしまったからで、いちばんいけなかったのは株価をきにしすぎたことです。(『すかいらーく創業者が伝える「売れて」「喜ばれて」「儲かる」外食業成功の鉄則』横川竟 著、エフビー、2013年、20頁)
株価を見れば上げたくなる。そのためには利益を上げなければならない。しかし価値を上げてその結果として利益を増やすという考え方ができないから、コストを削って利益を上げる。そうすると、当初は利益が上がったように見えても価値が下がるから3年後にダメになる。これは、ひとつの方程式で、わかりきっていることなのに、みんなこの罠にはまってしまうのです。(『すかいらーく創業者が伝える「売れて」「喜ばれて」「儲かる」外食業成功の鉄則』横川竟 著、エフビー、2013年、20頁)

目先の利益と企業の価値

横川さんは、目先の利益を追求するために、価値の創造を怠る問題を指摘している。安い食材に手を出して、本来ファミレスが持つ価値、つまり「お店に来る人が求めていること」を愚直に追い求めるということをせず、短絡的な「コスト削減」ということをした結果、すかいらーくは、うまくいかなくなったと語ったのだ。

これを「ひとりひとりの人生」に置き換えてみると面白い。大人になって働くまでに、人は勉強したり、さまざまな経験を積んで、お金を稼いだり、誰かのために働くことができるようになる。そう、それはその人が「その人としての価値」を積み上げてきた結果なのだ。

社会人は本を読まず、勉強しない(という人が多くいる。)

社会人になって驚いたことの1つに、人々がそんなに勉強したり、本を読んだりしないという事だった。会社がTOEICを勉強しろっていうから、仕方なしに勉強している。会社が課題図書を読みなさいというから、仕方なしに本を読んでいる。最近面白いことありますか?何か興味深い発見はありましたか?と聞いても、「別に・・・」と答えるだけ。

会社の不満や、給料がもっと欲しいというけれども、その価値づくりには時間を使いたくない。社会人ってなかなか、勉強しないひとが多いと思ったものだった。そういう自分も「忙しいなまけもの」にならないよう日々自分と戦っているのですが・・・。


じぶんの価値づくりを考える。

すかいらーく創業者の横川さんがファミレスについて語ったことは、ひとりひとりの人生に当てはまると思う。日々の中から、自ら学び、周りの人を助けたり、喜ばせることを1つずつ増やしていく。それは決して、簡単ではないし、努力も必要になってくる。けれどもその「価値創造」なくして、最終的には何も手に入らないのではないか。

小さいなことでもいい、誰かの責任にせず、「じぶんのはなし」ととらえて、少しずつできることを増やしていきたい。

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