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コロナが理由じゃない!?Y世代・Z世代が推す新しい働き方

こんにちは。ワーケーション研究部sekiです。
気がつけば、4月もおわり。家で仕事をするようになってから1年が経ちました。

わたしは巷いう"Y世代"といわれる世代です。
入社したころは慣れない業務で毎日残業して、、終電近くまで飲む!なんて、、そんなような日々を過ごしておりました。
しかし今ではコーヒーを片手にカフェミュージックなんて流しながら自宅でオンラインセミナーの配信準備をしています。

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仕事の仕方は変わりましたね。驚くほどに変わりました。こうなるなんて380日前くらいは想像もしてなかったです。きっとみなさんの中にも同じように感じている方、多いのではないでしょうか。なぜここまで世の中は変わることができたのか、良くも悪くも変化したのには理由があるはずだ、コロナの影響だけなのか?と自問自答を繰り返していました。そしてなんとなく分かったこと。


ー 本当は自分にあうもの、あう場所を選んで働きたい人が多い ー


わたしが腑に落ちたエピソードがあったので、ご紹介しますね。

先日、4月入社23歳 新入社員の方への研修を担当する機会がありました。
各部署へ配属する前に、基本的な研修をするわけですよ、企業理念とか創業当時の想いとかですね。そのなかで私の会社では、社員が行動するときの判断基準となるようなものを小冊子にまとめてるものがありまして、新入社員の方にも自分事と捉えてもらうために、「どんな行動基準が心に残った?すぐ実践できそうな項目は?」って問いかけてみたんですね。


< 回答がこれ >

「この行動指針はどの場面においても誰がやってもこれが私たちらしさであり、残すべきものです。そしてそこには意思が必要となる。~・・・」っていう冒頭の部分が心に残りました!会社らしさはこれなので守りましょう!じゃなくて、そこに自分の意思が必要になるって言ってくれて嬉しかったです。」


< 私 >

え?そこ? 導入の文、、!?、、、(一瞬うろたえる)
意外な答えでした。
指定した冊子には行動指針が具体的に記載されてるので、「〇〇を実践してみたいと思いました!」とか来ると思ってたんですよね。

その時はそれほど深堀せずに進めてしまったのですが、振り返ると、自分に合うもの、合う場所を"自分の意思で選んで働く"ことに価値を感じてるんだと解釈しました。もしかしたら時代を象徴している回答だったのかなって。

Z世代って ブランド思考 < 自分にあうもの って傾向らしいんです。
理不尽に右に倣え!!って言われることに抵抗があったり、個に焦点をあてて評価したりコミュニケーションすることが大切だったり。特徴や違いについては分かりやすくまとめてある記事がいくつもでているのでぜひ検索してみてください。



で、ふと今コーヒー飲みながら思ったんです。今のわたしのこの状態、なるべくしてなった普通の状態だなって。
いまや多くの企業で7割近い社員がY世代からZ世代までの人たちで組織されていて、仮にほとんどの人がこれに近い考えだったとしたら、そりゃ働くスタイルも変わるか~!って自然と思えました。環境の後押しもあったとはいえ、いずれはこうなっていたなと。
"こうなっていた"というのはつまり
働き方が変わった=色々な働き方をしている人がいる状態になった

ということです。

自分に合うもの、合う場所を選んでいるって思ったんです。
それは一緒に働く人の雰囲気なのか、環境なのか、考え方なのか。
私は新卒から同じ企業で務めていますが、一つの会社で一生働くって人は少ないらしいですね。合わなかったら違うフィールドを選んでいく。理由はそれだけではないにせよ、転職に対してポジティブな印象を持つ人も年々増えているといった、こんな調査結果もあるくらいなんですよね。
>>株式会社マイナビニュース『転職動向調査2020年版(2019年)』

だから、逆に言ったら企業は、多様な人がいるだけではなくて、最大限にその多様な人たちが活きる環境を整えるってことが、これからめちゃめちゃ求められるですよね。(大切な社員が転職しちゃうやん。。。!?)
「個人を管理する」会社から「個性を解放する」会社へなんて言葉を見たことがあります。

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人事、総務のみなさん、、お気持ちお察しいたします。
後手後手だとか、悪いところばっかり、まるで敵かのような扱い。。
お察しいたします。やっぱりスモールスタートですね。一気にはやるのはなかなかハードルが高いです。人事だって無理をしない時代です。

最近、観光庁からこんなものが公開されました。
>>国土交通省 観光庁『あらたな旅のスタイル_企業版』

このところよく耳にする"ワーケーション"という言葉。
リフレッシュできるとか、プライベートが充実できるとか、
いや完全に仕事とプライベートは 別けたいのにVACATIONにworkをもっていきたくなんかないよ!実際子供がいたら難しいな、、など
賛否両論なのが実態といったところでしょうか。
アメリカで始まったワーケーションのスタイル"「働く、休む」を分けずに、「休みながら働く」という考え方"はそもそも現状の日本企業の多くには勤務形態がマッチしていないですよね。もちろんその点は内閣官房はじめ各省庁の方も課題に感じておられ、討論会でも議題になったようです。
>>企業への浸透目指す ワーケーション推進議員連盟が総会開く(旅行新聞)

観光庁が発表した企業向けパンフレットは様々解釈が進む中で、日本企業にもマッチするよう定義や概要をまとめたものとなってました。
各企業の導入事例などもあわせて記載があって、企業ごとに違った形で取り入れていることが分かります。

どんなスタイルであれ取り入れることができたとしたら...
(例)地方活性、移住推進、SDGsを絡めたプランとセットで実施
   →社会貢献性
(例)場所や時間にとらわれず自分で働く場所を選択できる
   →個が主体的に取り組める環境の提供
(例)コミュニケーションを深めるきっかけを業務中に提供
   →ハラスメントと言われず深いコミュニケーションの実現
社員旅行よりワーケーションに参加したいという意識調査結果も見つけました。
>>BIGLOBE調べ

などなど、例をいくつかあげてみましたが、
YZ世代の傾向を捉えた働き方/制度のひとつでもあるかなと思いました。
しかもしかも、、、
今なら政府や地方自治体も背中を押してくれてるわけですよ!!
制度導入の波がきている今を逃すのはおしいですよね。
(⇊テレワークに関する助成、補助)



柔軟で健康的で持続可能な職場が選ばれる、そんな時代。
どんな企業もめまぐるしく変わりゆく時代の流れにのって、いつまでも存続していける世の中になってほしい。私自身、自分の職場だったらどうやって取り入れていくことができるのか、取り入れた先にどんな可能性があるのか。これからも模索しながら"働く"を考えていきたいです。