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大人の発達障害~家族の立場から~

始めまして。
ウッドエイト社会保険労務士事務所スタッフのMです。
私の息子は発達障害でADHDの診断を受けていますが、現在は地方公務員として働いています。
「発達障害」のほんの一例なのですが、症状や我が家の経験を知っていただき、学齢期を過ぎた方の選択肢としての障害年金についてもお知らせできればと考えました。
Noteで発信する機会をいただいたので、これから5回に分けてお伝えしようと思います。

息子について
息子は小学校入学後比較的早くに集団生活に不適応を起こし、当時通学していた小学校の「情緒障害児学級」に通級することになりました。
WISCと言う知能検査を受けて、知的な遅れは無いものの発達には大きなアンバランスがあることがわかり、通級での個別指導が有効だと判断されたためです。
特徴としては、言語による理解や推理、思考力は非常に高いのですが、動作性が極端に低かったため、行動に移すのにとても時間がかかったり、結局出来ないということが沢山ありました。
口だけは達者だけどやらなければいけないことが全然出来ない、と言う感じです。
言葉にすると簡単なのですが、実際の生活はなかなか大変でした。

大学進学
小学3年生以降は医療の支援を受けて投薬管理を行い、ぎくしゃくした人間関係がありながらも中学を卒業しました。高校は私立でしたが本人の特性をあらかじめ知らせた上で推薦入学を受験し合格、充実した3年間を過ごしました。高校時代がとても自然で充実し、安定していたため大学進学と同時に投薬をやめました。主治医のいた医療機関が16歳までの心身障害児のための医療施設で、外来で受診できない年齢になったことがその理由の一つですが、大学に進学したことで本人、家族とも何故か「もう大丈夫。」と思ってしまったからでした。

大学在学中
一般入試で合格した大学でしたが、第一志望の学校ではありませんでした。入学後2年目は1年間休学しましたが、3年目に復学してその後は順調の様でした。
卒業に際してなかなか単位が取得できず、3年間足踏み状態が続きました。
いよいよ後が無い状態(退学か卒業か)となった時、以前お世話になっていた主治医に連絡、無理を言って病院に伺い、相談しました。
家族は全く気付かなかったのですが、本人はプレッシャーから抑うつ状態となっていて医療の助けが必要な状態でした。
主治医のいる病院では年齢制限で継続した受診が出来ないため、心療内科の紹介を受けてそちらにお世話になることになりました。
同時に大学の学生課に現状を相談し、学部の支援もいただいて最終学年に臨むことになりました。

こちらで紹介する内容はあくまでも我が家の経験のごく一部です。
発達障害は100人いれば100通りでみんな同じではありません。
ご理解をいただければと思います。

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