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〇 その日のことは、今でも鮮明に覚えている。 おぎゃあおぎゃあ、声がきこえ…
ある日、翔の家に伯父が訪ねてきた。翔はいつも来るたびに、楽しい遊びを教えてくれる伯父の…
ここは、ヒロキくんの机の上。 文房具たちの暮らす街・ブンボグがありました。 ボール…
最後に入店したのは、もう何年前のことだろう? フロアに流れる電子音。コインを投入した…
真夏。正午。気温は四〇度。果てしなく続くビルの山脈。 その谷間に見える道路はもはや熱…
パイナップルを食べたら舌がピリピリするというが、電気饅頭を食べたらそりゃビリビリが適切…
①たっくんは、きょうで6さいになるおとこのこ。 いまは、おへやでおえかきちゅう。 となりでは、たっくんママが、でんたくたたいて、けいさんちゅう。 あんなにたたいて、なんだかたのしそう。 でも、ママはすこしこまったかお。 ②「ママ、たっくんね、じてんしゃがほしい」 たっくんは、じてんしゃのえをママにみせたよ。 「じゃあ、いいこにしていないとね。ママね、いま、いそがしいの。これから、おかいものにいってくるから、たっくん、おるすばんをおねがいね」 ママは
①(水車小屋でじいちゃんとおしゃべり) ぼくの好きな場所。 それはね、じいちゃんの…
インターフォンを押してしばらくすると、扉の向こうから三十代と思われる女性が顔を出した。…
こんなに美しい星空は見たことがなかった。 広大な平原の真ん中で私は思わず息をのんだ。 …
こんばんは、そるとばたあ@ことばの遊び人です。 【音楽✕文学】をショートショートで表現…
時計台の鐘が鳴り、僕たちは所定のカウンターに待機した。 外のロータリーに鉛色のバスが何…
時計の針が、チクタク。チクチクと私を刺す。 布団から顔を出し、時計の文字盤をにらみつける…
ある朝、カノジョは死んだ。 2999年の12月24日のことだった。 カノジョの造り物の頬はとても冷たかった。ロボットだから当たり前なのかもしれない。 こういう時、人間だったら涙を流すのだろう。 でも、ボクはロボットだから涙を流すことはできない。 庭に穴を掘って、カノジョを埋めた。人間はそうしていた。ロボットがする必要