マガジンのカバー画像

Life Cinematic 2004-2010

265
2004年から2010年にかけて書いていた映画エッセイをnoteにお引越し。 不定期更新。時間があるときにまとめて載せていきます。
運営しているクリエイター

#映画感想文

沢と煙-激流-

柄にもなくアウトドアづいた勢いに乗り、誘われるがまま、「ラフティング&カヤック合宿」なる…

田中優子
1年前

銀座の夜と彼岸花-岸辺のふたり-

高校野球を最高潮にして、この暑い夏もようやく落ち着きを取り戻した。 少しばかり過ごしやす…

田中優子
1年前

くされ縁-ハンニバル-

平日午後7時半から8時頃にかけて、銀座8丁目界隈は夢みたいな空気に包まれる。 蝶のように美し…

田中優子
1年前

富士山と愚問-もののけ姫-

「なぜ山に登るのか」と問われ、登山家ジョージ・マロリーが「そこに山があるからだ」と答えた…

田中優子
1年前
2

一期一会-おまけつき新婚生活-

考えてみれば、これまではいつも、若くてこざっぱりした人ばかりだった。 一貫していたのは、…

田中優子
1年前
1

視界の限り-約束の旅路-

気分のとどまりを、淀みのように思うのは、近頃のよくない傾向だ。 よくない傾向だが、それに…

田中優子
1年前

嫁にゆく-秋刀魚の味-

いまどき「お嫁にゆく」なんていう表現は古めかしすぎるかもしれない。 結婚は当人同士の問題だし、親が家がと言うのはナンセンスだ。 けれど、彼女の結婚に限っては、「お嫁にゆく」という表現がしっくりくる気がするし、彼女自身の慎ましさや折り目正しさといったものは、そんな古式ゆかしい香りがして、それが白い衣装に包まれたなら、まさに絵に描いたような「お嫁さま」ができあがる。 友人の一人は、由緒も正しい家に一人娘として生まれ、大切に大切に育てられてきた。 ご両親が子どもを諦めかけた頃に

地球は回る-バベル-

欲深い人間は、天に向って高い高い塔を建てた。 神の住む国まで達する、高い高い塔を建てた。 …

田中優子
1年前

成功の鍵ープラダを着た悪魔ー

いわゆるハリウッド的サクセスストーリーにおいて、成功の鍵となるのは大局的に見て以下の3つ…

田中優子
3年前
2

不可避ーDEATH NOTEー

「もしも死というものがなかったら、どんなにいいか」と思っていた。 そういう私にOさんは言っ…

田中優子
3年前
2

007最新作ってどうなのよ-007カジノ・ロワイヤル-

「007」シリーズを知らない人はいないだろう。 1960年代から続くスパイ・アクション映画の代表…

田中優子
3年前
5

物語が生まれる街-スパイダー・マン-

摩天楼は山であり谷だ。 切り立った崖の連なり、影の落ちる峡谷。 谷底から見上げれば、尖っ…

田中優子
3年前
1