田中優子

元クラウドワークス取締役。現在はフリーランス。1児の母。 今のところ、昔のブログの転載…

田中優子

元クラウドワークス取締役。現在はフリーランス。1児の母。 今のところ、昔のブログの転載をせっせとやってますが、近々、多少実のある話を書くかも書かないかも。

マガジン

  • Dialogue cafe

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    筋書きのない対話から新しいアイデアと自分自身に出会う場所

  • 読んだ本

    淡々と読んだ本、読んでいる本、読みたい本を記録します。時々映画も。

  • Life Cinematic 2004-2010

    2004年から2010年にかけて書いていた映画エッセイをnoteにお引越し。 不定期更新。時間があるときにまとめて載せていきます。

  • いつの日かの武勇伝

    2025年夏公開予定。それまでは非公開。

  • 旅の思い出

    旅の記録のつめあわせ

最近の記事

読んだ本と読みたい本リスト 2024/6

読みたい本は多いけど、読書はさほど進まず。 図書館利用2巡目の「お金のむこうに人がいる」は、やはり読んでよかった。 労働こそが経済の中心にあり、それを何に投じるかが問題だ、という主旨。 6月、東大で「企業活動・ビジネスとSDGs」というタイトルの授業をさせてもらったのだけれど、このスライド作成にあたっても大変参考にさせてもらった。 <読んだ本> 「お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済新入門」ダイヤモンド社 田内学 2

    • 「俺」と「僕」の間-サンキュー・スモーキング-

      自分のことを「俺」と呼ぶ男性は多い。 多いというより、9割方がそうかもしれない。 けれど、同時に自分のことを「僕」と呼ぶ男性も多い。 いや、そうじゃない。 一人の男性が、自分のことを、「俺」とも「僕」とも、場合によっては「私」とも呼ぶ。 呼び方を使い分けているというのが正しい。 大半の女性は、自分ことを「私」と呼ぶ。 中には、「エリは~」とか「ユミは~」と、自分で自分の名前を呼んでしまう人もいるが、いい大人になってそれをやるのは、よほど狙っているか、痛いヤツだ。 男の

      • ずっと昔の話-グラン・ブルー-

        梅雨の合間の陽射しは攻撃的だ。 分厚い雨雲に阻まれる鬱憤を、ここぞとばかり晴らそうとする夏至の太陽が、夏だ夏だと主張する。 会社を出て、ちょうど向かいにある店は、1年半くらい前にオーナーが変わり、以前は天ぷら屋だったが今はビストロになっている。 開店当初はランチの料理の質がひどく、その評判で一時閑古鳥が鳴いていたのだが、最近はずいぶん改善して賑わっている。 私も月に何回かは足を運ぶようになった。 内装はいかにもビストロ然としていて、テーブルには赤いギンガムチェックのクロス

        • くだらなくて素晴らしい-しゃべれども しゃべれども-

          3月の赤城亭以来、3ヶ月ぶりに落語に行った。 関西ではテレビ出演も多い桂雀々と、「笑点」や「タイガー&ドラゴン」でもおなじみの春風亭昇太の二人会ということで、今まで聴いた中では、もっともメジャーな噺家の高座と言える。 落語を趣味に持ち始めたのは、つい去年のことなので、東京に暮らす都合から、普段耳にするのは江戸落語が中心。 もともと出身が関西なので、聴きなれているのは上方落語のはずなのに、近頃はすっかり江戸前に馴染んで、上方を聴くのは随分久しぶりの気がした。 しかも、今回は

        読んだ本と読みたい本リスト 2024/6

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        記事

          年下の友だち-ネバーランド-

          最近、年下の女友だちが増えた、と感じる。 自分が年をとったからでもあるだろうし、同年代の友人の多くが家事や育児に忙しい時期で、なかなか一緒に遊べないというのもあるだろう。 自然な流れなのだろうけれど、それも悪くない。 年下の女性と話をすると、お年頃的諸問題から解放された気楽な楽しさがあるばかりでなく、自分の歩んできた道を振り返って初心を思い出すような、心地よい刺激がある。 目下、私の最年少の女友だちは、若干3歳。 中学以来の友人と私は、週に1回以上電話で話すけれど、その

          年下の友だち-ネバーランド-

          それぞれ-空が高すぎる-

          年末年始に実家に帰るのは渡り鳥の習性のようなものだから、帰省ラッシュの混雑に押しつぶされながらでも、年の暮れには実家に帰る。 東京に戻る航空券は4日の夕方で予約していたのに、両親は正月3日から3泊4日の旅行に出てしまったので、駅までの足がない。 私の実家は、車がないと生活に不自由するくらいの田舎だ。 弟に乗せてもらおうかと思っていたところ、たまたま前日に遊びに来ていた父の妹にあたる叔母が、「ほしたら、おばちゃんが送って行ったるやんか」と言ってくれて、「ほしたら、頼むわ」と甘

          それぞれ-空が高すぎる-

          落語の魅力-寝ずの番-

          最近、落語にはまっている。 昨年の薪能、歌舞伎に大相撲という古典芸能熱がそのまま派生した具合だが、勢い余って神楽坂に引っ越したら、ご近所至るところで落語やら講談やら三味線やら長唄やらをやっている。 そういう環境のせいもあって、さらに火がついた。 落語は機会や料金の面から言って敷居が低い。 都内の寄席で毎日何かしらやっているし、当日券でふらっと入れる。 料金も、2~3千円と安い。 かつて、昭和の名人古今亭志ん朝が神楽坂は矢来町に住んでいたそうで、そんな具合に神楽坂は落語に縁

          落語の魅力-寝ずの番-

          花嫁の父、花婿の姉-花嫁のパパ-

          もう半年も前のことになってしまうのだが、6月吉日、上の弟が結婚をした。 付き合い始めて1周年が結婚式という、なかなかのスピード婚だ。 弟は、ほんのちょっと前までは、20代のうちには結婚しないと言い切っていたのに、実際には、30歳の誕生日に2ヶ月ばかり早かった。 順序における姉への遠慮は一切なかったが、それはむしろありがたいことで、「弟よ、おめでとう」と素直に思う。 式の前日に実家に帰り、当日、美容院の予約の都合で両親たちよりも早い時刻に、同じく支度のある弟が車でホテルまで乗

          花嫁の父、花婿の姉-花嫁のパパ-

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/5

          図書館で借りた本は、次の予約が入っていると最大2週間しか借りられない。予約で長く待たされた挙句に突然順番が回ってくると他に読んでいる本と重なったりして、2週間では最後まで読みきれないことがままある。 それもご縁と言えばご縁だが、それでも読みたい本は再度図書館で予約する。 続きが読めるのが数か月後であったとしても。 <読んだ本> 「受験は要領 中学受験編 合格を勝ち取るために親がすべきこと」 和田秀樹 2011年4月 「ライフキャリア:人生を再設計する魔法のフレームワーク

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/5

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/4

          先月に引き続き中学受験本を読む。 SS1創業者の小川氏、鉄緑会創始者の精神科医和田氏の著書はどちらも納得感があった。 <読んだ本> 「習い事狂騒曲」 おおたとしまさ 2017年3月 「10分後にうんこが出ます: 排泄予知デバイス開発物語」 中西敦士 2016年11月 「5歳から始める最高の中学受験」 小川大介 2019年9月 「受験で子どもを伸ばす親、つぶす親」 和田秀樹 2020年3月 「小3が学力の分岐点:小4の壁はもう古い 小3の坂道に気をつけて」 中山まち

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/4

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/3

          中学受験本をいくつか。 ぞっとするホラーストーリー。 メタ認知だなあ、なにごとも。 <読んだ本> 「男子系企業の失敗」日経BP ルディー和子 2023年11月 「翼の翼」光文社 朝比奈あすか 2021年9月 「勇者たちの中学受験」おおたとしまさ 2022年11月 <読んでる本> 「きみのお金は誰のため」東洋経済新報社 田内学 2023年10月 「習い事狂騒曲」 おおたとしまさ 2017年 「お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/3

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/2

          アドラー心理学のベストセラーをいまさら読了。 人生は瞬間の連続である、という考え方は私の価値観の根底としても納得感がある。 今読んでいる「男子系企業の失敗」は、心理学的アプローチで失われた30年を分析。おもしろい。 <読んだ本> 「嫌われる勇気」ダイヤモンド社 岸見一郎、古賀史健 2013年12月 <読んでる本> 「男子系企業の失敗」日経BP ルディー和子 2023年11月 「お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/2

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/1

          何を読んでも、何に触れても共通するメッセージに出会う。 すべてが真理に流れ着く。 思考が糾いながら思想に至る過程で、人生が確信に満ちていく。 自分自身が何を求めているのかを、対象から学ぶのだ。 <読んだ本> 「激変する世界で君だけの未来をつくる4つのルール」大和書房 尾原和啓 2023年3月 「成長論~いくつになっても人は変われる~」ブックマン社 和田秀樹×愛宕翔太 2023年12月 <読んでる本> 「嫌われる勇気」ダイヤモンド社 岸見一郎、古賀史健 2013年1

          読んだ本と読みたい本リスト 2024/1

          読んだ本と読みたい本リスト 2023/12

          年末年始に少し読書は進んだけど、相変わらずの遅読。 「「正義」のバブルと日本経済」は日経の論説委員が書かれた本で、分かりやすく面白かった。 とはいえ新鮮さや学びがあったのは、前半のバブルやその後の不良債権処理などの昔話系エピソードで、後半の少子化や構造改革などの話は複雑で難しい論点を複雑で難しいよと言っているだけで特にスタンスも提案もない紋切型というか、いかにもマスコミの人っぽいなと感じてしまった。 年末年始のテレビの特番の興味がなく、連ドラも改編期だし、配信ドラマは手を

          読んだ本と読みたい本リスト 2023/12

          読んだ本と読みたい本リスト 2023/11

          「多様性の科学」、読み応えたっぷり。気づきが多く、面白かった。 今読んでいる「なぜ人と組織は変われないのか」は、宇田川先生の著書と通じる。これも学びが多い。 <読んだ本> 「多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織」東京ディスカヴァー・トゥエンティワン マシュー・サイド 2021年6月 「14歳のときに教えてほしかった起業家という冒険」ダイヤモンド社 成田修造 2023年10月 <読んでる本> 「なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流自

          読んだ本と読みたい本リスト 2023/11

          読んだ本と読みたい本リスト 2023/10

          ついに、クラウディア・ゴールディンの著書を完読。 最初に手に取ってから5か月ほど。長かった。 これを読み始めた時、薦めてくれた友人を除き、私の周囲では誰もゴールディン氏のことを知らなかったし、図書館でもいつでも貸し出し可の状態だった。 しかし、10月、ゴールディン氏がノーベル経済学賞を取った。 経済学賞の女性の単独受賞は史上初だそうだ。 するとにわかに、著書は図書館では予約待ち、Amazonも在庫切れ。 一気に話題になった。ノーベル賞すごい。 内容は実に面白かったが、まさか

          読んだ本と読みたい本リスト 2023/10