時転車の旅〜Day. 9:因縁の再会〜|ワンダリング・ノート -PIXEL-
ローザ:トム・・・あなた、お遊びが過ぎるわよ?
トム:・・・。
ルナ:二人のフィールドが、ぶつかり合っている・・・どちらの能力も未知数。
***
テナ:どちらの能力も未知数、みたいな?
テナ:あら・・・誰かこちらへ歩いてきます。もの凄い威圧感ですね。
ダン:これはこれは・・・随分と、若返ったようだな。
テナ:そうでしょうか? 私はまだ、この姿を鏡で見ていないのでよくわかりませんが。
ダン:それは何のつもりだ? どこまでこの俺を挑発すれば気が済む?
テナ:挑発、ですか? 私はそんなつもりはありませんよ? そんな怖い顔で睨まないでください。
ダン:お前に「鏡の世界」を追放されてから、俺は自身の王国を創り上げた。我が「絵本世界」への干渉は、お前たちにはもはや必要あるまい。
テナ:隙あらば「他の世界」を取り込もうとしている誰かを、私は監視しなければならない、みたいな?
ダン:ふん、くだらんな・・・俺の勝手だ。
『セカンド・ミラー』
ダン:お前の普段の姿が映っているぞ。おやおや・・・これではせっかくの若々しさが確認できないな? これは失礼。
テナ:その鏡は何ですか? 不気味な黒い影が映っているようですが・・・。
ダン:貴様・・・いつまで演技を続けるつもりだ? 『エマ・テナー』よ。
テナ:あら、エマ・テナー? それが私の名前ですか?
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