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ほのぼの生きる  073_20230326

オーストラリア滞在記(失敗編その3)

私が昔(2006年頃)、オーストラリア・シドニーに滞在した時の失敗談。
2年間の赴任を命じられてすぐ、1週間のうちに結構な出来事が起こった。
昨日の失敗談につづき、第3弾。

3.拳銃をもったガードマンに迫られる
オーストラリアに赴任して初めての休日。
何ってたって、家の次に必要なもの、それは携帯電話。

2年間も滞在するのだから、ということで、それまで使っていた日本の携帯は解約し、オーストラリアで新しい携帯をゲット。
しかも、日本人用の便利な携帯。操作もメールも日本語でOK。
オーストラリアには多くの日本人がいるので、日本人向けのショップなるものも存在する。
「パトちゃん」がなかったら本当に困ってたと思う。
ありがとう「パトちゃん」
オーストラリア 携帯電話 日本食スーパー パトちゃんの夢広場 (patochan.com.au)

私は携帯をもった。

さて、シドニーに赴任して休日をまたぎ、次の週(月)が始まった。
まだ1週間経過していない。

私のオフィスは、アクション映画にも使われた有名な高層ビルの中に入っていた。
オフィスにはとりあえず慣れた。
同じ階にはいくつかのオフィスが入っていたが、トイレが共用だった。
つまりトイレに行くのに、いちいちオフィスを出て、その階のトイレを使う。戻る時は、自オフィスのセキュリティー番号を入力してオフィスに入る。少し面倒臭かった。

もしかしたら東京や大阪の高層ビルで働いておられる都会のビジネスパーソンの方は、はぁ?なんのこと?当たり前っちゅーねんっ!ということかもしれませんが、田舎ものの私には、日本でこのような経験がなかったもので・・・それを前提に読んでいただければ。すんません。

田舎者 都会の高層ビルで働いてみたの話

好奇心旺盛な私は、ちょっとだけ他のオフィスが気になった。
朝早く出勤(一番ノリ!)した私は、同じ階をぐるーっと回ってみた。

うん?一つだけよく分からないドアがある。

倉庫か?

扉に手をかけた。開いた・・・

覗いたら、そこは倉庫ではなく、階段だった。

らせん状の階段。40階くらいから下の階までずーっとぐるーっと続く階段。

圧巻!!

楽しい!!

興味深々で、足を踏み出し、下を覗く私。「わぁ!すごい!」

・・・と同時に、ドアが閉まる。ばたん。

なんと、ドアには中に入るための手段がなかった。

とっ閉じ込められたーーーーっ!!!

しばし呆然。

上を見ても下を見ても階段しかない。
音もしない。しーーーん。
私が飛び出したドアは我関せずと無言のままだ。

ようやく冷静さを取り戻し、1階までおりることを試みる。

6階分ぐらい降りたところで、ふと目についたインターホン。
うん?このドアにはインターホンがある!!
えいっ押してしまえっ!!

トルゥルゥルー🎵
出たっ!
男の人の声だった。
もちろん英語、何言ってるか、さっぱりわからん。
ただ、何となく「お前は誰だ?」と聞いている。

%☆&$#&%#$☆?
とりあえず「私もなぜここにいるかわからん」みたいなことを必死で伝えようとした。

DON’T MOVE

はっきり聞き取れた。
動くなっ

はいっ
動きません

待った。

現れた。腰に大きな拳銃をひっさげたガードマンらしき大柄の男。

両手を上へ・・・😱

「えーっと、私は先週からこのビルで働いている日本人です。なぜかこの階段に入ってしまいました。戻れなくなってしまって・・・ごめんなさい。」

必至で英語で言い訳するも伝わらず。

思い出した!!!
ポケットに日曜日に買った携帯電話があることを・・・

そして、前日、唯一事務所の電話番号を登録していた。
うぉんのすけ!エライぞ!!

ポケットに手を伸ばそうとした。
DON'T MOVE!!
ガードマンも腰の拳銃に手をかけようとした。

TELEPHONE!!TELEPHONE!!
I want to call my office!!PLEASE-------

誰も出ない
早く出勤し過ぎた

焦る💦
早く出てくれー
あいかわらず、ガードマンが私を疑いの目で警戒している。

何度もチャレンジして、やっと事務所につながった。
幸運なことに、日本人スタッフではなく、現地スタッフにつながった。
私は現地スタッフに事情を話し、ガードマンに説明をお願いした。
「はい、その人は間違いなく、うちのスタッフです。先週来たばかりで・・・」
やっと伝わった。

この迷惑女がっ!
と言わんばかりの呆れた顔で、大きなため息をつかれる。
もう二度とこの非常階段には入らないように、と厳重注意を受けた。

いのち・・・助かったー
怖かったぁ😭

ちなみに、もう二度とこの非常階段には近寄らないと誓ったが、その後消防訓練が行われ、もう1回だけ足を踏み入れることとなった。大勢で階段を下りる訓練では、まったく違う階段に見えたから面白い(笑)


3日間、3連発で失敗談をお届けしました。

私はこの1週間で、もうこれ以上浮かれてはいけないと反省し、身を引き締め、業務に従事したのでありました。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私の同期に今の夫がおります。
えっ?その時、夫は何をしてたって?
熱出して寝込んでいました(笑)

その時は、まさか、こんなお転婆な女が生涯の伴侶となるとは想像もしてなかったでしょうね。

また機会があれば、オーストラリア滞在記(〇〇編)書いてみようと思います。

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