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雪を食べる

誰も足を踏み込んでいない真っ白なところを手ですくって雪を食べた
綿あめを想像して口にしたのに、じゃりっと自然の味は少し酸味がきいていた

給食の牛乳は嫌いなのにコーヒー牛乳が好きだった
雨が降ってできた水たまりの綺麗なところを牛乳瓶に入れてコーヒー牛乳ができたと言って飲んだ
ただの汚い水だった

こうして大人になったボクの体は1週間も賞味期限が切れている牛乳を飲んだってどうってことない

だけど大人になったボクはもう雪を食べないし 水たまりの水を飲む勇気はまったくない

大人のボクは知っているんだ そんなことしちゃいけないってさ

ボクは海の上を歩いてみたいと思っていたんだ
階段を上るように空まで一歩一歩駆け上がっていきたいと思っていたんだ

大人のボクは知っているんだ そんなことできないってさ

船に乗れば海を渡れるし 
飛行機に乗れば空も飛べる

大人になったボクはなんでもできるのに なんにもしない

ボクは今 壁を登る
何かを掴む

インスタントフィクションとは自由な発想と気軽なノリで書かれた文章、読書しない人でも遊び感覚で挑戦する。原稿用紙1枚=400字の中で表現、自分の思う「面白い」を入れるのがルール。

youtubeピース又吉直樹「渦」より

世の中はもう春の訪れを待っている感じ。
だんだん暖かくなってきた。

うちの家の前にはまだまだ雪があり、上手に雪かきしなかったから、ぐじゃぐじゃになっちゃって、3日続けて、車が雪にはまり、夫と義母と3人で車の救出。3回も・・・しかも私だけ・・・

雪国育ちの義母と夫は、私の車のテクニックが雪国仕様ではないと私を責める。
「もういいっ!雪が解けるまで、この家(義母が住む家)には来ないっ!」とプンプン😡になった。
だってー、そもそもこの下手くそな雪かきは私がやったわけでー
二人とも家にいなかったから、農工機の運転ができない私が一人で手作業で頑張って雪かきしたんだけど。これぐらいでいいかと思って中途半端にやったから(泣)

うぉんのすけが家に来てくれないかもと心配した義母と雪かきを一人でさせてしまった私を気の毒に思った夫がやっとのことで、きれいに雪かきをしてくれた。

とまぁ、とにかくまだ冬(雪)と闘っている。早く春が来てくれないかな。

毎日、雪道を散歩しながら、空き地にキレイに雪が積もっただけの場所を見ていたら、雪を嬉しそうに食べてた小さな自分を思い出した。
当時は「雪が汚い」「食べてはいけないもの」なんて感覚なかったからなぁ。

あれもダメ、これもダメ。
あれはコウ、これはコウ。
全部分かった気になって、「挑戦する」気持ちがどんどん薄くなってきている。
ボルダリングは私の性格にあっているようだ。
なかなか克服できないが、ただ無心になって壁を登る。

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