夜空。
最近あまり本を読まなくなった。
まさか自分が「読めなくなる」のではなく、「読まない」ようになるとは思わなかった。
読めない時は本を読みたいと言う気持ちは大いにあって、読めない理由について考える時間が、今自分が抱える悩みを解決するための糸口だった。
何かが読書の邪魔をするから「読めない」だった。
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最近身辺がガラリと変わった。
それがいい方向に転がったから、ものすごく心穏やかに生活している。(世間が大変な時にごめんなさい。)
心のゆとりとは逆に暇な時間が増えてしまった。読書、ゲームを全くしなくなった。布団の上にいて、LINE、Twitter、インスタの順に巡ることも飽きたので、夜散歩に出かけることが多くなった。
いつもなら音楽を聴きながら優雅に歩くのだが、何故か音楽が邪魔だった。なにも聴かずにただ歩く方が落ち着く。
心に余裕ができて嬉しいはずなのに、世間の外出自粛とは無関係なところで退屈を感じる。
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あっ、と思って本棚に走った。
恐ろしく詩の内容が頭に入ってきた。
今までよくわからないなと思っていた詩も、なんだかよくわかるような気がした。
こういう時に読めばいいのか。と思った。
モヤモヤする時にはフィクションを、退屈で時間がある時には詩を。
時間の使い方が上手くなったような気がして嬉しくなった。
求め続けて得た心のゆとりではなかったが、今はすごく楽に暮らしている。一度途切れたnoteではあったが、書かないといけないと思っていた頃よりは楽しく書けている。
おかげで小説で使う用の言葉も増えてきているところだ。
いいものができるような気がする。そんな予感。