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あの子が会社に居づらくなったのは誰のせい?

「上司とのコミュニケーションがうまくいかない」
「同僚からの嫌がらせがひどい」
「社内の男女関係で気まずくなった」

会社において人間関係の悩みを抱えている人は非常に多いです。

人間関係のモヤモヤに対して、メンタルヘルス対策や組織開発の必要性や取り組む際のポイントについて解説していきます。

メンタルヘルスとは

メンタルヘルスとは「心の健康」を意味する言葉です。

世界保健機関(WHO)は「メンタルヘルス」を

「自身の可能性を認識し、日常のストレスに対処でき、生産的かつ有益な仕事ができ、さらに自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態」

と定義しています。

会社におけるメンタルヘルスの不調は、離職や休職、職場風土の乱れに繋がってくるため、多くの企業で対策窓口が設けられています。

ストレスチェックが義務化されるなど、さまざまなメンタルヘルス対策が実施されていますが、効果的な結果はなかなか残せていないようです。

あの子が会社に居づらくなったのは誰のせい?

みなさんの周りには、人間関係によるメンタルヘルス不調で会社を辞めてしまった方はいますか?そういった方は少なくありません。

そんな人たちが辞めてしまった原因はなんだったのでしょうか。
そして、それに対する解決策はどういったものがあるのでしょうか。

今回は、元々メンタルヘルスカウンセリングサービスを提供する企業で働いており、現在は弊社(わたし・みらい・創造センター)で営業担当をしている堀江さんに、メンタルヘルスや組織開発の側面からの人間関係についてお聞きました。

堀江さんは学生時代、野球部に所属していた時に「活躍できる選手とそうでない選手の違いは何か」という疑問を抱くようになり、そこからメンタルを重要視し始め、メンタルヘルスカウンセリングサービスを提供する企業に就職されました。

その会社では、ハラスメントや不倫関係など様々な人間関係の相談がきていたといいます。「年間2万人弱の自殺者がでる日本で、メンタルヘルス不調の改善から自殺を防ぎたい。メンタルヘルスカウンセリングというサービスが必要ないぐらい健康的な世界になればいい。」という想いで仕事をされていたそうです。

そんな堀江さんにメンタルヘルス対策の必要性や、取り組む際のポイントについてお聞きします。

メンタルヘルスのカウンセリングは有効?

メンタルヘルス不調による離職はメンタルヘルスカウンセリングで対策できるのでしょうか。

堀江さんの結論は
「メンタルヘルスカウンセリング単体では、根本が解決しない」

です。

なぜそのように考えたかというと、たくさんの人が人間関係について相談にくる中で、カウンセリングをしてもその場はスッキリするだけで、根本的な解決になったことが少なかったとのこと。

「メンタルヘルスだけでは救えない」
「職場自体を変えられないと意味がない」

そう考えた堀江さんは、組織開発に取り組むことで、根本的なメンタルヘルス対策ができるのではないかと考えます。

組織開発はメンタルヘルス不調の予防になる

人間関係からのメンタルヘルス不調は一見、個人の問題に感じられるかもしれません。しかしそれは、表面上の問題にすぎず、組織自体に根本的な原因があります。

組織開発は、会社などの組織を組織に所属する人たちにとって、より良くしていくことです。人間関係が原因のメンタルヘルス不調は、人間関係のモヤモヤがそもそも存在しないような組織にしておくことで予防できるはずです。

メンタルヘルスカウンセリングが対症療法ならば、組織開発は原因療法ということです。

みなさんの周りで離職してしまったあの子が会社に居づらくなったのは「組織開発を怠ったせい」かもしれませんね。

※この記事はインタビューをもとに書かれています
話し手:堀江 真幸
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」の営業を担当。

書き手:田中 樹
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」のマーケティングを担当。



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