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管理職になりたい若者を増やすためには

管理職になりたくない人と8割の人々が回答する時代。

そんな中、若手社員を育成し、管理職になりたいと思ってもらうにはどうすればいいのでしょうか。

こんにちは。わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)です。

今回は、若手社員の考え方や管理職の在り方の変化を鑑みて、管理職志望の社員を増やす方法についてご紹介します。

若手社員の考え方

昨今は、生活や仕事、あらゆる環境が目まぐるしく変化し、未来の予測がつきにくい時代とされ「VUCAの時代」と呼ばれています。

今の若手社員は、生まれたときからインターネットが存在していたことや、不況や格差社会などを経験してきたことから、今の管理職であるバブル世代や就職氷河期世代とは異なる労働価値観を持っているのです。

そんな若手社員が管理職になりたくない理由を、マンパワーグループが調査したところ、「責任の重い仕事をしたくない」(51.2%)が最も多いという結果でした。

「給料が高いから」「安定しているから」という思考ではなく、自分はどのような思想をもってどんなワークライフバランスを描いていくか、をひとりひとりが考え、若者の思考は多様化しています。

管理職は「給料が高い」「大きい仕事をしたい」「キャリアアップしたい」というだけでは、一概に管理職志望者が増えないという時代になってきてるのです。

変化していく管理職の在り方

多様化する時代の中、管理職の在り方も変化しています。

かつて、管理職のマネジメントやリーダーシップは「旗を振ってみんなを導く!がんばろう!」というような強いリーダーシップが主流でしたが、いまは違います。

リーダーシップやマネジメントの在り方は「こうあるべきだ!」が好まれない時代です。

多様性を活かす上では、画一的な指示命令方のマネジメント・リーダーシップでは成り立たなくなってきているのです。

決して、強制や指示命令をするマネジメント・リーダーシップが悪いわけではありません。多様性を活かすためにマネジメントやリーダーシップの在り方も多様化しています。

管理職になりたい若者を増やすためには


管理職が積極的にアウトプットする

管理職は辛い部分が見えやすい役職です。

トラブルの際に責任を負うことや、オフィスに最後まで残って帰るのが遅いこと。若手社員は入社したときからそんな管理職のすがたを目の当たりにしているでしょう。

辛い部分ばかりみているため、若手社員が管理職になりたいと思わないのも必然です。管理職の「おもしろい部分」「やりがいのある部分」は若手社員からすると全く見えていないのです。

そのため、管理職は背中で語らず、ちゃんと自分の仕事内容や自分の仕事への想い、やりがいを部下にアウトプットすることが重要です。

管理職が自分の生活を大事にする

管理職は若者の思考に合わせるというよりは、自分の人生を大切にすることからはじめると良いでしょう。

「40歳になって管理職に就いてから働きすぎだと感じている。」
「生活もままならないぐらい仕事してます!」

みたいな人には若手社員も若手でなくてもなりたいと思いませんよね。

時短で管理職をしている方の声で

「他の管理職は遅くまで残って、トラブルがあると休日も出てくるので時短で申し訳ないと感じている」

というものがありました。

しかし、今の若者からすると、自分の生活や家族を大切にしつつも管理職をこなしている人の方がかっこよく見えるという声も多いです。

管理職が部下を活かす働き方をする

管理職は重い責任や過剰な仕事を全て背負わず、積極的に部下に任せていくことが重要です。

プレイングマネージャーが求められるのは当たり前の時代ですが、部下が一人ひとり自立して、もし管理職がいなくてもまわるチームにしておくには、積極的に部下を育てていかなければなりません。

自分がわれ先にやるというよりは、部下に重要な場面を任せて自分は補佐にといった働き方が良いでしょう。それによって部下のモチベーションや、やりがい、自立性も変わってきます。

※この記事はインタビューをもとに書かれています
話し手:加井 夕子
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」の専任講師。

書き手:田中 樹
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」のマーケティングを担当。

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