武器商人秘書オリガのノートブック#4: 「なぜ、ロシアは骨董品的T-55戦車で最新兵器で武装したウクライナ軍に立ち向かうのか?」 <ー 日本も注意が必要
今回は「なぜ、ロシアは骨董品的T-55戦車で最新兵器で武装したウクライナ軍に立ち向かうのか?」について書いてみます。
掲題の「なぜ、ロシアは骨董品的T-55戦車で最新兵器で武装したウクライナ軍に立ち向かうのか?」は、誰しもが思うとことですね~
でも、これにはロシア的作戦があります。
私も、うすうす思っていたのですが、こないだ軍事ニュースをみていて、やっぱそうか~
といことを言っていましたので、ここでご紹介をさせて頂きます。
それは「軍のレベルが同じ(もしくは、有能でも)、最新武器を持っている方が有利とは限らない」からです。
確かに、FGM-148 Javelin (FGM-148 ジャベリン)は性能は良いのですが、弾薬一発 約2000万円、10発撃てば2億円、かつ、米軍は既に在庫の1/3をウクライナ側へ供与し、本体の米軍が「大丈夫か?」状態です。
つまるところ、言いたいことはロシア側が骨董品も持ち出すのは敵、ウクライナ側&そのお友達に高価な武器を使わせるのが目的で、骨董品で勝とうとは思っていないと思われます。
つまり「武器は安くて、大量に持ってる」方が相手にダメージを与えられる。
つまるところ、高価で精密なミサイルを3000発撃ってくるなら、ポンコツでも10000発撃ち返し、あいての武器の在庫、予算に影響を与えるのがロシアの考え方だと思います。
もっとも、ここまでくるとロシアが勝てるとは思えず、戦いつづければ、クーデタのネタを大きく育てるだけだと思うのですが、当人たちはそう思っていないようです。
ここで気になるのが、台湾有事で、ここで台湾、米国、日本 vs. 中国となった場合、中国は経済力などを無視し、武器を輸出できるぐらい製造しています。
とすると、消耗戦になった場合、中国側が有利になると思われます。
また、いくら日本の戦闘機パイロットが優秀でもF-16で応戦した場合戦闘機のミサイル搭載量は限られ、がんぱっても戦闘機一機で相手を撃墜できるのは、機銃砲を使っても上手く行って5機当たりが限度で、6機目がポンコツだとしてもこちら弾切れ、ミサイル切れで相手に撃墜されます。
そんな戦術でこられると、専守防衛といいつつ、最低限の数しか持たない日本は数日しか持たない気がします。
戦う意思が高くとも、武器がなければ戦えません。 実は、明治37(1904)年の晩秋、203高地の戦いの時に既に経験済です。 最終的には、何とかなったものの、相手が弱っているのに、弾がなく悔しい思いをしたことがあるはずです。
専守防衛で守れば良いのですが、中国にそんな話は馬の耳に念仏、日本が弱ってくると、恐らく韓国軍も中国側で参戦の可能性もあり、もっとまずいことになりそうです。
台湾、米国、日本 vs. 中国で戦い消耗してくると、韓国は米国の言うことなど無視してくると思います。
韓国は、日本が嫌いですが、実は米国(軍)も嫌いです。その証拠に、「リッパート駐韓大使襲撃事件」が起きていますし「ハリー・ハリス駐韓米国大使の追放運動」までしています。
ウクライナの現実を見ると、ロシアや中国は発想が19世紀、相手が弱いなら分捕れの精神です。 日本の防衛ももっと現実的な策が必要だと思われます。
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