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鶏肉と冬瓜のスープ、ラーメン仕立て

今夜の晩ごはん、鶏肉と冬瓜のスープでラーメン仕立て。冬瓜は皮を向いて食べやすい大きさに切り、たっぷりの水と共に鍋にぶちこんで火にかける。鍋が沸くまでに、鶏もも肉(100g68円・底値)をちょっと小ぶりの一口大にカットしておく。鍋の中が完全に沸騰したところで鶏ももを投入。さらにおろししょうがとおろしにんにくも入れて、浮いてきたアクをていねいに掬い取る。アクが取りきれたら料理酒を入れ、創味シャンタン、白だしほんの少し、みりん少量で味つけ。黒こしょうもパッパッと振る。あとは鶏ももに火が通るまで煮て、仕上げにごま油をぐるりと回し入れる。これでスープの完成。

ここでふと、冷蔵庫で瀕死の重体になりかけている中華麺のことを思い出したので、急きょラーメン仕立てにすることにした。規定時間通りに茹でた中華麺を湯切りして丼によそい、冬瓜のスープをたっぷり張る。一昨日おひたしにして残っていたほうれん草をトッピングしたらできあがり。


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ああ、懐かしい匂い。今夜は久しぶりに、亡母がよく作ってくれていた冬瓜のスープを作ってみました。


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ふっくら炊き上がった冬瓜と鶏ももを囲むパンダちゃん、今夜もかわゆいねえ(*´ω`)デレデレ


冬瓜と鶏ももを切って煮るだけのお手軽メニュー、両方とも早めに火が通るので時短メニューでもあるこのスープ。あまりに簡単なのでレシピを書くのもお恥ずかしいくらいなのだけれど、これがとってもおいしいのだ!半透明になった冬瓜は、口に入れるとほろりとほどけるやわらかさ。身に含まれたスープのやさしい味に、ほんのり感じられる青くささと苦味が絶妙なアクセントになっている。鶏ももはぷりっとした歯ごたえながら、あまり煮すぎないように気をつけたので、こちらもやわらかく仕上がっている。どちらもしみじみとやさしい味わいだ。創味シャンタンをベースに、しょうがとにんにくの香りが溶け込んだスープも、スルスル飲めちゃうさっぱりとした口当たり。仕上げに振った黒こしょうのピリッとした刺激が、そんなやさしい世界観を引き締めてくれている。

ラーメンのスープにするにはちょっとあっさりしすぎかなぁ、と心配ではあったのだけれど、淡白なスープがたっぷり絡んだ細めの中華麺、これがなかなか悪くなかった。いつもなら絶対やってはならんと自戒している、スープ全部飲みもこれなら安心。最後の一滴まで飲み干すと、全身ぽかぽかにあたたまった。フウー、満足満足。ごちそうさまでした。


このスープは寒い時期の母の定番メニューで、かつて筋金入りの食わず嫌い・野菜嫌いだった私もこれは大好きだった、おもひでの味です。母はこれに片栗粉でとろみをつけたり、すいとんを入れたりもしてたな。誰かが風邪ひいてる時は、土鍋にうどん入りのこいつがドーンと出てきたりもした。口当たりがやさしいし、しょうがとにんにくも効いていて温まるから、ちょっと調子悪い時なんかにももってこいだと思う。

今週は帰宅が遅い日が多くなりそうなので、多めに仕込んで(いや、勝手に多めになるんですけどね)冷蔵庫に小分け保存もした。しばらくはこいつをアレンジして晩ごはんにしよっと。

鶏もも肉もおいしいけれど、シーフードミックスを使って海鮮スープにしても良さそうだなー。次回はそれにしようかな。冬瓜って独り暮らしだとちょっと持て余してしまうので、しばらく食べていなかったのだけれど、最近冬瓜がなんと冷凍できる!(皮剥いてカットして冷凍すれば、凍ったまま使えるらしい)という衝撃の事実を知ったので(日本の巴里在住のやり手主婦さま、ありがとうございます)、出回っている時期にたくさん食べたいです。味噌汁もいいなあ(*´ω`)


日中はぽかぽか陽気で暖かいのに、日が沈み始めてからの冷え込みはぐっと強まってきたし、何より日を追うごとに日没がどんどん早くなっているのが分かる。仕事を終えて外に出たらもう真っ暗なのって、なんでか分からんけども妙に気持ちが急かされるんですよねぇ。早く帰ってアレとコレとソレやっつけないと……みたいな気分になるつーかね。生前母はよく、「日がどんどん短くなるこの季節は苦手」とこぼしておりました。あの頃はその心理がさっぱり分からなかったけれど、最近は、あーこういうことかーってなんとなく分かってきたな。私も年を取ったってことだなあとしみじみ。

いつだったか、秋冬の夕方になると殺気立ってくる母に、なんでそんなイライラすんの?早く暗くなったからって時計までスピード上げて進んでるわけじゃないじゃん!と、若干抗議の意を込めて聞いてみたことがあった。


「暗くなったらお酒呑む時間でしょ!でもその前に色々片付けなきゃなんないことがあるのに、全然片付いてないうちからもう真っ暗なのが嫌なの!なんかすごい損してる気になるから!


あっハイすいませんした……自分風呂洗ってくるっス……って引き下がりました。

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