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(ごめんよ長文)INQ代表若林の自己紹介note 〜焦りの日々から成長フェーズへ〜

INQ代表の若林 @wakaba_officeです。

普段、Twitterでは「StartUp×融資」というテーマで発信をしています。また、自社メディアINQ MAGでも起業家向けの融資情報を発信をしていますが、noteでは(正直苦手な)自己開示といいますか、僕自身の自己紹介や考えのようなものを書けたらと考えています。

INQは何をする会社なのか?

まず、僕が代表を務めるINQの紹介からさせてください。

INQ(インク)は、「興す人を、成す人に。」をミッションに掲げ、スタートアップのデットファイナンスのサポートを通じて、スタートアップ起業家の手間や不安を巻き取り、遠回りを回避し、成功確率を上げるサポートを提供するベンチャーです。

2018年に前職の行政書士法人GOALの資金調達/起業支援部門を分社化・独立させ誕生しました。
自己資金や融資等で約4,500万円の資金調達をし、年商1億円弱、4期を終えた小さな会社です。僕を含め3人のコアメンバーとインターン等含め10名程度の少数精鋭の組織で、スモールメリットを活かした経営をしています。

VCやエンジェル投資家、士業等の専門家、起業家の皆様から、デットファイナンスのニーズのある起業家・スタートアップをご紹介を頂き、累計800件47億超、前職時代を含めると同じチームで累計1,000件67億円超のスタートアップの融資をご支援してきました。

※ 事業について詳しくは想いとともに後述しております。こちらをご参照ください。

生い立ちと経歴

はじめに、このデットファイナンスのサポートを展開するに至った経緯をお話させてください。
だいぶ長いので、モチベーショングラフを先に置いておきます笑

INQさま採用note用

学生時代

僕は大学生2年生の春、バンド練習の帰り道で交通事故に遭い、一命は取り留めたものの4箇所を骨折する怪我を負いました。

体力が落ち、心身ともに低調なリハビリの日々。事故によってバンド活動ができなくなったので、一人で作詞作曲をしてチマチマと自宅でレコーディングをするようになったのもこの時期です。

音楽で食べていきたい気持ちはありましたが自信はなく、何となく周囲に遅れる形で就職活動を開始。大きくない広告代理店から内定をもらったものの、「しっくりこない」と考え直す体たらく。

学校の先生になろうとする

改めて自分の生い立ちを棚卸したところ、自分が憧れを抱いていた大人は「学校の先生」であったことを思い出し、四大卒業前に教員免許が取れる通信制大学に改めて入学しました。

四大卒業後は、学童保育を運営するNPO法人で働き、教員免許取得に向け通信教育で学び、週末は音楽活動という三足のわらじ生活。
体力的にはとても大変な時期でしたが、学童の子どもたちや働く親御さんたち、そして先輩方から学ぶことが本当に多く、4児の父として働く今の自分の礎を造った期間となりました。
充実した毎日である一方、社会的には中途半端な立場。友人たちに会うたびに「社会人の顔」になっていく中、「自分は本当にこれでいいのか?」という焦りは拭えませんでした。

音楽活動の日々

教育実習で教員の仕事イメージも湧き、今後の職業をどうしていくのかはっきりさせるべき時期が来た頃、皮肉にも、音楽活動では、学童で子どもたちとの触れ合いからインスピレーションを得た歌が好評を得ました。
ライブの動員は増え、CDリリースの話も頂いたり、とよい兆候が出てきたことで「25歳まで」という期限を決めて音楽に注力することを決め、がむしゃらに音楽に打ち込みました。

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しかし、結果的には設定した期限までに音楽を「職業」にすることは出来ませんでした。

挫折と人生の再構築

25歳の僕は、挫折感を抱きながら、人生の再構築を考え始めます。
全てに自信を無くしてしまっていたため、中途半端にしてしまった教員の道に戻ろうとはどうしても思えず、別の道を模索しましたが、すでに第二新卒とは言えない年齢。転職活動は難航し、結局、都内のNPO法人に拾って頂きました。

そこは、知的障害者の余暇活動を支援する、今でいう「放課後等デイサービス」の仕事でした。
非常にやりがいがあり、多くのことを学んだ一方で、当時のNPO業界には「男の寿退社」という言葉があったほど、収入が低く将来のキャリアパスも描きにくい状況です。

当時、僕はすでに教員をしている妻と結婚をしており、子どもも生まれており、いよいよ本格的に道を定めなくてはと悩み始めます。
今思えばひどく短絡的なのですが・・・出遅れてしまったキャリアを一気に大逆転する方法はないかと真剣に考え、行き着いたのが「資格取得」、さらには法律系資格の中で最も最短距離で取得できそうな「行政書士」でした。

ミュージシャン崩れ、NPO法人、主夫業も経て、焦りの中で何とか辿り着いた苦肉の策が行政書士での起業だったのです。

なぜStartUp×融資に辿り着いたのか?

「StartUp×融資」に辿り着いた2つの出会い

行政書士試験に合格した段階では、子供は1歳。前職は退職していましたので、職業は「主夫」でした。主夫として家事育児をしながらの起業。

子どもと二人きりで過ごす時間が長く、非常に貴重で愛おしい時間であった一方で、社会から取り残されたような喪失感も同居した時期が続いていました。何とかして「人の役に立ちたい」という強い欲求に突き動かされ、限られた時間の中で、狂うように働きました。

2008年当時の士業の営業といえばアナログが中心で、交流会等に積極的に参加し、人脈を広げることがよしとされていました。しかし、そういった営業方法は主夫の自分には難しいと早々に判断し、WEBによる集客に注力することに。

当時はまだ、WEBサイトを開設しSEOを駆使している競合は多くなかったので、徹底的に競合調査をした結果、SEOが強い競合がいない「自賠責保険の被害者請求を活用した交通事故後遺症の等級認定手続きサポート」というマニアックな領域に特化し、ノウハウを集積、サービスを平準化することで、起業初年度から事業を軌道に乗せることができました。

年々売り上げも伸び、順調だったBtoCのサービスでしたが、起業から4年経った2012年頃、転機が訪れます。

2010年のグレーゾーン金利撤廃等により、債務整理や過払い請求に注力していた大手法律事務所が、次の主力業務として交通事故業務に力を入れ始め、これまで見向きもしなかった領域にジリジリと参入してきました。

その動きを早めに掴んだ僕は、ちょうど新しいことに挑戦したいという思いが強くなってきていたことも重なり、BtoBのサービスへの移行を模索することになります。

そうして様々なBtoBのサービスを検討し始めた中、知人の紹介で中小企業の資金繰り支援(融資・補助金の申請サポート)をさせていただいたところ、とても喜んでもらうことができました。何件かお手伝いさせて頂く中で、これは経営者ニーズが深いと感じたため、積極的に情報収集や営業をしていくことに。

行政書士法人の立ち上げ

そんな時、行政書士として同期開業の石下さんから「行政書士法人を立ち上げたいから一緒にやらないか?」と声を掛けてもらいました。

その頃の僕といえば、創業融資のノウハウは溜まってきていたものの、WEB集客しかしてこなかったため、経営者等とのネットワークが不足した状態。
一方、石下さんは経営者等とのネットワークは持っているものの、サービスが足りない状態。

石下さんと僕が組めば、広く経営者の課題解決に貢献できるという考えで一致し、共同代表という形で、2014年10月に行政書士法人GOALを設立しました。

必要なものが互いに合致したこの巡り合わせがあり、多くの経営者・起業家と出会うことができました。

スタートアップとの出会い

そうして多くの中小企業の資金繰り支援をしていく中、ある時、とあるベンチャー企業の創業融資を支援をさせて頂きました。
顧問税理士から融資額は300万程度がいいところではないか?と言われていた中、徹底的に手を尽くしたところ、様々な幸運も重なり、結果的にはなんと2,300万円の融資を実現し、大変喜んでいただくことができました。そのベンチャー企業は融資によりランウェイを伸ばすことができ、程なくシリーズAの調達に成功。

これがいわゆる「スタートアップ」との出会いでした。
この融資の成功をきっかけに、そのスタートアップに出資していた現場支援型のシードVC[ Reality Accelerator ]のパートナー郡さんからお声掛け頂き、支援先スタートアップの融資支援を次々とさせて頂けるようになりました。

そこから融資におけるスタートアップならではの課題にも直面し、それらを解決する中でノウハウを蓄積。
次第にお会いできる起業家の数もどんどん増え、毎月50人前後の起業家とお話する中で、起業家の前向きさ、チャレンジ精神、彗眼に魅了され、新しい事業に挑戦する彼らの力になりたい!と強く思うようになり、スタートアップ支援にすっかり魅了されてしまったのです。

どんな想いで事業をやっているのか?

INQの事業内容

INQでは融資プロセスにおける起業家の手間や不安を巻き取り、遠回りを回避し、成功確率を上げるサポートを提供しています。
現在INQでは、以下の3つのかたちを用意しています。

  1. スポット型

  2. 伴走型

  3. アドバイザリー型

1.のスポット型は、融資が成功した場合の対価を、着手金+融資成功金額に連動した成果報酬で頂くスポット型のサービスです。
固定費の負担を増やさずに資金を調達したいシード〜プレAのスタートアップにご利用頂くことが多いです。最も多くご利用頂いているかたちです。

2.の伴走型は、中長期で融資による資金調達を最大化・最適化していくために、固定のアドバイザリーフィーを頂き、融資が成功した場合には成果報酬を頂く継続型のサービスです。
融資成功へのインセンティブを共有し、起業家の負担を軽減すべく手も動かし伴走する、そんなパートナーを求めているシリーズA以降のスタートアップにご利用頂くことが多いです。

3.のアドバイザリー型は、CEOやCFO、管理部長のデットファイナンスの壁打ち相手になるサービスです。融資の情報提供を行い、ともに資金調達戦略を練っていく壁打ち相手として、固定のアドバイザリーフィー頂く継続型のサービスです。
シリーズA以降のスタートアップにご利用頂くことが多いです。

INQ代表の僕が仕事において大事にしていること

上記のような事業を展開するINQですが、代表の僕個人としては、次の2つを大事に仕事をしています。

- 人の役に立つ
- やれることをやる。やれることを増やす。

人の役に立つ

このnoteを書くにあたって、改めて、「自分はどんな人間なのか」と考えてみました。

いろんな言葉を書いては消し・・・結局自分を表わす言葉は見つからないのですが、ただひとつ、起業時に強く感じていた「人の役に立ちたい」という思いだけは今でも自分の根底に永く持ち続けているように思います。

やれることをやる。やれることを増やす。

優秀な起業家に比べて、僕には大した取り柄がありません。学歴も職歴もピカピカではなく、金融機関等での勤務経験も会計士の資格もありません。しかし、起業家の役に立つことだけを考えて、現場叩き上げで何とかここまでやってきました。

ただひたすらに、今の自分にやれることをやる。また、思考停止せず、変化を厭わずに、お客様から学び、金融機関のご担当から学び、投資家や他の専門家の皆様から学び、取引先から学び、座学で学び・・・多くの学びからやれることを増やす。

シンプルですが、これだけを愚直にやることで、チャンスに恵まれてきたという実感があります。

未来を創るスタートアップに関わりたい

僕には4人の子どもがいます。子どもたちが大人になったときの日本を引っ張っているのは、まさに今、我々が関わらせていただいているスタートアップたちです。将来、日本を背負って立つ企業が自分の関与先から生まれるのではないかというワクワク感をいつも感じています。

これまでスタートアップの融資サポートを通じて、本当に志高く、優秀な起業家との出会いがたくさんありました。彼らならやってくれる、と心から期待し、応援しています。

彼らスタートアップの黎明期を支えることで、起業の成功確率を高め、子どもたちが大人になった未来の日本経済に間接的ながら貢献できる、そう信じています。

興す人を、成す人に。

そんな起業家へのリスペクトから生まれたのが、
「興す人を、成す人に。」
というINQのビジョンです。
業を興す(おこす)人、成功する人に。「起業する人が、成功に近づくためのきっかけを、ひとつでも多く提供したい。」そんな思いを込めて、このビジョンを掲げています。

自分たちも挑戦者
弊社INQは挑戦者であるスタートアップのデットファイナンスをサポートする専門家であり、かつ、弊社自身も挑戦者でありたいと常に考えています。

そんな決意を込めて、INQのロゴは、Incubator(起業支援者)の[ I ]、「AかつB」という積集合を表す[ ∩ ]Quester(挑戦者・探求者)の[ Q ]を象っています。

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INQという会社

INQは、コアメンバー3名と外部パートナーで経営しているまだまだ小さな会社です。

柔軟性と受容性
INQではフレックスタイム制を採用しており、各自が各自の仕事に裁量と責任を持つ半ば個人事業主が集まったような組織です。

代表である僕自身が4児の父であり兼業主夫。毎日のお弁当から朝晩の料理、ゴミ捨てから保護者会出席まで、妻と分担して何でもやります。
それを見てきた(かどうかは断言できませんが)メンバーたちは家事育児にも(当たり前ですが)自分ごととして関わっており、男性メンバーでも育児休業を取得しています。

また、あるメンバーはFUJI ROCKに出演する本気のバンドマンであり、弊社の執行役員です。
あるメンバーは弊社で猛烈に結果を出しながらも、資格取得を目指して勉強しています。

それぞれの自己実現を会社が受容し応援し、会社が個人に合わせて柔軟にその形を変えていくことができる会社です。

一人ひとりの「成長」がそのまま組織に成長につながる
小さい組織なので一人の成長がそのまま組織の成長につながります。
これは中規模〜大規模の会社では味わうことのできない体験だと断言できます。

組織の成長が一人ひとりに還元される
そして組織を成長させるような働きをした場合には、その貢献が自分自身の収入にも直結します。
事実、素晴らしい働きをしているメンバーはCEOの僕以上に稼いでいます。

今後の展望

INQは成長フェーズへ
今のINQはおかげさまで、起業家、VC、エンジェル投資家、士業など皆様からのご紹介で年間200件を超える融資支援をさせて頂いております。
手応えを感じる一方で、正直に言えば、現状維持を志向すればすぐに事業は停滞し、後退してしまうという危機感を感じています。

今後は、4期までの成長を土台に、INQは段階的な成長を志向いたします。

つきましては、スタートアップのデットファイナンスを支援するコンサルタントを採用したいと考えています。

ご興味ある方はぜひ上記YOUTRUST、または若林のTwitterFacebookよりDMくださいませ。まずはカジュアルにお話をさせて頂きたいです。

長文、最後までお読み頂きありがとうございました。

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