脳梗塞 気持ちの変化③ 退院後(発病3週目〜4週目)

入院中にリハビリを開始した当初と比べ明らかにリハビリによる回復スピードは遅くなっており、頑張れば回復するというモチベーションを維持することが難しくなっていることを感じています。

毎日プラスとマイナスの思考が交錯している状態です。

<ネガティブな思考>
これくらいでいいや、
今でも日常生活は出来るんだ今で十分
努力してもまた脳梗塞が再発するかもしれないし、
完全回復なんてそもそも無理かも、
再発したらどうなるんだろう、
再発したくない(不安な気持ち)

<ポジティブな思考>
医学データの例外に自分はなるんだ
完全回復は出来る
右半身のしびれは努力でなくなる
ベンプレで再度100kgを挙げてさらに記録を伸ばしていこう
脳梗塞による右半身麻痺から回復したフィジーカーを目指そう
定年後にフィットネストレーナーになろう

脳卒中で同じ様な症状になった方々は、私と同じ様にプラスとマイナスが入り混じり、多くの方はマイナスの思考が優位になっていくのだと感じます。
特に高齢になればなる程気持ちは折れやすいと思います。

52歳で中学生の子供がいる私でさえ、プラス思考でずっといることの難しさを感じています。
母も同じ脳梗塞に82歳でなって右半身麻痺となり、当初は言葉も話そうとして努力していましたが、やがて努力さえもしなくなり、動かせていた左半身も動かない状態となり、植物人間の様な状態で5年間寝たきりとなり亡くなりました。
麻痺の程度には違いがあるにせよ、回復を目指して努力するのは簡単なことではない。
メンタルを維持することは容易ではない。

もし私がもっと重症でリハビリをあきらめ、母の様になってしまったら、母より30歳若い私は母より30年多い35年もの間寝たきりの植物人間の期間を生かされることになります。
妻や息子たち、その他いろんな方々に負担をかけ、保険財政にも月100万円もの支出となり、35年で4億以上の負担となります。

再発した場合、今回以上の後遺症の可能性が高く、いつ母と同じ様な状況になってもおかしくないので、再発を防ぐ努力も必要です。
まあ努力しても再発する時は再度するみたいですが。

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