モンテッソーリ教育との出会い

ある日、産院で知り合ったママ友から幼稚園受験や小学校受験のための幼児教室の見学に誘われた。
興味津々の私は、少し緊張しながらその教室の扉を開けた。
扉の向こうには、スモッグを着た2・3歳の子どもたちがいっぱい。
驚いたことに、誰一人として走り回ることなく、みんなそれぞれの遊びに集中しているではないか。
おもちゃを使った後は、自ら進んでお片付けをしている姿も見られた。
どうやら、これはモンテッソーリ教育の一環だそう。

「たった2・3歳の子どもたちがこんなにも落ち着いているなんて…」と、主人と一緒に驚いたことを今でも鮮明に覚えている。

地域の遊び場で見かける元気いっぱいで走り回る子どもたちとは、まるで別世界。

その教室の教育方針は、「失敗を恐れずにチャレンジしていくこと」、そして「自律した子どもたちを育てること」。先生方の温かい雰囲気と、子どもたちの生き生きとした姿に心を打たれ、私たちは即座に入会を決めた。

こうして、我が家の本格的なお受験の準備が始まることになる。