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地方公立中から本気で難関大目指すなら知っておきたい106のこと

この数字、何だと思いますか?

答えは、公立中学と開成中学の授業数(3年間の主要5科目合計)。もちろん赤が開成で、黒が公立中。その差は600時間を超えます。

熾烈な中学受験を乗り越えたTOP層が、さらに600時間も多く授業を受けている現状を、地方から難関大学を志望する公立中学生の多くは知りません。

この情報は、文部科学省と開成学園のホームページを少し調べれば分かります。どんな地方に住んでいても、スマホ一つ、数分あればたどり着けるものです。

でも、実際に調べようとする地方勢はほとんどいないでしょう。

理由はそこまでの危機感を感じていないから。このままじゃマズイ!そんな危機感を感じる機会が少ないからです。

私(@MathPapa88)は、子どもたち(おにい🐥高2、むすめ🐣中3)が勉強頑張りたいと言ってきたその日から、計4000時間にも及ぶリサーチを続けてきました。

調べれば調べるほど、知れば知るほど感じたことは情報格差。地方から難関大学を目指すのにまず必要なのは”情報”です。

情報が手に入れば、周りの状況が見えてきます。努力の基準、進捗具合い、競争の激しさ、知れば知るほど危機感が募ることでしょう。

知って、危機感を感じて下さい。
そして、今すぐにでも動き出して下さい。

知るのが遅くなれば、その分選択肢がなくなります。逆に1日でも早く知ることができれば、対策の選択肢が増えます。

もう過去には戻れないので、今日が最短です。

この記事に今日出会ったあなたには、私が長時間投資して得た「受験知識のシャワー」を一気に浴びて頂きます。

・地方から東京一工や早慶を目指したい
・医学部合格を目指したい
・地元の旧帝大に合格したい
・中高6年間で着実に力をつけたい
・難関大の前に難関高校の合格も勝ち取りたい

そんな高い志を持ちながら、努力の方向性や量がいまいち見えない人にはきっと有益な記事となるはずです。

地方公立中1から6年間でどのように進めていけばいいのか?

その答えを全部で106個まとめました。

これだけ知っていれば、情報面の遅れはかなり取り戻せます。ただその分読むのにも時間がかかりますので、まず最初にやるべきことは機会損失を防ぐための「ブックマーク」です。

その上で今時間があるなら早速読み進めてみて下さい。もし時間がなければ、後でコーヒー☕でも飲みながらじっくり読んでみて下さい。

そして必要に応じて何度でも読み返し、徹底活用してもらえたら幸いです。

それでは、いきましょう!


絶対に知っておきたい逆転の基礎知識

1.まず、大前提として既に出遅れている

難関大受験を決めた時点で、相手は厳しい中学受験を乗り越えた超進学校の上位層。漫画「二月の勝者」を読むとその厳しさが少し分かるが、上位層は本当に勉強して中学に入学している。

中学入試の総勉強時間の平均値も3000時間はあるので、地方公立中から勉強に本腰入れる場合は、その分の出遅れはまず絶対に知っておくべき大切なこととなる。

2.公立中・高の進度は正直ぬるい

難関大を目指す人にとって公立中の勉強は正直ぬるい。ペースも深さも。

まずこの現状を知らないと出遅れる。逆に現状を知ることができれば、先取り自学で遅れを取り戻せる上に合格の可能性が格段に上がる。

実際、おにい🐥が私立の中高一貫校に高校から入ったが、中学からの内申組とは高1の時のカリキュラムは別で、特に数学の進度が違う。

一般的な進度は以下の通り。

【公立の数学進度】
中1:中1
中2:中2
中3:中3+高校受験
高1:ⅠA,ⅡB
高2:ⅡB,Ⅲ
高3:Ⅲ+大学受験

【中高一貫校の数学進度】
中1:中1,中2
中2:中2,中3
中3:ⅠA
高1:ⅡB
高2:Ⅲ
高3:大学受験

また、国語の授業においても、公立中ではほとんど行われない”要約”の演習が数多く積まれていて、国語力の基盤の違いも大いに感じられた。

さらに中高一貫校には高校受験もない。6年かけて大学受験にじっくり備えられるのも大きなメリット。特に英数のような積み上げ型の科目には、この時間の流れはプラスに働く。

3.”先頭集団”の実態

一般的な中高一貫校との違いは前述したが、難関大を本気で目指す”先頭集団”は実際のところどれくらい先を走っているのか?

数学が分かりやすいので比べてみる。

数学先取りの実態

ネットで検索できる範囲で、最も早いのは東進の「スーパーエリートコース」。なんと中2で高校数学の全範囲を修了する。更にそこから難度を上げながら何周も学び、万全を期して大学受験へ。

一方、公立中→公立高校の進度では、都道府県のトップ校レベルでも高校数学の全範囲が終わるのは高3になってから。

実にその差は4年!一浪したぐらいでは到底埋めきれないほどの進捗差があると考えていい。

4.地方公立中から難関大を目指す時のマインド

地方公立中から本気で難関大を目指すなら、多くの場合”孤軍奮闘”になる。

おにい🐥もまさにそうで、周りは地元の公立高校に合格できればいいとしか考えていなかった。周囲のペース関係なく、自分でゴリゴリ進めるメンタリティが必要になる。

学年1位で独走状態でも、全く気を緩めずに、常に難関大合格から逆算しながら6年間継続して努力する。強い強い決意と覚悟が必要になる。

5.難関大への必要勉強時間

難関大合格に必要な勉強時間は4000~5000時間と言われている。

しかし、これは高校3年間の時間。中学卒業までの15年間の勉強時間は含まれないから注意したい。

難関大合格者の多くは中学受験経験者。「中学受験が大学受験より頑張った」という声もちょくちょく聞くので、中学受験組は実際かなり勉強している。先にも述べた通り、中学受験の総勉強時間の平均値は約3000時間。

上位層はこれよりもっと勉強しているが、分かりやすくするために一旦平均値で話を進める。

・中学受験で3000時間
・高校3年間で4000~5000時間

これに、中学3年間の勉強時間を足すと10000時間は超えるだろう。

私立の中高一貫の名門校でも、だいたい上位3割程度しか難関大には合格しないので、合格者はさらに勉強しているはず。

地方公立中から目指すなら、中高6年間で少なくとも10000時間は勉強したい。そのためには、ペースがゆるい中学3年間で5000時間を確実にやり切る覚悟を持とう。

6.自学力が合否のカギ

既に出遅れていて、今後の進捗ペースも遅いなら「自学」で進めるしか道はない。今、ここで、自ら先取りを進める覚悟を決めよう。

先取りのツールは、塾や映像授業、参考書などを総動員して進める。投資できる金額や向き不向きと照らし合わせながら、自分に合うものを選んでいこう。

7.視点は常に全国

公立中学では主に定期テストで学力をはかる。この視点だけで勉強すると痛い目にあう。

定期テストで450点以上取る実力があっても、全国規模の模試では全く刃が立たない場合も多い。だからこそ、常に全国での自分の立ち位置を把握しておこう。

地方はいい意味でも悪い意味でもゆったりと時間が流れている。周りの中で抜きん出た実力を持っているからと言ってあぐらをかいている場合ではない。

全国ではまだまだ勝負できないことをいつも意識しておくべき。

そのためにも、定期的に全国模試を受け続けるのがオススメ。

8.対戦相手のことを知っておこう

東大合格に最も近い塾と言えば「鉄緑会」。ここに通う超進学校の生徒達は、中高6年間で入試範囲(中高6年分)の学習を4周も繰り返す。

一方、公立中→公立高の進度なら1周+αが限界。自学で先取りしない限り同じ土俵に立つことはできない。

9.偏差値の仕組みと見るべきポイント

偏差値の仕組みはご存知だろうか?

偏差値とは、母集団の中での立ち位置を数値化したもの。

偏差値50で平均、丁度真ん中。

でも数値だけに振り回されちゃいけない。その試験を受けている母集団の質を正しく理解することによって、偏差値の本当の価値が決まる。

偏差値は値だけじゃなく、受験者の層(母集団)とセットでチェックしよう。

10.高受と大受の偏差値は全然違う

おなじ「偏差値50」でも、中学受験、高校受験、大学受験、それぞれ難易度は大きく異なる。

偏差値50の違い

特に高校受験は注意したい。高校受験は大学に行かない層も含めた母集団の偏差値だから高く出やすい。

高校受験の偏差値50と、大学受験の偏差値50の難易度は全く違うものであることを知っておこう。

11.公立中1から3年で灘より、6年で東大の方が簡単

英数を積み上がるのには、どうしても時間がかかる。

灘高校の入試を突破するには、英語はMARCHレベルの力が必要だと言われているし、数学は他の高校とは頭一つ抜けて難しい。中学数学を完璧にし、高校数学(1A)を先取りし、なおかつ思考力が必要な応用問題への対応が必要。

それに国語も理科もある。地方公立中から3年間で仕上げるにはとてもとてもハードルが高い。

一方、6年で東大合格ならまだ少し現実的になる。まず英数をじっくり固めるられるのは大きい。鉄緑会が4周するように、6年の間に何度も周回して固める時間だってある。

もちろん、東大合格のハードルも凄まじく高い。時間さえあれば合格できるわけでは決してないが、英数を東大レベルまで高めるには6年間の猶予は間違いなくプラスに働く。

12.高受は通過点、大受で勝てればいい

あくまで最終学歴は大学。高校で超名門校に合格できても大学受験で失敗すれば、高校受験の栄光は影を潜めてしまう。

地方公立中の出遅れ組は、高校受験で高望みしすぎず、むしろ通過点と捉え、英数の土台をしっかり固める選択をした方が大学受験で戦いやすくなる。

もちろん、最低限の学習環境が整った学校には合格するべきだが、高校のブランドをあまり追い求めすぎず、英数の土台をガチガチに固める戦略も、逆転の選択肢として頭の片隅にあるといいだろう。

13.偏差値を爆伸びさせるコツ

偏差値は母集団の中での立ち位置。これを上げるということは、自分よりも成績が上の人を追い抜くということ。

だから爆伸びさせる最も良い方法は「人がやらない時にやる」これに限る。

具体的には非受験学年で頑張ること。もっと言うと、長期休養はみんな意識が高まるから、普段の平日や土日に毎日1時間ずつ多く勉強する習慣を身につける。そうすれば、受験学年になる頃には爆伸びしてる。

14.志望校はとりあえずでも決める

志望校は途中で変わってもいいから、とりあえず一旦決める。そして本気でそこを目指し動き始めることが大事。

そうすれば、不思議と必要な情報が入ってくるし、協力者が現れたりする。確実に合格に近づく。

6年間やり切るための勉強の基礎知識

15.6年間の基本戦略

地方公立中から難関大合格するための基本戦略

中学では、3年間で高1までの4年分の学習を進めておきたい(英数のみ)。

公立中で求められる勉強量は難関大志望者にとっては正直物足りない。勉強負担が少ないこの時期に、しっかり英数の貯金を作っておこう。

高校に入ってからは1年分のアドバンテージをキープしながら、さらに高校範囲の学習をしっかりと進め、高2の同日模試などで英数2科目は合格点を取れるように準備を。

そうすれば、高3の一年間は受験対策にしっかり時間をかけられる。

16.先取りする理由

前述した通り、公立中での勉強負担は難関大志望者にとっては軽すぎる。だからこそ、中学3年間で先取りしておかないと先頭集団にさらに離されることに。

周りの雰囲気に飲まれずに淡々と勉強量を増やし、貯金していこう。ここで踏ん張れるかどうか?で難関大合格の可能性はかなり変わることを今しっかり刻んでおきたい。

17.勉強の本質は「繰り返し」

勉強は「忘却」との戦い。一度覚えてもまたすぐ忘れる。これを悲観して自分を責めがちだけど気にしないでいい。

単純に忘れる前に繰り返せばいいだけ。

学んだ当日、翌日、1週間後、1ヶ月後、3か月後、半年後、これくらい徹底して繰り返すと忘れたくても忘れられなくなる。繰り返しにこだわってみて欲しい。

18.常に意識すべきなのは「合格との距離感」

いつも絶対忘れちゃいけないのが「合格との距離感」。当たり前だけど、入試は試験当日に合格最低点を取れれば受かる。

だから勉強は常に合格との距離を意識してやるべき。

勉強続けてると、参考書の周回数やルート、過去問解いた年数などに目的がすり替わりがちだけど、ちゃんと合格との距離が詰まってて間に合いそうなら、周回数や年数が足りなくても何も問題ない。

目的がズレないように中間目標を立て、それをクリアしながら合格との距離を縮めていこう。

19.“暗記は苦手“は幻想

よく「暗記、苦手なんだよね」という言葉を聞くが、単純に繰り返しの回数が足りていない場合が多い。

覚えられないなら、100回反復!という意見もあるくらいだから、数回反復しただけで覚えられるのならむしろそれは暗記得意側。

覚えられないのは、単純に回数が足りてない。悩む前に反復数を増やしてみよう。100回反復しても覚えられないなら、さすがにそれは苦手なのかもしれない。

20.勉強は量か質か?

まず勉強量が絶対正義。量が多ければ質が悪くても必ず前に進む。そして一番のメリットは、質の改善をはかった時の反応が大きいこと。

例えば、英単語1日1個しかやっていないのに暗記法をいくら改善しても覚えられる単語数は1個のまま。でも1日100個やってたら、効率の良い暗記法に変わった途端、一気に覚えられるようになる。

だからまずは量、それから質のPDCAを回していく。これが早い。

21.長時間勉強するコツ

あとは休憩を上手に挟んだり、散歩しながら暗記やブツブツ独り言のようにアウトプットしてみたり、色んな変化の付け方がある。

YouTubeで東大生はじめ難関大合格者が色んなやり方を教えてくれているので、それらも参考にして自分に合うスタイルを探してみよう。

22.日々の勉強時間の目安

こういう見方で公式サイトなどをチェックしてみると、地方にいながら名門校の基準をインストールできる。

そして、その時間以上の勉強時間を確保するつもりで日々の勉強計画を立て実行してみよう。

23.難関大目指すなら体力も必要

勉強は学力だけじゃなく、体力も必要。

例えば1日10時間勉強するだけでも、結構な体力が必要だし、難関大の入試時間を見ても長い間プレッシャーと戦いながら集中し続ける必要がある。

難関大受験は勉強アスリートたちが集う場所。そう捉えておくと体力との関係もイメージしやすい。

24.ちゃんと寝る!睡眠大事!

「睡眠時間削って頑張ったので、合格できました🎊」みたいな合格体験記はいまだ見たことがないし聞いたことがない。

逆に「睡眠時間はちゃんと確保してました」という声は浴びるくらい見聞きしてきた。これが睡眠の重要性の答え。

ちなみに、睡眠中に記憶の定着や脳のメンテナンスが行われるようなので、睡眠はむしろ勉強時間だと考えて過ごした方がいい。

25.勉強環境づくりも意外と大切

勉強は毎日継続してはじめて大きな成果を生む。そのためには、勉強環境にこだわることも大切。

勉強する時間帯、場所、机まわりの視界、音、そしてスマホの取り扱い。勉強は根性で続けるものではない。

続かない理由は意思の弱さじゃなく、環境要因である場合が多い。だからこそ環境づくりにこだわろう。

26.勉強のコツは頑張らないこと

勉強を頑張ろうとすると、毎日やるかやらないかの葛藤にさらされ、やらなかった日は自己否定が積み重なってしまう。

葛藤にエネルギーを割くよりも、どうすれば歯磨きのように習慣化できるか?に注力してみると6年間戦いやすくなる。

習慣化する時のコツはこちら↓

27.面倒くさい勉強こそ伸びる

みんなが面倒くさがってやりたがらない勉強法ほど、効果が高いものが実は多い。

・人に説明する
・タイムトライアルをする
・定着するまで繰り返し復習する
・一冊の参考書を極める
・ネイティブスピーカーと英会話する
・一問一答ではなく芋づる式に暗記する

などなど。言い換えれば「より脳に負荷がかかる」勉強法へかじを切ると伸びるということ。

同じ勉強時間でも定着具合いが全然違うので逆転を狙うならここにはこだわった方がいい。

28.得点になるまでには段階がある

29.知ってるとできるは全然違う

授業を受けたあとは「知ってる」状態にはなってるが、「できる」まで昇華出来ているかどうかは大いに疑問が残る。

だからこそ、知ってるとできるの違いを正しく理解し、できるに昇華させなければならない。

30.得点には上ブレと下ブレ、安定がある

「テストの結果に一喜一憂するな」という声を聞いたことがあると思う。これは上ブレと下ブレの段階。ここでは一喜一憂してもいいと個人的には思う。

ただ、ずっと一喜一憂を繰り返すのはまずい。その領域を抜けた先に「安定」があることをイメージしながら演習を積もう。

ちなみに、難関大の数学を安定まで高めるのは相当大変だが、英語は安定させやすい。

31.「記録」の重要性

勉強の計画を立てる前に重要なのが記録。

計画を立てるための材料をまずは集める。そうすれば計画の精度が上がり、挫折してしまう確率を確実に減らせる。

そして、記録することで意識が高まり、やる気も勉強時間も増える。

32.勉強計画のコツ

計画を立てる時のモチベーションは高い。だからアレコレ欲張って、ガチガチに埋める傾向にある。これが失敗の始まり。

計画を立てる時のコツは「余白」をあえて作ること。

もし予定どおりこなすことができて余白が本当に余ってしまったら、その時は次の予定を先取りして入れてしまえばいいだけ。

33.参考書の選び方

参考書選びを間違うと成績は伸びない。難しすぎるとやる気も自信も失ってしまう。そうならないためにも、参考書選びの基準はぜひ知っておきたい。

デザインや使いやすさ、問題数など細かい部分は一旦おいておいて、解説を読み込んでみよう。

今の知識で理解できるかどうか?これが適切な参考書かどうかの判断基準。

もし、一度選んだ参考書が合わないと感じたら、以下のことをチェックしてみよう↓

34.参考書の使い方

参考書の使い方は、

・1冊を完璧に仕上げる
・完璧になるまで徹底して反復する
・初見で解けた問題は次から完全スルー(もうやり直さない)
・反復の期間は短く

これが王道の使い方。

特に反復の期間には注意して進めよう。あまり期間を空けすぎると、せっかく投資した勉強時間が全て無駄になってしまいかねない。

あと、気をつけるべきことはこちら↓

35.完璧の基準

参考書を「完璧にする」という話はよく聞くが、これは一体どういうことか?そこの基準が曖昧だと、頑張っているつもりなのに思うように成績が伸びない事態を招いてしまう。

この「初見問題を時間内に解き切る」力がつけば、入試で得点することができるようになる。ここがゴール。

参考書なら、ランダムにどの問題が出題されても、瞬時に反応し、最後まで手が止まらずに解けるまで繰り返す。これが完璧の基準。

36.基礎は「簡単」じゃなく「重要」

基礎と聞くと、誰もが分かる簡単な問題、難関大を目指す人はサクッとやり過ごす問題などと捉えがちだけど全然違う。

基礎は確実に理解し、血肉化すべき重要な問題のこと。確かに簡単に感じるだろうが、軽視していいものでは決してない。いつでもどこでも一瞬で思い浮かび、使いこなせるようになるまで定着させよう。

基礎が盤石になってはじめて応用問題に太刀打ちできるようになる。もし先に進んだ後に基礎があやふやになってきたら、躊躇なく、何度でも戻って復習しよう。

37.土曜の朝に考えるべきこと

これは意外と盲点になる。私立の中高一貫校の多くは土曜日に学校がある。

毎週毎週、公立勢が休んでいる間に授業を進めている。この事実は頭の片隅に常に置いておきたい。

38.「凡ミス」は禁句

凡ミスという言葉で片付けてしまうと、見えるものも見えなくなってしまう。

・どういうミスだったのか?
・なぜそれが起きたのか?
・どうすれば次から無くせるか?

もう一歩踏み込んで原因究明できるとミスは着実に減っていく。

39.授業を受けて「分かった!」は幻想

授業を受けた後は分かった気になりやすい。その分かったという感触は基本的には幻想だと心得よう。

試しに白紙を用意して、授業で学んだ内容を整理したり、問題を一から解いてみるといい。理解が曖昧だったり、実は全然分かっていないことがきっと明らかになることだろう。

白紙から完全に再現できるようになってはじめて「分かった」と安心しよう。

40.映像授業の効果的な活用法

映像授業はいつでも、どこでも、何度でも、質の高い授業を受けられる。地方公立組はこのチャンスを上手く活用しない手はない。

初学でも分かりやすい授業が揃っているので「先取り」学習に最適。

ただ、授業を受けた後は分かった気になりやすいし、演習がまだまだ全然足りないので、映像授業と参考書での問題演習をセットで取り組むようにしよう。

41.スタサプはかなり使える

スタサプは先取り学習の強い味方!地方でもネットさえつながっていればどこでも質の高い授業が受けられる。

小中高の垣根を超えて学年を選べるので、先取り学習にかなりうってつけ。

高校範囲の先取りにもかなり使える!

難関私立高校の対策は先取り必須。特に英語は高校範囲の文法や解釈の講座を受けると問題に太刀打ちできるようになってくる。

もちろん、高校生が先取りするのにも有効。高1高2向けと高3浪人生向けの講座があるので、自分の進捗に応じた講座を選んでドンドン先に進められる。

42.復習は「間隔」と「回数」にこだわる

エビングハウスの忘却曲線とか有名な話だけど、全部をその通りにこなすことは難しいだろうし、復習の管理も非常に煩雑になる。

だが、復習の間隔と回数にこだわって勉強している人は少ないので、そこで差をつけることもできる。

完璧にできなくても、翌日の復習を徹底するからはじめてみるだけで、やらない人よりはるかにいい。

あとは復習管理アプリなどもチェックして、自分に合った復習の形を模索してみよう。大切なのは、復習は間隔と回数が大事だということ。そこは外さないで。

43.初見で解けた問題の復習はしない

初見で解けた問題は、次また出されても処理ミスさえなければ解ける。

この前提に立って勉強していけば、無駄な復習ややり直しから解法される。

受験は時間との戦い。次解ける可能性が高い問題まで何度も解き直してる暇なんてない。それよりも、覚えていない、理解できていない、苦手な問題達を一つでも解けるように勉強していこう。

44.一旦先に進んでから戻ってくると景色が変わる

完璧に理解できるまで掘り下げてから次へ進むか?
理解が浅くてもドンドン先に進めて全体像を捉えにいくか?
悩む時がある。

例えば数学。中1~中3の中学数学の基礎をまずは一周するか、それとも中1の応用問題まで掘り下げてから中2へ進むか?

この場合オススメなのは前者。

中1の応用問題はその範囲の知識だけで解けるようにはなっているが、中2中3と先の基礎問題に触れることで、どのように中1の知識を使っていくのかが分かってくる。その上で中1の応用問題に戻れば、深い理解を得られやすい。

高校数学も同じ。数1A→2B→3Cとまずは軽く全体像を掴んでおくと1Aに戻った時、2Bや3Cへまた進んだ時に見える世界が変わる。

自学年の知識だけで深い理解は得られにくいので、上手く深まらない時は先に全体像を見に行こう。

45.国語力は全てのベース

当たり前だけど、どの教科でも問題文は日本語で書かれている(英語は違う場合もあるけど)。

だから問題文を正確に読み解ける国語力は絶対不可欠な能力。だから国語力が全てのベースになる。

英語に関しては、多くの日本人にとって日常的に使う日本語以上に英語を使いこなすことは難しい。だから、

英語力 < 国語力

これが基本構造。そう考えると、国語力の上限値が高ければ高いほど英語のポテンシャルは高くなる。逆に国語力の限界値付近まで英語がきたら伸びなくなる。だから国語力のベースアップは超重要。

東大や灘高校の過去問を見ても国語力の必要性は良く分かる。

46.とにかく英数から

問題文を正しく理解できる程度の国語力があることは大前提として、次にやるべきなのは間違いなく英語と数学。

この2科目は積み上げ式の教科ゆえにとにかく時間がかかる。1年やそこらで難関大レベルまで上げるのはほぼ不可能なので、中1から着実に積み上げていきたい。

勉強計画 -中学編-

47.中学の3年間が超大事

中学3年間は高校受験のための準備期間であり、大学受験のための勉強習慣づくりと基礎定着の大切な期間。

公立中のペースは難関大志望者には軽いので、ここで中高一貫校の生徒たちとの差を埋めつつ、公立中よりはるかに勉強環境が整った高校への進学を果たしたい。

ただし、難関大合格から逆算すれば分かることだが、高受成功はまだあくまでスタートラインに立っただけ。

高校に入ってからも、常に全国での立ち位置を見据えながら自学に励まなければならない。だからこそ、中学3年間の勉強習慣づくりや勉強スタイルの確立が大切になってくる。

地方公立中からチャレンジする場合、恐らく孤軍奮闘状態になるだろう。

気がつけばペースが緩んだり、周りの雰囲気に流されて順調に進まないことも多い。難関大を目指す上での環境面は最悪と言っていい。

ここが最もしんどい山場となることを認識し、全国模試や中間目標(英検など)を活用しながら乗り切っていこう。

48.中1の時に集中してやるべきこと

中1はとにかく「整える」ことに集中したい。

将来の夢とか、志望大学とかは”仮決め”で全然OK。まだまだ子供は経験も情報も不足しているので、後でやりたいことが変わる方が自然なこと。

でも一旦決めておかないと準備ができないから仮でも決めておこう。

6年間戦うための大切な準備なので、ここは多少時間がかかっても手を抜かずにやろう。すでに整っている人は、中2でやるべきことに進もう。

49.中2の時に集中してやるべきこと

中2は中だるみしやすい学年。だからこそ、中1で下地を整えることが大切。それを生かしてコツコツできると成果が出やすい。中学英数の完成を目標に淡々と進めていこう。

中学英語の先取り勉強法はこちら↓

中学数学の先取り勉強法はこちら↓

あとは、小さくてもいいので何か「成功体験」を積んでおくと、勉強に対する気持ちやその後の伸びが大きく変わってくる。

中学範囲の完成や英検など中間目標を上手に設定して、成功体験を作る学年にしてみよう。

50.中3の時に集中してやるべきこと

中3はいよいよ高校受験。ここでの経験は間違いなく将来の財産になる。ぜひ「やり切る」経験をして欲しい。

高校に入ってから「高受の時にあれだけ頑張れたのだからイケる!」と思えるようなエピソードを作ろう!

51.高受の裏テーマ

高校受験は合格するのがメインテーマだけど、裏テーマとして上記のことを意識して進めると高校に入ってからも強い。

52.志望校の過去問は早いうちに一度チェック

過去問は中3の秋からやる人が多いが、中学全範囲の先取りが一旦終わったら、一度、志望校の過去問を解いてみると距離感がよく分かる。

ここでは全然刃が立たなくてもいい。大切なのはゴールのイメージ。

実際むすめ🐣も、中2の夏にチャレンジして大撃沈💧だったけど、こんなコメントを残している↓

(点数悪いけど)ちゃんと勉強すれば全然大丈夫そう
距離がわかるとやる気出るね
英語は単語と文法さえわかればOK
数学はもっともっと練習!

53.小テストには人一倍こだわれ

小テストの積み重ねが定期テスト。
定期テストの積み重ねが実力テスト。
実力テストの積み重ねが入試問題。

このように考えれば、小テストへの意識も変わってくる。

小テストは少し頑張れば満点が狙える。成功体験を手っ取り早く得られるメリットもあるので、ぜひこだわって、いつも満点目指してチャレンジしよう。

ご褒美や罰ゲームなどを組み合わせるともっと楽しめるかも。

54.定期テストはガチるべし

定期テストを頑張るメリットはこちら↓

定期テストは年に5~6回ある。ここで満遍なく高得点を取るための計画~結果の振り返りまで、一通りのPDCAサイクルを回せる。

一生懸命やればやるほど、失敗の悔しさや成功の喜びが得られる。内申点や自己評価が上がり、勉強スタイルも確立できる。

小テストで満点にこだわっていたら、定期テストの準備も順調に進むだろう。特に中1の最初の定期テストは本当に頑張って欲しい。

おにい🐥も、中1の最初の定期テストで450点超え&学年1位を取って自信をつけた。これがなかったら、その後の頑張りもなかったかもしれない。

参考:むすめ🐣が結果を出した時の定期テスト勉強法

55.定期テストの勉強順

定期テストは結構暗記で乗り切れるテストでもある。だからこそ、勉強する順番を工夫すると限られた時間内でも良い成果を得られる。

部活動や課外活動も頑張りたい人は、ぜひ順番にもこだわって準備してみて欲しい。

56.実力テストの活用法

まず、定期テストと実力テストの違いを簡単にまとめるとこちら↓

実力テストは既習範囲の定着具合いをチェックするテスト。ここできちんと得点できない所は理解が甘い「穴」。

ちゃんと復習するのはもちろんだけど、難関大志望ならさらに踏み込んだ目標設定をして挑んでみよう。

公立中の実力テストは公立高校入試を意識して作られている。つまり中学範囲の受験基礎。中学範囲の基礎部分は高校でも大切な土台になる部分なので、英数2科目は徹底して固めよう。

その基準として常に9割!

この意識で実力テストにチャレンジすると良い。

57.英語はコスパ最強の科目

高校受験では英語に最も力を入れると良いことが多い。

ただ、力がつくまで時間がかかるので、中1の早い段階から毎日コツコツ積み上げていこう。

また、難関私立高校の問題も大学受験とは一直線でつながっている。

例えば、灘高校の英語はMARCHレベルだと言われているし、他の難関私立高校も日東駒専レベルの力がないと合格点を取るのは難しい。

公立高校志望でもこの事実を知り、少しでも先取りを進めておくと大受で戦いやすくなる。

58.全国模試を徹底活用しよう

地方に住んでいると、刺激も難関大合格レベルの秀才に出くわす機会も少ない。学校や地元の塾のテストを受けるだけじゃそれらは正直得られない。

でも、今はネットや自宅受験という形で全国模試を受けることができる。そういう所に積極的に飛び込んで全国レベルに触れに行こう。

全国との差を定期的に確認するために、中1から継続的に受けるのがオススメ。

59.中学で積極活用したい全国模試

・全国統一中学生テスト(東進)
・駿台中学生テスト(駿台)

この2つは定期的に受けられるのでオススメ。

全国統一中学生テストは基礎-標準-難関とレベル別で出題されるので、自分の理解度が分かりやすい。まずはボリュームゾーンの突破(偏差値55以上)。その次は、偏差値65を目標に学習を進めていくと良い。

駿台のテストは高受ガチ勢がこぞって受けるレベルが高いテスト。ちゃんと基礎を固めてからチャレンジした方が得られる情報が多いだろう。

60.飛び級でチャレンジしてもいい

前述した全国模試は飛び級でも受けられる。先取りの進捗次第では、遠慮なく飛び級受験してみよう。

🐥🐣も全統中は中2で全学年統一部門(中3)を受けた。

61.全国統一中学生テストで偏差値65を目指そう

東進の全国統一中学生テストは上記からも分かるように偏差値65を一つの区切りとして考えたい。

特に数学はそのレベルまで中学数学をガッチリ固めておくと高校数学のスピードUPにも対応できる。

高校受験について

62.高受の志望校選びについて

おにい🐥の時はこんな感じで考えた↓

子供が本当に行きたい学校に合格するのが一番だけど、現実的にそうはいかない事もある。だからこそ志望校選びも、併願校選びも大切なこと。

子供だけでなく、親もワクワクできるかどうか?これも大切な要素。

みんなの納得感が得られる志望校選びをするには、よく話し合うこと。直前期だけじゃなく、何年も前から何度も何度も少しずつでもお互いのイメージを高め合っておくことがコツだと思う。

あと併願校のレベルは、半年前に合格点取れるくらいの学校を選ぶとほぼ確実に合格できるだろう。

63.難関私立高校を目指すなら(英語編)

高校レベルまで先取りしないと話にならない。

英語の場合、日東駒専レベルの大学受験のつもりで準備したい。

過去問集の解説にも以下のように書いてある。

中学範囲の英語+高校範囲の文法(基礎レベル)+高校レベルの単語をやり込んでおこう。

64.難関私立高校を目指すなら(数学編)

数学の場合、先取りだけでは通用しない。高校数学(1A)の先取りと、中学数学の応用問題の両方を対策しないと厳しい。

英語に比べ、一見遠回りに見えるが、難関大受験で必要な思考力を鍛えるのに中学数学の応用問題は良い教材だと個人的には考えている。

実際、子どもたち🐥🐣の普段の発言や段取り、考え方などが応用問題演習が進むにつれ、飛躍的に成長した。応用問題をしっかり考えることで能力開発が一気に進んだと捉えていいだろう。

大学受験は勉強する教科も多いし範囲も膨大なので、じっくり思考力を鍛える時間は取りにくい。このタイミングで能力を開発しておいて損はない。

段取りとしては以下の通り。

難関私立高校の対策については、こちらにもまとめています↓

65.難関高校に受かっても全然気は抜けない

名だたる私立の名門校でも、進学実績を見れば上位3割程度(超トップ校で5割程度)しか難関大には現役合格できない。この事実を知り、高校でも継続して努力しなければ難関大への道は開けない。

公立トップ高校でも同じ。上位層は難関私立蹴りが一定数いるので、英数の主要2教科だけでも1日でも早く彼らに追いつく努力が必要。

66.高受直後~高校入学までがボーナスタイム

みんなが一息つく時に一人だけギアを上げることができれば、周りを一気に抜き去ることが可能。

特に私立高校に進む人は入試が早めに終わるだろうから、高校入学までの数ヶ月間、とても貴重な機会となる。

ここで英数だけでも高校の先取りが進められれば、常に貯金がある状態で高校生活を送れる。特に数学のスピードが一気に上がるので、高校数学(1A)の先取りは優先してやっておこう。

この時期の過ごし方は、こちらに詳しくまとめています↓

67.中学卒業までの中間目標(目安)

改めて、中学生の間に是非やっておきたいレベルをまとめると、

英語:難関私立合格(≒日東駒専)レベルもしくは英検2級程度
数学:中学数学完成+難関私立応用演習+数1Aの基礎
※どちらも全国統一中学生テストで偏差値65を目指したい

残り3教科(国理社)は、一般的な公立高校入試問題で8割程度の力は最低限身につけておこう。

勉強計画 -高校編-

68.高校で積極活用したい全国模試

学校によっては「進研模試」を受ける学校も多いが、ここでの偏差値は正直あまり参考にならない。規模は非常に大きいが、大学受験をしない層も受けるため偏差値は高く出がち。

難関大志望なら、上記3つの模試(特に河合塾の全統模試)で入試基礎力を定期的にチェックしよう。

69.高1高2は河合塾の全統模試で偏差値70を目標に

高1高2は入試基礎力の強化に注力したい時期。実力チェックは、河合塾の全統模試がオススメ。積極的に活用しよう。

ちなみに志望校判定は試験の難易度的にも適切には出にくいので参考程度でOK。注目すべきは偏差値。英数国の3教科すべて偏差値70を目指して努力してみよう。

70.高2までの中間目標(目安)

高2まではとにかく英数を固めることに専念しよう。

英語:河合模試で偏差値70、共通テスト同日体験8~9割、英検準1級程度
数学:河合模試で偏差値70、共通テスト同日体験8~9割、数3C基礎修了

余力があるなら、これにプラスして志望大学の過去問を英数のみ合格点取れるレベルまでチャレンジしてみよう。
※数3Cは理系のみ

71.高3は偏差値が下がる

高3になると、基本的に偏差値が下がる。これを知っておくと焦らないで済む。理由はこちら↓

72.高校の定期テストについて

中学の時の定期テストは、あまり真剣に対策しなくても英数は受験勉強が進んでいてほとんどノー勉で取れるし、国理社は前日に詰め込めば「やり過ごす」ことができたと思う。

でも、高校ではそうはいかない(おにい🐥の経験談)。

科目数が一気に増えるし、試験範囲も広く、難易度も上がっていく。一夜漬けでは到底太刀打ちできないものとなる。普段の授業や小テストを疎かにせず、テスト対策期間は計画的に準備を。

73.共通テストについて

難関国公立大学を目指すなら、共通テストは避けては通れない。共通テストの同日に実施される「共通テスト同日体験」は高1からぜひ受けるようにしよう。

戦略としては、高2の同日体験で英数8~9割を目標に基礎からしっかり積み上げる。

本格的な共通テスト対策は受験生になってからでいいが、河合全統模試で偏差値70を目標に勉強していけば、共通テストの得点力も着実に上がる。

一般的には、英語はリーディング→リスニング、数学は1A→2Bの順で仕上がっていくので一つずつ着実に積み上げよう。

74.高校では科目が一気に増える

中学校は「国、数、英、理、社」の5科目。

高校になると、例えば「現代文、古文漢文、数学Ⅰ、数学A、英語コミュニケーション、英語論理、物理、化学、生物、地学、歴史、地理」という具合いに細分化され、科目数が一気に増える。

それだけ内容が深まり、範囲も広くなるということ。当然ながら必要となる勉強量もかなり増える。中学校の感覚のままで高校の勉強は乗り切れない。

英語勉強法

75.英語は順番が大事!まずは英単語から

難関大合格者の合格体験談を色々見たが、やはり英単語から始めている。

知っている単語が増えれば、類推すればある程度読めるし、英文法を学ぶ時も知らない単語が無い状態だと理解が早い。

まずは英単語から始めよう。

76.英単語は短期決戦で

英単語は一気にやった方が効率が良い。

例えば、1000単語を覚えたいとする。この場合、1日10個ずつを100日間で1周するより、1日100個ずつを10日間で1周×10セットした方が良い。

詳しい覚え方はこちら↓

77.リスニング対策は聞くだけじゃダメ

リスニングは沢山聞けば伸びると思いがちだが、実は違う。自分できちんと「発音」できないものは聞き取れない。だから声に出すことが重要。

むすめ🐣は毎夜寝る前に「速読英単語」に掲載されている長文で、10回音声を聴く→20回シャドーイング→1回ディクテーションを続けている。

忙しい時は回数が減ったりもするけど、毎日コツコツ続けることが大事。

78.英検取得の目安

英検と受験は切っても切れない時代になってきている。

私大入試においては成績換算され英語試験が免除となったり、加点されたりするから無視できない。

何年生の時にどのレベルを目指すか?その目安は私立の中高一貫校のカリキュラムから見えてくる。

ラ・サール学園は、中3で英検2級を目指して学習する。中学卒業までに英検2級レベルは中間目標として認識しておきたい。

大学受験においては、例えばMARCHレベルだと準1級は取っておきたいと言われている。

英検2級と準1級のレベル差は大きいので、高1もしくは高2で準1級合格を目指すと良いだろう。

高1高2は受験もなく勉強モチベーションが上がりにくいので、英検準1級を中間目標にしてみるのも一つの戦略だと言える。

数学勉強法

79.数学力とは?

・問題読解力
・解法暗記力
・論理的思考力
・計算の正確性
・処理スピード

この5つの力の総合力だと私は考えている。数学の問題を解く時の行動を思い起こせばイメージしやすい。

  1. 問題文を読んで前提条件や求めるものを理解する(問題読解力)

  2. 求めるものを導き出すための手順を考える(論理的思考力)

  3. それぞれの手順で必要な公式や解法を選択し立式する(解法暗記力)

  4. 計算する(計算の正確性)

  5. 時間内に解き切る(処理スピード)

5つ全てが揃ってはじめて正解にたどり着ける。

80.数学力を伸ばす5ステップ

5つの力を伸ばす勉強の進め方はこちら↓

ステップ1と2が実は重要!ここが曖昧なまま進めがちなので、定期的に教科書を読み直したり、間違った問題のやり直しをする時に曖昧な解釈のまま放置しないようにする。

そうすれば、ステップ5までスムーズに進みやすい。

81.数学は「曖昧」を徹底的に潰すこと

数学は曖昧がない学問。だから曖昧な勉強をしていては伸びない。

例えば、解けない問題の解説を読む時は「ああ、こんな感じで解くのね」で終わらせてはいけない。全ての行に記載されている処理内容を自分できちんと説明できるようになろう。それが曖昧を無くす勉強。

82.中学数学と算数を大切に

もし中学数学が怪しい時は、小学校の算数も一度総復習しておくといい。

今は数時間で算数を総復習できる参考書なども出回っているので、そこまで時間はかからない。曖昧を全て潰すつもりで少しだけ時間を取ってみよう。

83.数学は戻るが勝ち

数学は積み上げ式の教科。下の土台がフラフラしていたらちゃんと積み上がらない。だからこそ、必要ならば躊躇なく「戻る」選択をしたい。

自学年の数学の勉強をいくらやっても伸びない時は、下の学年の知識が定着していない可能性が高い。

84.数学はどこまで戻ればいい?

土台が怪しいところをいち早く見つけるためにも、下の学年や中学数学、それから算数まで躊躇せずに戻ってみよう。

85.数学苦手な人へ

数学に苦手意識がある人は、数字に馴染んでいない場合が多い。

つまり計算における成功体験が少ない。だからこそ、まずは計算からやり直す。

長期休みや連休などで上手く時間をつくり、小学校の計算ドリルからちゃんとしっかりやり直してみよう。

86.計算ミスの対処法

極論を言えば、計算ミスは完全には防げない。まずはこの前提に立ち、対策を考えていくことが大切。

計算ミスの対処法

計算ミスは人によって傾向が違う。だからこそミスを記録することが大事。自分だけのミスの傾向をまず知ることから始めよう。

87.中学数学と高校数学は全然違う

中学数学と高校数学の一番大きな違いは分量。中学数学を1とすれば、高校数学は理系なら5くらいになる。同じ三年間で5倍勉強しなきゃならない。

また、高校数学はいろんな文字や記号が出てくる。それらを用いて理論を組み立て、立式して解く必要がある。与えられた条件で実験し、特性や傾向を見出し、一般化する作業がとても重要になってくる。

ここにハードルを感じやすいので前提となる知識のインプットと基礎演習をしっかりやろう。

ちなみに、高校数学でつまずかないための「中学数学勉強法」を18000文字でまとめた記事はこちら↓

88.応用問題との向き合い方

応用問題は当たり前だが一筋縄ではいかない。でも解けないことを才能不足と安易に考えてはいけない。

応用問題に立ち向かうための武器は揃っているのか?

まずはそこに注目してみよう。

解説を読んでも意味が良くわからない → 基礎知識が不足している
解説を見れば分かる → 知識は足りているが演習不足
解説の一部を見れば解ける → 初見で気づくためのアプローチ不足

このように同じ解けないにも段階がある。すぐに無理だと諦めないで、一つ一つ順番に武器を揃え、成長を感じながら、応用問題を味わっていこう。

国語勉強法

89.国語はまず知識問題を狙え!

漢字や古文などの知識問題は、覚えさえすれば誰もが取れる。

おにいの学校の国語の先生が「漢字が出来ないのは怠慢でしかない」とおっしゃっていたが、その通りだと思う。

ここをキッチリ取れれば、国語の平均点は普通に見えてくる。

90.現代文が苦手な人はまず指示語を全て確認しよう

現代文がなかなか取れない人は、曖昧なまま読み進めている可能性が高い。

曖昧を生むのは指示語の理解不足や勘違い。ここをきっちりクリアにしながら読む練習をすれば、選択問題や抜き出し問題などが徐々に取れるようになる。

91.音読はとても大事

英語学習でも音読やシャドーイングの大切さはよく言われているが、国語も同じ。

音読がスムーズにできない文章はちゃんと読めていない。読むのも遅いはず。

音読を続ければ、読むスピードも上がるし読み間違いや読み飛ばしが激減する。良い素材を毎日少しずつでも音読してみよう。

92.現代文には線引きや印づけを

当たり前だと思うかもしれないが、意外とみんなやっていない。

これをやることで文章に強弱ができるし、初読の精度が上がり、読み返しの時間も短縮できる。常日頃から意識して取り組まないと、押さえ所や印の付け方なども定まらない。

自分のスタイルを探すつもりで普段からチャレンジしよう。

93.センター試験の現代文の有効活用法

センター試験の現代文はご存知の通り全てマーク式の選択問題だが、これを使って記述対策をすることができる。

やり方は簡単。選択肢を全て隠して、記述問題として解く。答え合わせは選択肢に書いてある文章と照らし合わせるだけ。

センター試験の過去問はかなりあるから、大量に演習できる。

親が知っておきたいこと

94.子供の発言には一貫性がない

子供の発言は変わる。夢も変わる。そういうつもりでドッシリ構えておくと慌てず対処できるし色々と準備もできる。

いろんな価値観や家庭の事情があるのでこうすべきという明確な解はないが、変わる前提で備えておくと焦らずに済む。

95.我が子の上限を勝手に決めない

子供の成長はいつピークが来るか分からない。小学校でソコソコでも中学で一気に伸びる場合もあるだろうし、中学ソコソコで高校で一気に目覚める場合だってあるだろう。

ウチの場合、おにい🐥は小学生の頃から何かやってくれる雰囲気があったが、むすめ🐣は中学になってようやく少しずつ伸び始めてきた。高校で本格化するものと期待している。

だから本人がその時その時に「やりきった」と思えるように、成長のタイミングを焦らず待ちながら、上限を決めず、常にサポートに徹することが子供の能力を最も伸ばす秘訣だと考えている。

96.ガチ勉すれば生きる土台ができる

勉強から得られることは多い。人生の選択肢が広がるだけでなく、様々な能力が身につく。

社会に出てからよく使う能力も磨かれるので、どうせやるなら真剣に勉強と向き合った方がいい。

受験結果に関わらず、勉強をガチることで得られた経験やスキルはその先の人生ずっと役に立つ。

97.「参考書買って」と言われた時が進捗チェックの絶好機

中学生や高校生になると「勉強の進捗はどう?」と聞くのがなかなか難しくなってくる。

子供としても親にしょっちゅう進捗チェックされるのは心地よいものではないだろう。だからこのサインは見逃さないで欲しい。

参考書を買うかどうか?は親が勉強の進捗について話せる絶好機。このタイミングの対話はぜひ楽しんで欲しい。

他にも知っておきたいこと

98.地方の塾事情と選び方

地方にある塾は、主に定期テストの対策だったり、受験生向けの受験対策がメインの所が多い。

おにい🐥は飛び級前提で入塾させてもらえたので通ったが、むすめ🐣の時は塾のカリキュラムが変わり飛び級の恩恵を受けられなくなってしまったため、自学で先取りした。

色々と工夫したが、やはり環境面は塾に行ったほうが整っている。

子供の性格によって塾との相性は変わるが、先取りが出来そうな塾があれば積極的に活用すると環境は整いやすい。

99.塾選びの意外なポイント

塾講師は求人情報を見て働くかどうか決める。これはどんな人に教えてもらえる塾なのか?判断する良い基準。

口コミ情報で判断するのもいいが、こういう視点で講師の質を見てみると違った判断が下せるかもしれない。

100.勉強法さがしのコツ

勉強法は探せばいくらでも出てくる。AさんとBさんで全く真逆のやり方が推奨される場合だってある。何を信じて進めばいいのか?その基準として地味でよく聞くやり方を選ぶことは大切。

「それ何度も聞いた」が最も再現性が高く、本質的な勉強法である可能性が高い。

逆に目新しく斬新な勉強法は、その人限定で再現性がない場合も多いから気をつけよう。

101.小さな成功から徹底的に学ぼう

失敗したことを反省し、次につなげるのは凄く大切なこと。でも、失敗しただけでは次どうやったら成功するのか?本当の意味では分かっていない。

次は失敗したことの逆をやるくらいしか考えつかない。これじゃ成功の可能性はあまり高くないし時間もかかる。

一方、小さな成功を見逃さず、もう一度小さな成功を狙って起こせるようになれば、それはもう何度でも成功できるようになる。

こっちの方が実は早いのではないか?と思っている。小さな成功を見逃さず、その再現性を追求してみよう。

102.勉強の質を高めるコツは言語化

言語化するには、脳をフル回転させてインプットしたことを要約したり、再定義しなければならない。

また、インプットが曖昧なものは決して言語化することはできないので、曖昧な所の早期発見にもつながる。

言語化のやり方は様々なので、自分に合ったやり方を模索すれば良いが、効率よく理解を深められる優れた手法なので、ぜひ実践してみよう。

103.本番で実力を発揮するための工夫

入試は当たり前だがその日に得点できなければ落ちる。本番のプレッシャーで思うように力が発揮できなさそうであれば、周到な準備をするしかない。

それは「本番よりも負荷を高めた演習を積む」こと。

時間、体力、体調、ご褒美や罰ゲームなどの外的プレッシャーなどを駆使して本番よりも厳しい環境で過去問を解く経験を多く積んでおこう。

104.成功率を上げたいならコーチをつけよう

効率的に成績を上げるには、弱点を正確にあぶり出し、的確な補強を続ける必要がある。

また志望校から常に逆算しながら、受験戦略を適宜修正していかなければならない。こういう現状を客観視する作業は、自分ひとりではなかなか難しい。

勉強に集中するためにも、必要性を感じたらコーチとなるような存在を探してみよう。学校の先生、塾の先生、家庭教師、コーチングサービスなど、今はいろんな選択肢がある。

105.努力が無駄になる「空回り勉強法」とは?

こんな努力はいくらやっても報われない。この逆を常に意識しながら勉強を進めると上手くいく。反面教師として覚えておこう。

106.努力を無駄にしない「押さえどころ」とは?

最後はPDFファイルにまとめました!

「押さえどころ」を間違わなければ、努力は着実に偏差値に現れます。今は平均以下でも、偏差値70超えだって決して夢ではありません。

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さいごに

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

4000時間調べたこと、子どもたち🐥🐣の試行錯誤の結果、これまで非常に多くのことを知り、学ぶことができました。

本noteには、その概要を網羅的にまとめたつもりです。概要と言っても、6年間にわたり使えるものですし、情報量も多いので、一旦ブックマークして使い倒してもらえたらと思います。

この情報が、地方から果敢に難関大学を目指す方の少しでもお役に立てたら嬉しいです。
(本noteの内容がよかったら、是非お知り合いにもご紹介下さい)


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