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開発経験なしでプロダクトマネージャーになって、やった事①

投稿目的

今まで色々なポジションを経験して
経験・教訓をアウトプットしてみようと
書き始めてみました。

今回はプロダクトマネージャー(責任者)です。
書いてみて、かなりのボリュームになりそうなので
何回かに分けて
作成しようと思います。


会社(プロダクト)の状況

入社した時にはパイロット版の
プロダクト開発は終わり
何社か利用を開始していた。

プロジェクトをリードする方はいたが、
今後、そのプロダクトをどう成長させるかを考える
プロダクトの責任者が不在だった。

会社内のプロパーはプロダクトマネージャーの
知識だけでなく、絶対的にITの知識はない。

自分が入る前にまとまってプロパーが退職し
体制は脆弱で営業やCSでも人手不足が発生。

このような状態でプロダクト責任者として
参画する事になった。

プロダクトマネージャーの役割

PMやPMOとしての経験はあったが
プロダクトマネージャーは経験がないので、
参画する前に調べてみた。
資料や解説ページによって異なると思うが、
大体こんな感じだった。

  • ニーズを把握してサービスを追加していく

  • 認知度を高めるためのマーケティングを考える

  • それを実現するための体制の構築

  • 開発プロジェクトのプロジェクトマネジメント

  • サービスや機能を追加した後の効果検証

開発に関しては、
自分自身がやってきてはいないので
プロダクトによっては
プロダクトマネージャーが
コードを書いたり
コードレビューしているようだが、
マネジメントに特化すべきと思い
プロジェクトマネジメントを役割とした。

ここはこれからプロダクトマネージャーになる方は
自分の経歴などと照らし合わせて何ができるかを
考えてみてほしい。

実際にやったこと

プロダクトの基本方針を確認・方向性を決める

このプロダクトに参加する前に
会社の企業理念やなぜそのプロダクトを作ったか
は確認してはいたが、実際にどうしていきたいかが
人によって違うように感じた。

改修をする上で
「お客様が要望するものはカスタマイズで対応したい」
「SaaSだから個別カスタマイズはしない」
「プロダクトに合わない会社は利用しなくていい」

など意見が様々だったので
営業やCSなど関連する人に
ヒアリングすることから始めた。

  1. プロダクトを今後どのようにしていきたいか?

  2. 理想像と現状でどこにギャップを感じるか(システム面、体制面)?

  3. ギャップを埋める為にどんな人や仕組みが必要か?

  4. 現段階で追加したいサービスや機能はあるか?

  5. 今は問題ではないが心配になっている事はあるか?

これ以外にも会社の体制や各チーム内の状況を
確認するための質問も組み込んでいたが、
それはまだ別のテーマの時に記載したいと思う。

ヒアリングは聞きたい事が多くなったので、
項目を提示した後、1週間ぐらいの余裕を持たせて
1対1で実施する事にした。

事前に埋められれば埋めて、
できなければ会話しながら
聞き出していく方式とした。

結果としては自分たちでどうしたいというのはなく
要望を対応していくしか答えがなかったが、
まずは、個別カスタマイズはせず、
要望の多い機能やサービスを
プロダクトの機能として追加していく
事に決め、
それを経営陣から発信する事で追加・改修の意識を揃えた。

プロダクトの動作を確認

ヒアリング完了までは少し時間があるので
実際にどんなプロダクトなのかをヒアリングの
合間に実施した。

実際に確認した内容として

  • バック側でOPする時の機能

  • システム全体の構成図

  • 外部と連携しているインターフェース

  • データベースのテーブル定義

  • 構築した際のドキュメント類

この中でドキュメント類は、
DevOps?、アジャイル?を
想定していたとの事で、
ほとんど何も無い状態
(外部連携のためのAPI仕様ぐらい)
で壊滅的だったので、
作業しながら作る事にした。

本来どちらも資料は作るものなのだが。

システム全体の構成は、
業界の知見が少しはあったので
この部分の連携はどの仕組みを
利用しているかを
開発メンバーなどに確認しながら
構成図を作っていった。

テーブル定義書は実際にDBに接続して見たり
クライアントソフトによっては
定義書をエクセル生成してくれるので、
テスト環境に接続して
テーブル定義書を作成した。

プロダクトの理解はテスト環境で
会社側、顧客側、利用者側
が実施するオペレーションを
実際に自分でやって動作を確認。
色々と不具合は見つけてしまった

動作確認をお互いにちゃんと実施してないな
という状況を理解。

構築プロジェクトの状況確認

プロダクト責任者となる際に先だって課題を共有されていた。

  1. プロダクトの新機能の要件定義が既存プロパーではできない

  2. プロダクトの保守運用体制が整っていない

  3. プロダクトのメインベンダーの品質が良く無い

1、2はこれから人を増やしながらやるとして
3の状況を確認するために
開発のベンダーにも話を聞く事にした。
こちらも動作確認していない状況なんだけど。。。
と思いながら。

3に関してはベンダーを交替したいという
思惑もあるらしいので慎重に。

実際に聞いてみると、
後半追い込みで開発したので
テストも不十分というもあるが、
どうあるべきかが提示されていない
事に起因してそうだった。
小数点が発生した時に四捨五入?切捨て?切上げ?
みたいな。

開発担当者が都度確認するが
回答が都度違っていて
作った機能によって
バラバラだった。

当時、こういうのが出た時に
整理・ドキュメント化し
全体に発信しておけば
起きなかったと思われるので、
怪しい部分の仕様を再度まとめて
全体で認識合わせを実施した。

今後開発についても、
要件に関するドキュメントを作って
認識合わせをした上で進めよう
と開発プロセスも見直した。

また続きは記載していきます。






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