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臨月3日前に死産した話⑰~弟を元気に産んであげられなくて、ごめんね~

小さい子が大好きな娘は(5歳)は、よく「赤ちゃん欲しいな」と言います。それは私が、娘の弟を妊娠する前から。

でも残念ながら、弟は元気に生まれてくることは叶いませんでした。

こんにちは。アラサーでワーママ"あおのうさぎ"です🐰。

心の元気な方は、読み進めてください。

前回の記事はコチラ↓

産声のない出産、その後

◆「赤ちゃん欲しいな」

先日、娘の習い事が終わった時に、先生から声を掛けられました。
「お子さんに、妹か弟がいらっしゃるのですか?」と。

よく話を聞いてみると、「年下のお友達の面倒をよく見てくれているから、ご兄弟がいると思った。」とのことでした。

そう、娘は世話焼きです。
年下の子の手を引き、面倒を見ることが大好きです。

だからこそ「自分にも兄弟が欲しい」とよく言います。

◆子供が元気に産まれるのは奇跡

死産した直後は、娘の「赤ちゃん欲しいな」という純粋な言葉が私の心にグサッと刺さって、ごめんね、ごめんねと思っていました

それから半年経過し、少し心が安定してきました。
娘にまた同じことを言われたので、「いつか娘ちゃんが大きくなったら産むのはどう?」と返してみました。

すると「でも死んじゃったらどうしよう」と言うのです。

もう涙が出てきました。

本来なら子どもを産むって、楽しみなこと。

それなのにもう私たち家族には、「楽しみ」という気持ちだけではありません。深い絶望を味わったからです。

◆周囲からの反応

私が死産したことを聞いた周囲の人からは色々な言葉をもらいました。

「いつか生まれ変わるよ」
「また頑張って産めばいい」

そのような発言ができる人たちは、”幸運に恵まれた人生を歩んできたのだな”と感じてしまいました

私は妊娠中、超初期から悪阻が酷く、それが4ヶ月間、続きました。

安定期になり、それが落ち着いたと思ったら、今度はお腹は重く、体の節々は激痛。足がつって歩けなくもなりました。

そんな日々を耐えて妊娠9ヶ月まで過ごしたけれど、赤ちゃんは元気に産まれませんでした。

もう1度、この苦しみを味わう可能性は・・・
ゼロではありません

私を励まそうとしてくれる一言が、私の心を追いうちを掛けるので、人と会えない期間がありました。

◆人に会いたくない

人に会うのが怖いと思う時は、ムリに会うことは止めていました。
その時にしていたのは、同じ気持ちの人を探すことです。

ネットもそうですが、本でも。

その時に見つけた本がコチラ↓

【出典】https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/tanjosi.html

流産・死産・生後数日でお子さんを亡くされた方々の手記です。

私と同じ想いの方、私以上にツライ想いをされている方など実名で掲載されています。「自分ひとりだけじゃない」そう思わせてくれた本です。

【最後に】

私自身が3兄弟なので、将来は3人子どもを産むのだと思っていました。
娘も兄弟が欲しいと言います。

でも現実はそう甘くはありませんでした。

厚生労働省の2021年の調査では、出生数81万1604人、死産数1万6277胎(人口死産も含む)です。

死産の定義:妊娠12週以降の死児の出産。

単純計算ですが、妊娠12週以降(妊娠4ヶ月目)に差し掛かったとしても、死産する可能性は、1.9%はあるのです。(計算式=死産数÷出生数+死産数)

死産後1ヶ月検診で、医師が仰った「次の妊娠は早い方が良い。母体が年齢を重ねるとリスクが高くなるから」という言葉が頭をもたげます。

医学的にはそうなのでしょう。でも女性は産む機械ではないのです。

いまは自分の体を大切に、家族と過ごそうと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。
Have a good day!
ではまた明日♪

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