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ブリンケンが語ったイスラエル問題・ウクライナ問題・台湾中国問題・AI問題~米国の方針が見えた。世界の方向性が見えた。~

今、米国の国際政治の中心にいる人物は間違いなくブリンケンだ。オバマ政権では副国務長官、バイデン政権では国務長官を務め、米国民主党政権下で長く国際政治に携わってきた。ハマス・イスラエル問題で、ブリンケンはバカではないと思うようになり、彼の発言には注視してきた。
そのブリンケンが、ダボスで国際問題について語っていた。
内容は多岐にわたり、イスラエル問題、ウクライナ問題、中国問題、台湾問題、AIについて語っていた。ダボス会議で機密事項を漏らすほど、彼は愚かではないが、言葉の一部からは重要な方向性は垣間見える。彼もユダヤ系なのだが、イスラエル側にはたってはいない。
今回も長い会談なので、今回は、会談の中から重要事項をピックアップし、解説する事を主目的とした。もちろん、読みやすくした全訳も掲載したので、お時間がある方は、読んでみるのみ良いかもしれない。

・イスラエル問題について

イスラエル問題に関しブリンケンが述べた発言の中で重要な事項は下記の発言だった。

『今、アラブ世界やイスラム諸国の指導者たちの考え方が大きく変わってきています。以前、私たちがパレスチナ問題を解決し、パレスチナ国家を手に入れようとしていたとき、キャンプ・デービッドやその他の場所で、アラブの指導者たちやパレスチナの指導者たちは、この重大な変化に対して自国民を準備させるのに十分なことをしていなかったという見解があったと思います。』

ブリンケンはガザ地区の対処方法として、当初からガザも含めたパレスチナを国家として承認し、パレスチナも参加する中でガザの復興やハマスに対処し、イスラエルとパレスチナの二国家の存在を認めるという『二国家解決』という考えを主張していた。でも、この考えをイスラエルは嫌っている。パレスチナが国家として承認されてしまうと、領土拡大が難しくなり、ガザの支配もできなくなるからだ。この二国家解決に関しブリンケンはアラブ諸国の支持を得たとも解せる発言をしている。
これまでアラブ諸国は、フーシ派という共通の敵を持つイスラエルを、あまり刺激したくないという思惑もあったが、それが昨今のガザへのイスラエルの対応をみて変わってきた。『二国家解決』に欧州も賛成を表明しており、これで『二国家解決』に反対するのはイスラエルと世界中に散在するシオニストだけになる。
さらにブリンケンは下記の言葉を付け加えている。

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