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47歳、はじめての転職_047_職務経歴書は抽象→具体→抽象で

(今ちょうど40代の方はもちろん、今は40代で無くても、40代でも転職を考えている事になるであろう方も読んでいただければ幸いです。)



転職活動中、職務経歴書はエージェントさんに見てもらいました。けれども、ほとんどのエージェントさんは具体的に記載している言葉自体を修正してくれるのではなく、大まかにしか言ってくれません。何故かわかりませんがしょうがない。自分で考えよう。やってみてコツというか、なんとなくわかってもらえる内容にしていく為に、


抽象→具体→抽象を意識して


書いていきました。どういう事かと言うと、『抽象』というのは『市場価値』に置き換えられる内容であるという事。転職市場で伝わる言葉。前職の職場でしか通用しない言葉ではありません。そして『具体』はその抽象的な内容をわかりやすく伝える。具体例を持って伝える事で、最初の『抽象』が真実である事の補強をしていきます。そして最後に「だから自分はこうなんだ」という『抽象』で終わる。このやり方で書いていきました。世間で通じる分かりやすい言葉で「何をしたか?」その具体例を出して、最後に抽象で締める。


最初の抽象は、どの様な仕事か?どんな経験があるか?次の具体的は、その仕事を細分化して伝える。次の抽象は、それによってどんな能力を得たか。という様なものでも良いと思います。


内部監査だったら、
J-SOX評価と業務監査、計画立案と社長レビュー。次に上場後の2年目に入社して、ちょうど社員の入れ替わりが激しい時で且つはじめて専任の内部監査人として入社。前任担当者は既に退社。管理部長が兼務という話であったが実際は手付かず。加えて監査法人も交代の時期にあたり、統制箇所の指摘をたくさん受け、1人で応対しました。専任且つ1名体制の為、社長へ計画立案レビューから業務監査実施、監査報告まで単独で行いました。よって会社の統制構築期におけるステージで能力を発揮出来ます。(こんな人材は『今、内部監査室に10人いますが補充追加の求人』とかでは引っかからないと思います。一方で上場を目指す企業からは引き合いがありそうな感じです)


営業だったら、
BtoBのアライアンス営業を10年。商材は○○。次に主な得意先に○○。商品は3温度帯を網羅して対応。受注から出荷の商流に加えてマーケティング提案も実施。特にハロウィン企画には新商品の調達も自ら行い、結果として○%の伸長を実現。得意先のマーケティング会議にも参加させていただきました。そこで○○の企画を提出して採用になりました。結果は○○です。その後も3年企画はリニューアルしながら継続しました。よって得意先の課題発見と対応立案に強みがある。みたいな感じでしょうか?



両方とも忙しかった事、しんどかった事から『今後何が出来るか?何に向いているか?』にフォーカスしてます。


何をしてきたかを市場言語で語る。そのエピソード具体例を持って伝えていく。そして結果として自分の強みの領域を再度市場価値言語で伝える。それにより自分自身が尖っていくと思います。面接官から見て解像度が上がっていくはずです。全方位的に押さえようとすると、時に年齢が上がった時の転職では多分ダメで、



逆に本当にマッチするところにさえ、合わないと判断されてしまいます。



それはもったいない。自分自身の強みややりたい領域を明確にしていった方がいい。そして明確にしていくための手法として、記載した内容をご参考にしていただければと思います。尖らせる作業で自分を偽る事はしないでください。そうやって入社しても会社も自分もお互いに苦しむだけです。


普段から自分自身の業務を振り返って、どんな抽象で語れるか?の練習は普段からしておいた方が良いです。難しければ、隣りの部署の○○さんを抽象で説明するとどうなるか?とか、他の人をサンプルで一度やってみてもいいかと。他人であれば客観的に説明出来るかもしれません。他人の職務経歴書を作ってあげる感じで書いてみて、その上で自分を面接官だと思って読んでみてください。その人が解像度高く見えてきたか?または、こういう応募企業だったらいけそうだけど、逆にこういう企業だったら書類時点でダメだろうな、くらいになればかなりいい感じです。



こうなると、『応募企業ごとに職務経歴書を変えないとダメなの?』となりますが、結論そうだと思います。転職エージェントには、1種類の履歴書と職務経歴書を登録されていると思います。複数登録出来なければ、ここぞという企業の応募の時には、『こちらを使ってください』として、その企業にカスタマイズした職務経歴書を使用されてもいいと思います。




自分を解像度高くして職務経歴書を作ると、ハマるところと、ハマらないところの差がハッキリとしてきます。場合によっては、書類選考に通らないかもしれません。本当に通過しないのであれば、少し解像度を下げてみるか、少し自分の目指す方向性を広げるというのも一つの方法です。あまり一般的な内容だと他の方との差が見え難いと思います。そうなると絶対評価の年齢で若い応募者、希望年収で低い応募者を書類通過させようとなるのは、面接官の当たり前の判断になります。


ここでは40代という決して簡単
ではない転職を成功させる為のコツの共有なので、


前提として、40代が年齢で勝負出来る場所は、ほとんど無い。従って尖ってない、解像度の低い職務経歴書を提出するという事は、自ら年齢や希望年収(誰にでもわかる判断しやすい軸)で勝負しにいってる事になります。それでは若い応募者に勝てる訳がない。レッドオーシャンです。



新卒一括採用で入社して、他の同期とほぼ同じスタートラインから働く事をはじめて、少しずつ差がついてきます。その差は経験の差のはずです。本意ではない異動や転勤があったかもしれません。でもその場その場で得た経験は年を経るごとに、他人とは異なっているはずです。その他人との違いこそが、応募企業にアピールする内容であるべき。アピールの手法として『抽象→具体→抽象』をお伝えしました。


そもそも何故、職務経歴書を尖らせる必要があるのか?この解は、『40代で転職をするから』だと思います。自らの経験を客観的にみてブルーオーシャンは何処なのかを今一度検討して頂ければと思います。そして無理矢理にブルーオーシャンを探さない事で転職後、ストレスを最小化して働くキッカケになれば幸いです。

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