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決断するのが怖いとき

気になっていた本があった。
買いたいと思って本屋まで足を運んだのに、どうもレジまで持っていけない。
読んでみたい。
でも2000円も払って内容が微妙だったら…

躊躇するぐらいのものは買うのやめよう!
って見切りをつけられればいいのに
ぐだぐだと買うか買わないか決められず本屋でうろうろ…。
最近どうも『決断する』ということができないなぁ。


*

わたしが本当に怖いのは、本を買って実際にお金を損することではなかった。
本を買うことによって
「納得いかないものにこんな無駄なお金を使って…
だからお前はダメなんだ!!!」
と自分に責め立てられることだった。

新しいことに踏み出すのが怖いのも、結局失敗が怖いからだ。
大きな決断をして間違ったら…。
間違ったとき起こることは
「だからお前が悪い」
「だからお前はダメだ」
「お前のせいだ」
という痛烈な自責だ。
周りのだれに責め立てられるよりも辛辣で
24時間生きる気力を失うまでコテンパンに批判し続ける自分。
そんな自分と対峙するのが怖くて仕方ない。

他人のことは広く受け止められるのに、自分のことだけはいつもどうしても許せない。
同じミスを他人がしたら
「そんなときもあるよね。仕方ないよ!」
といえるのに。
いざ自分となると
「そんなこともできないのか。ほんと最低最悪のクズ!」
となってしまう。
誰よりも厳しく、そしてどうしても自分を許そうとしない自分がいつも隣にいる。
自分を許そうとしないというより、自分を許したくないんだ。

物事がうまくいかなくなるとき、気付くとこの厳しい声が無意識に大きくなってしまっている。
「こんなこともできないわたしはダメだ。
わたしが悪いんだ」
いつのまにか心の中が自分を辛辣に責める声だけになる。


*

本を買うことで自分を責める自分と対峙することが怖かった。
でもこのまま帰ったらいつもと変わらなくなってしまう…!

もしかしたら買わなければよかった…ってなるかもしれないけど!
失敗した…ってなるかもしれないけど!
でも読みたいって思ったから!
「無駄遣いしてしまった自分が悪い」じゃなくて
それはそれで自分で決断した結果だから
今日のところは「買う決断できた」だけで良しとする!
もし買わなきゃよかった…ってなったら今度からはもっともっと吟味して買うようにする!
だから責めない!

と買う前に自分を全力で説得しつつ本をレジへ持っていった。
たかが本を買うだけで決死の覚悟…!


決断することができないときは
結果を受け止める覚悟が出来ていないときなんだろう。
「失敗する決断をした自分が悪い」
というのは結果を受け止めることから逃げている。
自信が揺らいでるときはいきなり自分を許すというよりも
まずは自分の選択した結果をそのまま受け入れる覚悟を持つっていうのを意識した方が良いかもしれない!
というが今日の教訓。

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