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子どもの運動って何をすればいいの?


「すぐ転ぶんです。運動神経悪いんでしょうか」
「スポーツは何をさせればいいですか」
「いつの時期から(運動系の)始めると良いですか」


記事をご覧いただきありがとうございます。
保育士のくじわわです。

今回のテーマは子どもの運動です。
とても大きな内容なので、
今回は「子どもの運動」における運動の
理論的な部分をお話させていただきたいと思います。


私自身、高校をスポーツコースで卒業した事もあって、就職一年目から、担任業の傍ら、運動遊びの先生をやっていました。また、私の家族内にプロスポーツ選手が居り、その事が知れ渡ると「エリートに育てたい」という思いの強い保護者からは熱烈な質問を受ける事も多々ありました。

本記事では、幼児期の運動について、複数の書籍や研修、実体験を通して学んだ私なりの考えを述べさせていただきます。

少し長めの記事となっていますので、目次を見て必要なところだけ流し読みしていってください。(お時間がある際は全部見ていただけると光栄です。)



なぜ運動が大切なのか


「なぜ運動が大切なのか」

既にこの記事を読んでくださっている時点で、運動の必要性・重要性については既にご存知の方も多い事かと存じます。なので、「健康に良い」などといった世間によく出ている内容はあえて触れず、私なりに簡潔にこの章は終えさせていただきたいと思います。

皆さんは、以下の表を目にしたことはあるでしょうか。


教育に携わっている方は必ず見るといっても過言ではないこの曲線、名を「スキャモンの発達曲線」と言います。それぞれの曲線は、年齢別の成長を表しています。

神経系の部分をご覧ください。幼児期における神経系の発達が顕著に伸びていることがわかります。つまりこの時期に運動することは非常に大切なのです。

話始めると、長くなるので割愛させていただきますが、詳しく知りたい方は、「スキャモンの発達曲線」で調べてみてください。



幼児期にはどのような運動が大事なのか

では、その幼児期に「どのような運動をすればよいのか」ここが本記事でも何より大切な項目かと思いますので少し丁寧に記述させていただきます。

まず結論から述べさせていただきますと、

「いろいろな動きをしよう」という事です。


以下の表をご覧ください。


これは、ガラヒューの運動発達と段階のステージという表です。4歳から10歳の項目をご覧ください。この時期は基本的な運動の段階というレベルになっており、その前後の「初歩的」「専門的」と比べるとどのような運動を行えばいいのかというイメージが付きやすいかと思います。

また、文部科学省の「幼児期運動指針」には、幼児が楽しんで夢中になって遊んでいるうちに多様な動きを総合的に経験できるようになるため、毎日合計60分以上体を動かすこと、1つ1つの動きを意識するというよりも「さまざまが遊びをすることが重要である」ということが記載されています。


そうはいっても、
「基本的な運動の発達ってどんなもの?」
という方も多いかと思います。


ここで参考にしたいのが、「36の基本動作」です。

引用元「ミズノ・ホームページ」
https://www.mizuno.jp/facility/36basicaction/


上記の表を見ていただくと、必要な運動のイメージが持てたかと思います。

しかし、これらの運動を日常的に意識して楽しむのは正直大変です。

なので、「これあんまりやってるところ見たことないな。」と思った運動をできる環境を用意してあげられるとよいですね!


くじわわ家はどう育ったか(親はどうすればよいか)


では、運動好きの私や、プロスポーツ選手を輩出した、くじわわ家ではどのように運動に親しんだのか。

実は我が家では、ありがたいことに、小学校まで「やりたい!」といったスポーツや運動を何でもさせてもらってきていました。

水泳、陸上、バスケットボール、剣道、空手、卓球・・・


沢山のスポーツと触れ合ってきました。そして、休日は大きな公園に出かけ両親と運動を楽しんだ思い出が多く残っています。

恐らく何も意識しないでやってくれていた私の両親の実践、実はかなり効果的だったのです。


とある研究結果で、座りっぱなしの子と有酸素運動を親しむ子で実行機能における研究を行ったところ、予想通り有酸素運動を親しむ子の方が数値が高かっただけでなく、親が子どもと一緒に行った場合最高の数値を記録したというデータがあります。

運動を頑張りないさい!という保護者の方は、自身が楽しんで日常的に運動に取り組めていますか?一緒に楽しむことが最大限の効果をもたらします。

休日の一時間でいいです。一緒に公園へ出かけて運動を楽しみましょう!



【おまけ①】MKS幼児運動能力検査

「記事をしっかり読んだけど、やっぱりわが子の運動能力が気になる!」
「同年代の平均を知りたい。」

そんな方は、MKS幼児運動能力検査のHPをご覧ください。
運動能力判定基準表という所にそれぞれ年齢別(4歳~6歳)の評価が載っています。
ただ、あくまで基準なのでこれの評価で子どもを判断しないでいただきたいです。

子どもは、まだまだこれから伸びていく時期です。
「この運動能力すごいね!」とポジティブに捉える指標として使っていただけると幸いです。そして保護者の方が仮に「弱いな」と思う項目があれば、そのことを子どもには伝えず、その項目の運動をしたくなるような環境をと整えてあげる事が何よりおすすめです。



【おまけ②】おすすめ書籍

1・【理論系・教育者向け】幼児期における運動発達と運動遊びの指導



私の幼児における運動のバイブルと言っても過言ではありません。
基本的な情報はここで網羅できますが、専門家向けなので少し内容が濃いです。


2・【実践系・保護者向け】医師も薦める子どもの運動



運動ごとの記事がたくさんあるので、家庭での実践に役立ちます。



最後まで本記事をご覧くださりありがとうございました。
この記事が楽しいペアレンティングに繋がれば幸いです。
そして、「スキ」をしていただけると
かなりモチベーションになりますので
是非、どなた様も宜しくお願いします!


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