痒くて眠れないなら睡眠薬もあり
アトピーで痒いと眠れないこともしばしば。僕は、かなり症状がキツかった時は毎日まともに寝ることすら許されなかった。
そこで、今回は「睡眠薬」について僕なりの考えで語りたいと思う。かなり辛い症状で悩んでいる方は是非とも頼ってみると良い。
⬛コルチゾール不足は副腎疲弊がもたらす
これまた出ました「コルチゾール」。僕の記事には何度も登場する重要キーワードだ。
コルチゾールは、副腎皮質ホルモンであり、強い炎症抑制作用のある物質だ。このホルモンは、体内で常に合成されているが、強いストレスや低血糖時に副腎が疲弊し、大量に消費され、合成が追い付かなくなる。そして、枯渇すると抵抗力が弱くなる。
副腎疲弊は、ストレスの軽減やビタミンB12の摂取などで緩和される。
僕が思うに、副腎疲弊を緩和する一番手っ取り早い方法は、「睡眠」に限る。
しかしながら、アトピーの方は痒みや痛みにより睡眠が障害される。これは、当事者でなければとても理解できないと思う。変な例えだが、
蚊が大量にいる部屋で刺されまくりながら寝る
ようなものだ。
今でこそ、アトピーの痒みが和らいだためか蚊に刺されると猛烈に痒いが、あれを遥かに上回る痒みが襲ってくる。
あの痒みのせいでほとんど睡眠など取れず、外が明るくなった時にはとにかく絶望を感じる。
僕の副腎は弱りきっていたと思う。
⬛睡眠不足は鬱を引き起こす
世の中には、仕事が忙し過ぎて毎日毎日午前様帰りになる人もいるとは思うが、このような生活から睡眠不足が起こり、最終的に鬱につながる。
鬱は、意欲や食欲低下、逆に食欲亢進、不安などを併発し、時には自殺に至る精神疾患だ。
未だに古い考え方でしか語れない人は「鬱=怠け」だと捉えるが、それに騙されてはいけない。本人には深刻な状況に置かれていることにかわりないし、治療が必要な放置は許されない病気だ。
アトピーがゆえに鬱につながる可能性も否定できない。
何せ、常に痒みや痛みと戦い、症状には一喜一憂する日々。将来を悲観してしまうなど、全てが鬱に繋がりかねないのだ。
⬛睡眠は万能薬
皆さんは睡眠がお好きだろうか?
僕は、寝る前にテンションが最高に上がっている。寝るという行為が苦痛過ぎたらこんなにテンション上がるはずがない笑
アトピーで眠れなかった時に僕は近所のクリニックの先生に相談したら
「睡眠薬使ってみる?」
と聞かれた。
当時の私は、まだ大学生。
「睡眠薬っておじいさんが使うやつだよな。」
「若くて睡眠薬って、メンタルやられてるって思われそう。」
って思いがあったが、その先生は
「上手く使えば依存はしないし、日中に残らないから。寝られない方が辛いよね。」
と言ってくれたので使うことにした。
⬛物凄く深い眠りの底へ
僕がもらった睡眠薬は
ルネスタ錠1mg
というものだった。
僕が働く病院でも、かなりの頻度で使われている睡眠薬だ。
使った感じは
海底の奥底に沈んでいる自分
という例えでは伝わりにくいかもしれないが、痒みはもはや忘れて眠っていた。
そして、次の日はただただやる気しかない自分になっていたため
睡眠薬は素晴らしいアイテム
だと感じた。
次回は、睡眠薬として何を使えば良いかを紹介する。