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Gene Kelly - Singin' in the Rain「雨に唄えば」1952

これも雨シーズン、雨の日には欠かせない、お決まりの定番ソングですね。百貨店の雨予報に使われることもあるし、BGMとして、様々な雨のシーンにて流されてます。

映画予告「Singin' in the Rain / 雨に唄えば」1952 

この映画、子供の頃に見たけど(テレビで)実は内容を覚えてなかったりっっっww

なので、映画について上手く説明できないので、下記wikiから、まんま引用しちゃいます。

『トップ・ハット』『バンド・ワゴン』『巴里のアメリカ人』などと並ぶミュージカル映画の傑作として知られる。サイレント映画からトーキー映画に移る時代を描いた、コメディあふれるバックステージ(舞台裏)・ミュージカル。
ハリウッドを代表する名作のひとつであり、今なお、色あせることなく輝きを放っている。

特にジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面は、映画史に残る名シーンとされる。
元々はアーサー・フリード(作詞)とナシオ・ハーブ・ブラウン(作曲)のコンビの過去のヒット曲を集めたミュージカルとして企画された。よって楽曲のほとんどはこの映画のために書かれたものではなく、特にタイトルナンバーはこの映画の前にも後にもたびたびMGMの映画で使われ、ジュディ・ガーランドなど多くのスター達が歌っている。

ドナルド・オコナーの歌う「メイク・エム・ラフ」は新曲だが、コール・ポーターの「ビー・ア・クラウン」のパロディ曲である。

アメリカ映画協会(AFI)が発表したミュージカル映画ベストの第1位、アメリカ映画主題歌ベスト100の第3位、アメリカ映画ベスト100の第10位、情熱的な映画ベスト100の第16位に選出された。

てな感じ。ハリウッドでの映画化された作品はもちろん、ミュージカルとして舞台化も何度もされている作品です。日本でも、普通の舞台だけでなく、宝塚でも上演されてますね。

簡単にまとめてしまうと、最後はハッピーエンドで大団円なラブストーリーでもあるけれど…

「Singin' in the Rain / 雨に唄えば」1952

とにかく、このシーンですね。名画何選とかの名シーンで何度も流されるシーン。私も何度見たことでしょう。

ちなみにこの歌は、このミュージカルのために創られた楽曲と言うのではなくて、それ以前からあった曲だったりします。はい、1929年公開のMGM映画「ハリウッド・レヴィユー」で用いられたのが最初。

映画「Hollywood Revue」1929

随分と雰囲気が違いますねっっ MGMのスター顔見世映画(正月大歌舞伎みたいなモノ)で、名だたるスターがほぼ全員出演しています。

歌っていたのはウクレレ・アイクと呼ばれたクリフ・エドワーズ。

Cliff Edwards オリジナル 1929

この映画以降、この「雨に唄えば」はMGMミュージカルでのスタンダードナンバーとなり「ザッツ・エンターテイメント」の冒頭で紹介されるなど、ミュージカル映画の代表曲として象徴される曲になりました。

ちなみにMGMというのは、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの略称で、アメリカの巨大マスメディア企業で映画やテレビ番組の制作を行っています。

1920年頃から1950年頃まで、マスメディア業界、とくに映画界において隆盛を誇っていましたが、段々と時代の流れの中で(巨大になりすぎたこともあり)衰退していきました。

とはいうものの、今も現存しています。

んでもって、この会社からはたくさんのハリウッド映画と呼ばれる作品、時代を彩った名作たちが生まれています。

して「ザッツ・エンターテイメント」MGM作品である1953年のミュージカル映画「バンド・ワゴン」のための楽曲で、

後にMGM設立50周年記念として1974年に作られた、ミュージカルのアンソロジー映画です。それまでの名作ミュージカルの総まとめ、資料映画とも言えるかな。

「That's Entertainment!」1974

この映画のオープニングに使われたのがこの曲「雨に唄えば」なのでした。※クリフのバージョンでしたけど

で、この「雨に唄えば」作曲はナシオ・ハーブ・ブラウン、作詞はアーサー・フリードというMGMミュージカル映画の映画プロデューサーで芸人や作曲家としても活躍した人。

日本で言う、ジャニー〇多川なアーサー・フリード

この人物色々と問題ありでして、今だったら袋叩きになるような糞人間です。セクハラ親父というかロリコンだし、ベッドを共にした女優に役を回し、断った女性を役から降ろすとか、ホントとんでもないゴミでした。

だから、この人が制作に関わっている映画の女優さんのことは、どうしても、そっちの色眼鏡で見てしまいますね。下世話ですけど。※当時11歳だったシャーリー・テンプルに対するセクハラと、幼さ故、意味が解らなかった彼女に対しての対応がマジ酷いっす。

テンプルちゃん

だから、ミュージカル映画としての名作たる映画、出演している俳優さんたちに罪はないけれど…

うん…この映画だって、とてもいい映画だと思うし、この頃のMGMの作品に夢とか希望とか楽しみとか、若き日の思い出とか、そういうのをたくさんもらった人たちもいるのは事実なんだけど…

裏でそんなことがまかり通っていて、ロリコン親父の犠牲になっていた女優さんたちがいて(ジュディ・ガーランドとか)、そんな奴が作った歌なのかよ!って思ったときには、なんだかなーって、思わないわけでは無かったりします。

はい…日本の芸能界や音楽業界でも、よく聞く話ですけどね。作品に罪はないと言えど、複雑デース。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/06/04 掲載記事より転載


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