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不浄の家 不毛な地(前半)

ええっと、リクエスト頂きましたので、事故物件の話をば。

タイトルに入れた「不浄」と言うのは今回の場合、浄化されていないという意味合いで用いました。

ちなみに私、正確には事故物件では無いけど、普通だったら心理瑕疵物件と呼ばれる物件に三年間住んでいたことがあります。いやさ、不動産情報に出ていた物件では無いし、幽霊が出ますよって告知された物件でもないのですが。

いちおう、間に不動産屋さんが入ることにはなりましたが、転勤の間だけ借りてた家を、家主さんが急に都内に戻られることになって慌てて物件を探していたときに、実家の物件を持て余していた大家さんとマッチングな話になって、借りた家だったんですね。

で…一人暮らしされてたご高齢のお母様が孤独死されていたと。相続された長男である大家さんは23区外にお住まいだったので、発見が遅れたのです。

だからまあ、殺人とか自殺では無いのですけどもね。
私が越した時、ご近所の方が「え? あの家に住むの?」とか…お隣さんが「一階にはあまりいない方がいいよ」と忠告してくれるような、はいww

敏感な友人が一度来たとき、「絶対ここから引っ越しした方がいいよ、私が探してあげるから!お願いだから」…と。

そうですね。その家にはまだ、お母様が住んでいらしたわけですよ。だから、霊となられたお母様にとっては、侵入者そのものだったんですのねww 一階にいると、「あんた、邪魔よ、出てって! そこは私の座るところなの!」みたいな感じで。2年位同居してましたかねー(謎)
もちろん、きちんとお葬式はあげてもらった方で、形としては成仏したことになってましたけども。

ちなみにその家はもともと下宿屋さんをやってらして、一階に家族が住まわれて、二階が下宿生とかが住んでた作り。
なので、二階は三畳間、四畳半がいくつか。それぞれに流しがあり、トイレとか洗濯機置き場もある。だから、二階だけでも生活出来たわけです。お風呂は一階でしたが。

家賃は安かったですよ。6DKで7万円。地下鉄とJR両方ありまして、23区です。駅まではそれぞれ3分と7分。
二階しか日当たりはよくなかったですけど、風通しはイマイチだったかなあ。
けど、自分でDIYを自由に出来たし(当時はまだ30代で体力ありましたから。いちおう建具職人の娘なので内装的な大工仕事は出来たりしました。今は無理)、自宅で仕事をしていなかったので、人を呼ぶ必要もなく、猫もOKだったので、気軽に暮らしていました。

物件探しをしているとき、事故物件では無いけど、「ここ、絶対無理!」って拒絶反応出てしまった物件はありましたねー 不動産屋さんに案内されていると、異様な氣を放っている建物があって、「まさか」と思ったら、その建物に案内されちゃってww 玄関からもう「うっ!」って、ダメだ入れない…みたいなとこあった。駅は新井薬師。当時は20代前半で制作会社勤務。今みたいな仕事はしてませんでしたからねー

その部屋で何かあったわけでは無くても、空室になっている間に居ついてしまう霊もいるわけで。中には場所が悪いとか(霊道の問題とか)、そういうので「掃きだめ」になってしまっているところも少なからずあるわけです。

あと、ハウスクリーニング的な遠隔ヒーリングの事例でも書いてきたように、前の住人が残した想念のゴミとか、隣人の創ったエレメンタルが侵入してくるとか…そういうのもありますしね。

まあ、その辺り事故物件とは、別の問題になりますが。


さてさて、有史以来、人が死んでいない土地っていうのは無いですよね。

昭和の私の子供時代は、核家族化が進んではいたけども、祖父母と住んでいる人も都会にはまだいたりして。
するってーと、近所の顔見知りのおばあさんとかおじいさんとか誰かが亡くなって、通夜やお葬式が家であったりというのも珍しくなく、「御遺体」を見る機会もありました。そんな感じで家で亡くなる人もまだまだ多かったのです。
常に「死」は身近にあったわけですが、いつの間にか「死」は身内の時にしか体験出来ないものになりましたね。

近所の原っぱで何処何処の誰だれさんが、ひっくり返って亡くなっていたとか… 火事になった家から焼死体が発見されたのを野次馬が見る…そういう光景もあったなあ。今では考えらないことですが。

幸い、死臭は嗅いだことがないのと、酷い状態の遺体は写真の中だけでしか見たことないかな。

私の場合、事故物件とかに積極的に棲みたいとはあまり思わないですね。ホラー映画で、ホーンテッドマンション物は好きですけど、いくら安くても考えてしまうかなー

ただ、都会に住んでいると、孤独死や自殺、殺人事件や事故死、身近なところでたくさん起こってて、そのような場所をすべて回避して生活するのは無理があります。

私個人の生活圏である池袋には、ニュースで報じらた事件現場がたくさんありますしね。(池袋西武は火災による焼死、パルコ前では飛び降り、ZARA前では事故、元ハンズ前では通り魔、西口の某カフェでは殺人。池袋まで頑張って徒歩で言っていた時には、例の高齢者が車で突っ込んだ現場もありますし)

千葉に住んでた時だって、デパート火災が何回かあってお亡くなりになった方もいましたが、それでもデパートの建物はそのまま利用されるのですよね。
「ここって乗用車から首を出してた女児が、バスとすれ違った時に頭が取れてしまった場所だ」とかも普通にみんな通ります。全国紙で報じられるくらい、ショッキングなニュースでしたが。

今は無くなってしまったとこですけど、同年代の高校生がバイト中、強盗に刺された事件があった店舗跡地(血まみれ31アイスクリーム事件)なんか、通らざるを得ない場所だったりしましたね。

そして私の場合、事件マニアみたいなものなので、「その場所」で過去にどんなことがあったのかを知ってて、近くを通ったりすることもありますよね。今の住居も近所とまではいかないけど、徒歩圏内に「寿参院事件」の跡地だった場所があります。いまは普通に住宅街ですけども。

けれど、それは屋外というか、生活する場所では無いから、みんな平気と言うか、慣れてしまうのでしょう。

東京なんて、77年前には空襲で到るところ、死体だらけでした。表参道から原宿に到る道なんて、銀行の2階にまで到達するほど、死体が山積みになっていたそうですよ。
関東大震災の時そして太平洋戦争時の空襲の時、神田川も江戸川も皇居のお堀も水を求めた人々の死体であふれていたそうですし。上野公園なんて、波動を落としてそちらの次元を見たならば、防空頭巾かぶって焼けただれた死体だらけのビジョンを見ることが出来ますよ。両国や墨田川なんかもそうですね。

結局のところ、それが新しいか新しくないか。家の中か外か、なんでしょうね。
感じ取ることが出来るか否か、もありますけど。

だって、霊がいないところなんて無いんですよ。何処にでもいる。古いのも新しいのも。視ようと思えば、いくらでも。

さて、ここまで書いたところでちょっと長くなりそう…話が寄り道ばかりになってしまったっっ…なので、前半と後半に分けることにします。続きは後日。

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