John Lennon & The Plastic Ono Band - Imagine / イマジン - 1971
今日はジョンが天に召された日。あれから何年経ったのだろう…なのでやっぱ、これですかねー この曲だよね。
映画予告編
「ジョン・レノン〜音楽で世界を変えた男の真実〜」2022
まぁ「God」でも「Love」でも、ジョンらしいし~
詩人ジョンの心の叫びや、人の胸に訴えかける言霊的な歌詞の歌は数あれど。今の時代にはやはり「Imagine」が人々の心に響き、争いの絶えない世にはいつまでも必要で。
「Give Peace A Chance」1969
ジョンは、ビートルズという時代のアイコンのリーダーとして、数々の伝説を作ったという功績だけでも評価に値するけれど、それは音楽の分野だけの話で…
ビートルズという輝かしい栄光の歴史は、たぶん彼の本当の人生を生きるための、前振りでプロローグに過ぎなかったんだろう。
まるで、死して神として讃えられ、永遠に生きることになったキリストのように。人々の胸にインパクトを残すカリスマになるべく、ビートルズという前座的存在があり、伝説として生きるために…いつまでも語られるために…
「Instant Karma! (We All Shine On)」1970
こんな衝撃的な死で、私たちの胸に刻印を押し付けるが如く、この世を去ったんだろう。
産みの苦しみを味わうような、退廃的かつ堕落に溺れた日々は、あまりにも短かった、ソロとしての一瞬の期間。その音楽活動にて産み出す作品のために、あったようにも思う。
「Imagine / イマジン」1971
想像してごらん…
天国なんてないと…試してみれば簡単さ
足元には地獄もなく、そして空だけがあるんだ
想像してごらん・・・
みんなが、今日だけのために生きているんだって
ジョンの書く詩は「ルーシー・イン・ザ・ダイヤモンド・スカイ」とか、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」「ノルジアン・ウッド」みたいな空想の世界で満たされたのとか、
The Beatles 「Lucy In the Sky With Diamonds」1967
ドラッグやってて書いたの? って意味不明なものも多いけど、基本至ってシンプルかなぁ。
ソロになってからは、他人に問いかけ語りかけるようなものが多い気がする。
同じ詩人タイプの作詞(音楽)家でも、ポール・サイモンのような内省的で、捻りのある俯瞰した哲学的な語り口調とは、まったく異なった詩人タイプ。
そういえば昔は詩集持ってましたが、手放してしまったなあ…
映画予告「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」2010
ビートルズではジョージ❤️な私だし、男性としてのジョンは浮気ばっかで愛人作って、シンシアやヨーコ(小野洋子)さんを苦しめたり、ジュリアンやシンシアに対してあんまりじゃね??ってプンスカ思うんだけど(ヨーコさんが悪女みたいに批判されて叩かれてるのってジョンのせいだし)。
けどね‥アーティストとしての、詩人としてのジョンはやっぱり別格だなあ。「言の葉を人の胸に届ける音楽」としてのメロディライターであり詩人。
そっちの才能はやっぱダントツだよねー
「God / ゴッド」1970
僕は神もビートルズも信じない
僕は自分とヨーコだけを信じる
そんなふうに言うのなら、もっとヨーコを大切にしなさいよ!って思ったりするけれど。
「Love / ラブ」1970
愛は真実 真実は愛
おめえ、言ってることと、書いている詩と実生活が矛盾してんぞー!! ・・・と、ツッコミ入れたくなるけどねww
「Mother / マザー」1970
お母さん、あなたは僕を捨てた
僕はあなたを必要としたけど
あなたは僕を必要としなかった
お父さん、あなたも僕を捨てた
僕はあなたを必要としたけど
あなたは僕を必要としなかった
このトラウマがジョンのジョンたる由縁だなあ…ジョンは紛れもなく、癒されないままのアダルト・チルドレンだった。そのことがジョンの創作の原点でもあった。
たった数週間の短い同居生活、思い出となった母との日々で、母が教えてくれたバンジョーという弦楽器が、ジョンの生きる道を示した。
The Beatles 「Julia」1968
同じく母を亡くしたポールとはそこが違うとこ。ポールには、それでもお父さんと兄弟姉妹たちがいたから。
でもジョンは一人っ子だったからね~
The Beatles「Strawberry Fields Forever」1967
ミミ叔母さんと叔父さん夫婦という、暖かい庇護者がいたけれども、それでも実の両親に捨てられたという思いは消せなくて…ビートルズのメンバーが兄弟みたいな存在となって、だからこそポールにジョージにリンゴに、お兄ちゃん風吹かせて、威張りまくっていたけれど。甘えて甘えまくっていたんだろう。
でも、母だけでなく父親も知らないジョンは、初めての息子ジュリアンにどう接したらいいのか解らなかった。
(父親はいるけど、一緒に住んだことがない)
父親というものが、息子という存在に対して何をすべきなのか知らなかった。だから父を知っているポールが、ジュリアンの父代わりになった。
ポールがいなかったら、ジュリアンはどうなっていたろう。
母を捨てて愛人のもとに走り、その愛人だったヨーコと結婚して異父弟ショーンが生まれて、その弟…ショーンのために音楽活動に復帰して、弟のために曲を作った父。
それでも母親違いのジュリアンとショーンはとても仲が良い。父を奪った女性の子ではあるが、シンシアの育て方が良かったのだろう。
あの曲はポールが作った自分の曲と「ヘイ・ジュード」を誇らしく語るジュリアン。だけど父が自分のために作った曲はない。父が息子のために作ったのは弟のショーンのための曲だけ。
The Beatles 「Hey Jude」1968
まぁ、「ハッピークリスマス」の曲の冒頭で、ジョンはジュリアンの名を、ヨーコはキョーコちゃんの名を…それぞれ離婚して前家庭においてきた子供達の名を、口にしてはいるけれども。
「Beautiful Boy」1980
「Woman / ウーマン」1980
ジョンがマザコンであったのは間違いなく、数々の女性関係に溺れたのもマザコンだったからだろう。
「(Just Like) Starting Over」1980
そして、この曲のあと、ジョンは旅立ってしまった。
映画予告「ジョン・レノンを撃った男」2006
映画予告「PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン」2006
映画予告「ジョン・レノン,ニューヨーク」2011
本当にこれから…だったのになあ…
映画「How I Won the War」1967
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/12/08 掲載記事より転載
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