『あの日、選ばれなかった君へ』で自分を振り返る-結婚編-
部活、受験、就活など……人生には「選ばれる人」と「選ばれない人」が生まれるイベントがいくつもあって。
コピーライター&作詞家の阿部広太郎さんが、ご自身の「選ばれなかった」エピソードをもとに、その気持ちとどう向き合い一歩踏み出したか?を綴ったこちら。
阿部さんの過去を読むうちに不思議と溢れてきた、自分の過去の記憶たち。
忘れたフリをした過去たちと今こそ向き合って、言葉にしてみよう。そんな思いで本の目次に沿って自分の過去を振り返るワークを、6回にわたってお届けしてきました。
第1回 学生編。
第2回 受験編。
第3回 部活編。
第4回 就活編。
第5回 仕事編。
第6回 社外講座編。
そして今回が最終回。結婚編です。
「仕事とプライベート」
どちらか選ばなければいけない?
-両方「諦めない」方法-
仕事のことで頭がいっぱいだった阿部さんが恋をして、結婚して、パパになって……仕事とプライベートの狭間で揺れ動く様子が書かれている本書。
私もどちらかといえばプライベートを多少犠牲にしても仕事を頑張りたいタイプで、20代の頃はそれでも生活は成り立っていました。
多少恋愛がうまくいかなくても、仕事に逃げることで辛い思いを忘れられたりして。
初めて大きな問題に直面したのは、30代になって結婚したとき。私は職場結婚で、もっと言うと「本部内」結婚でした。
しかも、よりによって同じプロジェクトで私は企画する側。夫はシステムを構築して運用する側。
同じ方向を向かなければいけないのですが、時に戦わなければいけない場面もあって。
滅多にケンカをしない私たちがプライベートでもぶつかってしまったのは、うっかり仕事の話で熱くなったときでした。
自分の仕事をあきらめたくない。
でも、夫との関係もあきらめたくない。
仕事とプライベートの境目がわからなくなって、情緒不安定になるときもありましたが……
プライベートではなるべく重い仕事の話はしないようにしたり、少しずつ仕事・プライベートそれぞれでの「ほどよい夫との距離感」を探っていきました。
忘れられないのが、会社でメンター研修を受けたとき。同じ研修を受けていた方に夫との距離感について悩んでいると打ち明けると、「それだけお互い本気でぶつかれるのは素敵だ」と言ってくださったんです。
そうか、私たちはそれぞれに本気で生きてるからこそぶつかるんだ。
その上で私たちは、一緒にいることを選んだんだ。
結局、一緒に担当したプロジェクトは最後までやりきることができたのですが。
私は今後の自分自身のキャリアを考えて、この4月から新たな部署へ異動することになりました。
夫と同じ本部にいるのが嫌になったのではなく、自分のやりたいことを見つけたから。
異動の希望を出す決断ができたのも、夫とぶつかって、自分のやりたいことについて本気で考えられたからこそなのかな……と今では思えていて。
両方あきらめなくてよかったし、これからもあきらめずに生きようと思います。
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