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「知らない」が選択肢をなくしている

僕の活動の動機の原点みたいなものになりつつある事があります。それが「選択肢を増やす」ということ、そしてそのために「知ってもらう、届ける」ということ。
 
 
生きづらさを抱えている、ということは、言い換えるとそれは「選択肢がない」ということでもあると思います。
そして福祉というものの本質というのは、社会の中に選択肢を生み出す、ということだったり、個人の生き方の選択肢をふやすということなんじゃないかと考えています。
 
 
でもちょっと見渡してみると、今って選択肢をふやすどころか人が生きていく上で当たり前のものですらちょっとタブーのように扱われて蓋をされ続けてきたものも結構あったりします。
 
 
もちろん蓋をしてきた、タブーにしてきたことにも理由はあったんだと思うんですが、それによって生まれている社会課題もあるわけです。
蓋を開ければあんなリスクもこんなリスクもあるじゃないか、という議論もあると思いますがなぜか蓋をしてしまうことで問題が生まれているのであればそれはずいぶん本末転倒です。
 
 
だったら選択肢を増やした時に起こる問題にもきちんと向き合ってその打ち手を設計して、心おきなくそれを選択できるようにしていくことのほうが本質的だなぁ、と思うんです。
 
 
 
じゃあその選択肢を増やしていこうと思った時に、さらにぶち当たる壁があるんです。
 
 
それが「知らない」ということ。
 
 
よく福祉以外の分野の方とお話しさせていただくときに聞くのはこの「知らなかった」というものなんです。
「確かに言われてみれば障がいがあったって恋愛も結婚もしたい人はいるよね」
「障がいがある方って性欲があったんですね」
「障害者雇用に関心はあったけど、どこに聞けばいいか分からなかった」
「福祉事業所ってこんな仕事もできるんですね」
「福祉の人って何をやっているのか知りませんでした」
 
山ほど聞いてきた言葉です。
 
 
つまり、生きづらさを抱えた人がどれだけ選択肢がないか、ということも「知らない」から誰の意識にも上がってこない、目を向けられないし、「知らせる」ということをしていないから誰にも知られる事がない、そしてそれがつまり選択肢を増やそうとした時の最初の壁になり続けているんだということです。
 
 
そして福祉が社会に「知ってもらう」ための工夫をしきれていないことで生まれている課題でもあるんだと思います。
 
 
だからこそ、選択肢を増やそうと思った時には「知る機会や接地面を増やすこと」から始めなければならないわけで、この2つは僕にとっては切ってもきれない相関関係があるものなんです。
 
 
改めて自分の活動の柱になっているこの二つの概念はきっと福祉の大きな課題でもあると思います。
 
それを「知って」もらいたいと思って改めてお話をしてみました。





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