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過去の臨床から学んだこと置き場

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ソーシャルワーカーを辞めずに済んだクライアントとの出会い

ソーシャルワーカーを辞めずに済んだクライアントとの出会い

自己紹介的なnoteとして、過去に受けたインタビューについて転載しています。とあるクライアントとの出会いによって、辞めることを思い留まらせてもらった、というお話です.

――ソーシャルワーカーの仕事につこうと思ったきっかけを聞かせていただけますか。横山
「はじめ大学に進学した時はソーシャルワーカーという仕事につこうということは全然思っていなくて、工学部に進学しました」

――そうなんですよね。

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「Don't be evil」(ソーシャルワーカーたちよ、邪悪になるな)

「Don't be evil」(ソーシャルワーカーたちよ、邪悪になるな)

現場で、ひとやま超えたね、という人に、
別れ際に、思わず右手を差し出した。

その人は、戸惑ったような顔をして
「おれの手は、汚いからさ」と口にした。

そのまま手を差し出したままでいたら、
伺うような目でこちらをみたあと、服の袖にゴシゴシと手のひらを押し付け、こちらに手を差し出した。

力強くにぎると、思ったよりも強い力で、
ゴツゴツした感触に右手が包まれた。

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この

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ソーシャルワーカーが、クライアントに不利益を被らせないために考えておくべきこと

ソーシャルワーカーが、クライアントに不利益を被らせないために考えておくべきこと

ソーシャルワーカーは、日々、自身の「感情」を吟味し、それを意図的にクライエントへの援助過程に活かし、組み込んでいくこと(「ケースワークの原則」でいう「統制された情緒的関与」)を試みます。

「好調」「不調」というような援助者の感覚が、クライエントにどのような影響を及ぼすのかということについて考えたとき、「クライエントの不利益にならない」ために、感情に任せた「好調」「不調」の振れ幅をコントロールする

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