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出張回想録Vol.2

海外デビュー
初めての海外出張で訪れた国は中東のヨルダンでした。
ヨルダンはイスラエル、パレスチナ国、サウジアラビア、イラク、シリアと隣接し、イスラエルやパレスチナ暫定自治区とは、ヨルダン川と死海が国境のイスラムの国です。
成田から香港→バーレンを経由しヨルダンに入る約20時間ほどのフライトでした。
会社の規定ではないのですが、何となく出世すると北回りルートでフランス辺りで一泊し、エールフランス航空でシャンパンでも舐めながら、のんびりゆったりと中東に入るのですが、下っ端の私は長時間フライト+乗り継ぎいっぱの南周りルートでの出張となりました。


成田からはキャセイ航空のマルコポーロクラブなるビジネスクラスにて、とても快適なファーストフライトでした(社内規定で行き帰りの8時間を超えるロングフライト時だけはビジネスクラスに乗れました)。特に香港空港のキャセイラウンジ内の食べ物がメチャクチャ美味しくて、機内食で満たされていたお腹が更に膨らんでいきました。
また、パーレン空港はTAX-FREEで、高級ブランド品がワンサカ有り、とてもブライトリングの時計が欲しかったですが長旅を考え、ぐぐっと我慢をしました。「買っときゃ良かった!」

当時は今と違って乗り継ぎがとても大変で、飛行機は当たり前の様に遅延・欠航し、空港で一昼夜待たされこともザラでした。
注)トランジットの時間はかなり余裕を持ってスケジュールを組まないと大変な事になります!
また、掲示板の出発時間も当てにならず、常に次に乗る飛行機を搭乗カウンターでチェックしないとならないなどなど、いい加減が当たり前の時代で無事に飛行機に乗れる度に「良かった〜!」と心で叫び一人で祝杯を上げてました。

匂い=文化
乗り継ぎ多い旅で毎回感じたことは、各国々寄港地のニオイです。国によって様々なニオイがあり、ニオイがその国の文化だと感じました。香港は余りニオイは感じなかったのですが、中東は汗臭い安物の香水が入り混じった様なニオイが鼻をつきます。バンコクは魚醤ナンプラーのニオイ、韓国は期待通りのニンニクのイオン、日本は醤油・大豆っぽいニオイがするみたいです。

そんなこんなで飛行機を乗り継ぐたびに、機内で上げ膳据え膳〜三度の食事と高い洋酒をグイグイ飲み、免税店で買込んだ煙草をふかし、映画を何本も鑑賞し、トイレに何度も行き、歯磨きをし、仕事の書類をちょこちょこ見て、一睡もせずほろ酔い気分で、ヨルダン・ハシミテ王国の現クィーンアリア国際空港に到着したのは、お昼過ぎでした。

つづく、、、

ヘラクレス神殿
ヨルダン城要塞跡



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