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自分を信じることから始める

 
私は彼を尊敬している。

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価値観は異なり、
性質も真反対と言っていいほど違う。
だからこそたくさんすれ違うし
喧嘩も多い。
理解してもらえず
何度も苦しみ、
そのたびに何故分かってくれないのだと嘆いてきた。

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それでも一年半、
付き合ってから毎日一緒に過ごしている。

それは、彼を尊敬し
彼も私を尊敬してくれているからだ。

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今朝も彼と喧嘩した。

きっかけは、しょーもないことだ。
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喧嘩の中の彼の

「早く自粛が終わって欲しい。
毎日ひまわりとだけ過ごすのは限度がある。
そろそろキツイ。」

の一言に深く傷ついた。

私は

お前といたくない。
一緒にいるのがキツイ。
早く離れたい。

そう言われてるように感じた。

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仲直りがしたく、
話し合っているうちに

「ひまわりだからとかではなく、
相手が誰であっても
その人一人だけじゃ
生きていけないんだよ。
他で発散しないとやっていけない。」

「それは、悪口を言うとか
そういう発散ではなく
他の人と関わる、それだけ。
楽しいか楽しくないかとか
仕事か遊びかとかではない。
他の世界にも触れるということ。」

と言われた。

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彼の言うことはわかる。
私だって友達と話したり、
電話したりする時間がないと
息苦しくなるし、
それは彼への不満があるからとかではない。

わかった。と答え、続けて私は
それでも言い方や言葉に傷ついたことを伝えた。

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彼は苛立った。

「なぜ、俺の言葉の意図を理解しているのに
それでも尚、傷ついたことを俺に話すの。
意図を説明する他、何をしてほしいの。」

私は、わからなかった。
言葉が出なかった。
彼の言ってることが的を射ていたからだ。

私は何を求めているのか。

悩んだ末に行き着いたのは

彼から根拠となる言葉が欲しい

だった。

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一緒に居たくない
と言われたように受け取った私は、
彼の話を聞いて
一緒に居たくないわけではない。
ことはわかった。

けれど、彼本人から

一緒に居たいと思ってるよ

という言葉が欲しかった。
その言葉により安心したかったのだ。

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彼はこのことを受け止めた。

「確かにそう言えばよかったね。
そうしたら伝わる。
そしたら、ひまわりも安心するね。」

続けて

「でも、それが社会だったら?
俺以外の人だったら、
裏付ける言葉を求めて
その言葉がない限り自分から疑い
自ら傷つき、疲弊するの? 
もう自分から傷つきに行くのを辞めなよ。」

私は涙が出た。
私は、自分で自分を傷つけ苦しんでいたのかと 
このとき初めてちゃんと自覚をした。
そしてそれを教えてくれたことにも感謝した。

「相手が自分の考えを裏付けることを
伝えてくれない場合、
どうしたらそのようになると思う?」

今回で言うなら、 
一緒に居たくないわけではない
→一緒に居たいという言葉を求める。
→一緒に居たいという言葉を言ってはもらえない

どうしたら俺が、一緒に居たいと思ってる と
思えると思う?

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ー 自分で相手は一緒に居たいと思ってるな〜と思う。

「そうだよね。それを選んだのは自分。
だから、自分の責任になる。
人を信じるってそういうことなんだよ。」

「まず、自分をもっと信じてあげなよ。
自分の選んだことが正しい。って。
もしそれが違ったら、
信じた自分が間違ってた のではなくて
信じようとついていった相手を
選ぶ感覚が違ったということ。
その時、自分を責めるのではなく、
なぜ信じる相手を間違えたのか、考えること。」

「もう自分から傷つくなよ‥。」

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彼は私と彼の関係上だけでの問題解決ではなく
私が生きていくのがラクになるように
いつもこうして私を見つめ、話してくれる。

そして、最後に
相手の考えや感覚が、わかるからこそ
配慮しすぎて自分の考えを
相手の考えに合わせてしまう私に対して

「俺の欠点は、全て自己責任と思っている分
相手のことを汲み取る力が弱いこと。
だから傷つけることもある。
けれど ひまわりは、
相手のことを汲み取り、
考えてあげることができる。
それは才能だしすごいことだよ。
俺はそういうところを尊敬している。
そういうとこもありつつ、
自分のことも大切にしてほしい。」

私自身を認め、受け入れ
けれども生きやすいように
導いてくれる彼を私は尊敬している。

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          幸せになる勇気

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(追記)
私は休職してから
アドラー心理学の本をたくさん読み
学んだ気でいた。
自分の直したいところに気づき
直そうという意識をもった。

けれど自分に落とし込めていなかった。

彼が私に放つ言葉はどれも
本の中で見たようなことで
それを私に当てはめて話をしてくれる。

‥そんな彼は
この本を読んだわけではないし
アドラー心理学のアの字も知らない。

今まで生きてきた中で
彼自身が身につけてきたもの。
本当に驚かされる。

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