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伯楽星 宮城県産蔵の華 おりがらみ生酒R4BY「わびさびに通じる日本美」

2002年の誕生以来、今や宮城県を代表する銘柄の一つとなりました。蔵元さんとしても「究極の食中酒」とのテーマを掲げて、どのような料理にも黒子となって引き立てる味わいの方向性のもと、レギュラークラスの高品質化を目指して毎年銘柄の進化を歩んできています。近年では2020年に1億円以上もの設備投資にて自社に導入された扁平精米機によって、見事にその効能と銘柄のベクトルをリンクさせて大きなシナジーを生み出しました。
さて、このアイテムのレギュラーヴァージョン(滓がらみではない)はR3BY物がフランスでのSAKEコンクール・クラマスターKura Master2022にて金賞受賞していたり、多数の受賞歴があります。醸造元さんの、今年度の世界酒蔵ランキングに対する方針も大きく影響していまして、見事にランキング第一位にも貢献しました。


今回のアイテム自体は毎年師走にローンチされる季節限定品です。アロマはシャープでドライでありながらどこか雪を掬って舞い上げたようなキラキラ感があってフレッシュさを想起するかと。白玉粉、サワークリーム、青竹などをイメージします。しかしながら全般的にヴォリュームは大人しくて、アロマの要素をあまり感じさせない所謂「雑味がない」状態でありつつ、滓がらみの仕上げなので原料の米と微生物のニュアンスが付与されていて、例えるなら二律背反の緊張感のような心象が浮かびます。味わい自体も大人しいので滓がらみ由来の味わいが優先度高く、しぼりたてで味わいも熟成期間をほぼ経ていないのでこの状態も滓がらみ由来のそれがリードする現状を構成しています。とてもピュアな滓がらみの味わいを楽しめるという点でユニークなアイテム且つコスパが良いので、左党の方々は是非ゼヒ今時期に御賞味いただきたいところです。


よって、先ず上記の理由から左党にお奨めで、またSAKEの味わいを端的に楽しみたいという御仁にも。そして何よりもそのピュアさをもって主に和食のシーンでの正に黒子として料理を引き立てる「究極の食中酒」だと思いますのでペアリングをお楽しみくださいませ。


≪伯楽星 純米吟醸 宮城県産蔵の華 おりがらみ生酒R4BY≫

株式会社新澤醸造店-宮城県大崎市


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