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声を奏でる ヴォイスチャレンジ「月」のフィードバック(第3回)

声を奏でる ヴォイスチャレンジ 第3回
8月4日〜10日 お題は「月」でした。

今回朗読に選んだのは
「サルディーニャの蜂蜜」内田洋子著

イタリア在往40年余。
自ら代表をつとめる通信社から
イタリアのあらゆる情報を発信し続ける彼女が、
肌で感じた現地の様子、
暮らす人々の素顔等を綴ったエッセイ集。

その中のひとつ、月にちなんだお話
「満月に照らされて」を朗読しました。

今回のお話は、
優に5分を超える長さでした。
そこで、期間中5回に分けて朗読する
新たなスタイルでのチャレンジとなりました!

実は、題材は他のものを決めていました。

お目当ての本を探しに書店へ。
本命の書籍を見つけ、
更に息抜き用に何か良い本はないかしら、と
何気なく本棚を眺めるように見ていて、
一目惚れした本が、今回朗読したエッセイ集。

そのタイトルと表紙が私の心に響きました✨

その出会いの瞬間は、
「素敵な本、時間がある時にゆっくり読もう」
と思っていました。

すぐにこれを朗読する
という頭はありませんでした。

ですので、
最初に決めていた題材に取り掛かりました。

「俳句や和歌を朗読してみたい」
という思いから、
月にちなんだものを調べていくうちに、
「素敵だな」と感じた和歌を見つけました。

“照る月の 流るる見れば 天の川 
出づる水門は 海にざりける”

土佐日記より、と記されていました。

「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむとてするなり。」で始まる
紀貫之の土佐日記ですね。

これは土佐日記を読んでみなければ!
この和歌が記された章に目を通してみました。

うむ、さらりと読むような題材ではないぞ
和歌の世界を知らなさすぎるな。。。

この世界感に馴染んで、
そのタイミンクが来たら朗読しよう
そう思い直しました。

さて、そうなると題材を選び直しです。

なかなかしっくりくるものに辿りつかず、
気分転換に一緒に購入した「一目惚れした本」を何気なく手に取り、
パラパラと眺めていたら、

「満月に照らされて」 のタイトル

読み進めていくと、とても素敵な物語。
よし、これを朗読しよう!即決しました。

この物語に惚れてしまった、という感じです。

皆さんはこの物語にどんな感想をお持ちになりましたか?

イタリアの風光明媚な海がすぐ傍だけれど、
海辺には暮らさず、住まいは断崖絶壁の山の上。
庭で育てた野菜や果樹が食卓に並ぶ一方、
魚介類は輸入の加工品を食す。

観光地化した海とは一線を画す暮らしぶり。

主人公「ソフィア」が断崖絶壁の山の上に暮らすことになったその訳
それまでの彼女の人生とその価値観が、
満月の夜ごとに招かれる食卓で、明らかになっていく。

満月の夜のメニューは、いつも決まって「ボロネーゼ」!

状況や環境は違えども、
主人公「ソフィア」の心の機微に共感した(する)方は
少なくないのではないかな、思います。


そして、
今回も参加してくれた「トラスケ」さん、ありがとうございました!

今回の朗読、心が震えました!
トラスケさんワールドが炸裂しています。

この歌詞の主人公が語っているかと思えば、
トラスケさん自身が語っているような、
はたまた、朗読者としてのトラスケさんの語りが現れたり。。。

さざなみの様に言葉が流れてくる感覚
ほぼ「凪」のような静けさ
冷たい温度帯だけれど、優しいぬくもりを湛えている

ぜひ、トラスケさんの朗読お聴きになってみてください。

それから、もう一人のチャレンジャー
「sayo」さん、今回はお休み。
ヴォイスチャレンジは、
それぞれのペースで無理のない参加でOK!
また良いタイミングでお待ちしてます♡

こちらは前回の「海」がお題の朗読。
sayoさんの可愛らしいリズム感が好きです!

声を奏でる ヴォイスチャレンジでは、
参加してくださる方大歓迎です!

声のコンプレックスを、
朗読を通して自分の声に寄り添って、
魅力として育てていくチャレンジ。

仲間がいると、とても励みになります。
声の個性をシェアして、朗読を楽しみませんか?

私がヴォイスチャレンジを始めた理由を書いた記事はこちらです。

次回は第4回目です。
【期間】8月20日~26日
【お題】「旅」 
 旅にまつわる詩、物語、俳句等。ご自身の旅の思い出も素敵ですね。
ハッシュダグ(#)に「ヴォイスチャレンジ」をつけてくださいね。

では、第4回ヴォイスチャレンジもお楽しみに!

#ヴォイスチャレンジ #朗読 #音声配信 #エッセイ #歌詞 #イタリア #ボロネーゼ #マインドフルネス #月 #習慣にしていること

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