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「ニュージーランド🇳🇿」の意外な顔。

少し前の話。

2020年、UNICEF・イノチェンティ研究所の「子ども幸福度世界ランキング」

先進国38カ国中最下位となった国となったのは、なんと「ニュージーランド🇳🇿」

豊かな自然と文化的多様性を持つ国土。
英語圏で治安も良い。
留学や移住、観光と人気も高い。

今回のランキングにおいて、
イノチェンティ研究所は..
子どもの精神的幸福度をおおまかに
「15歳の子どもが回答した主観的な生活満足度」「15~19歳の自殺率」で割り出している。

このデータ、一部は不備もあり正確とは言えない部分もあるが、
それでも15〜19歳の自殺率は10万人あたり14.9人とリトアニアに次いで先進国中第2位の多さ(日本は7.5人)。

様々な情報をざっとまとめると、
キーワードは
「格差」
「経済(保護者の余裕のなさ)」
「健康」

「まず第一に食費が異常に高く、親が苦労している。次に子どもがスポーツをする機会がない。習い事としてさせると費用がかかりすぎ、無料で体を動かす活動をさせようと思ってもクラブも施設もない。最後に、保健体育に関する市民のリテラシーが圧倒的に低くて、身体的な健康の重要性が分かっていない。

これは意外🥲
普段、暮らしていて、僕自身、そう感じることがないだけに、
地域差が相当あるのかもしれない。

それに加えて、この問題には4つの側面があると言われている。
「生活費」
「福祉」
「教育問題」
そして、*hauora」
*(ニュージーランド独自の健康と幸福に関するマオリの哲学への取り組み)

それと「肥満率」の上昇も深刻なようだ。
今回の調査で目立っていた子どもたちの肥満率は、確かに頭の痛い問題。
「この国において健康問題と食文化が芳しくないことは認めなければ」と教育関係者は言う。

更に教育現場の人はこのように説明している。
「低所得層の家庭においては、生活費を賄うために両親とも長時間労働をしているケースがほとんどです。家族で過ごす時間がないということは、学校教育のサポートをする時間が削られるのみでなく、家庭教育もおろそかになるということ」。

そして、「いろいろと細かい原因は思いつきますが、結局は国民性と政治意識にも原因はあると思います。戦後比較的豊かな国だった私たちは、自分たちの力で国をどうこうしようとする機会を得ず、よほどのことがない限りは政治家がなんとかしてくれるだろうとビールを飲んで待っていた。しかしどこの政党も大した変わりはなく、根本的な問題解決はせず対処療法でここまで来ました。とはいえ私は政治を責める気はありません、政治は国民のメンタリティの表れですから」と締めくくった。

何だか、決して他人事とは思えない状況。
日本人として、このニュージーランド🇳🇿の状況をしっかりと受け止めながら、
何かできることから始めようと思う。

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