1日6分以上勉強していますか?

 社会人の平均勉強時間は、「6分」です。衝撃的ですよね。これは、平成28年に行われた社会生活基本調査による結果です。あくまで平均値ですが、勉強する人としない人で大差が生まれるということは分かりますよね。

【原因は終身雇用制度】

 この根本的原因を作り出しているのは、「終身雇用制度」だと思います。自己成長しなくとも、定年まで安泰というシステムが、勉強時間の減少に直結していると言えるでしょう。

【公務員から民間へ転職して感じること】

 僕は新卒で国家公務員(中央省庁)へ就職しました。その後、転職し今は民間企業でサラリーマンをしています。20代で公務員と民間の両者を経験して思うことが、まさに「勉強時間」の違いです。国家公務員とは言え、土日も勉強している人はごく一部です。これは実は、民間企業にも言えることなのですが、それでもやはり、公務員の方が勉強時間が少ない印象を僕は受けます。

 理由は単純で、「危機感」があるか否かの違いでしょう。公務員は一生安泰、年金も多い、そんなイメージがある方が多いと思います。そしてこれは事実です。そして何よりも、「簡単には首にできません。」したがって、仕事ができなかろうができようが、役職や級が同じである以上、同じ給料をもらえます。この環境が、「危機感」をなくし「成長意欲」をそいでいるように僕は感じます。

 ただ、国家公務員の場合、仕事をしない、できないのは本当にごく一部で、ほとんどの方は非常に優秀です。そして情熱的です。給料以上に、国のために貢献したい、自己成長したいと思う人が多いです。

【6分は単なる「数字の見せ方」】

 「6分」という数字を見て、あなたはどう感じましたか?自分はもっと勉強していると思った人もいれば、自分は0分だ〜なんて思った人もいることでしょう。しかしこの「6分」という数字は、冒頭にもお話した通りあくまで平均値です。20代だけではなく、30代や40代も含まれている訳です。そんな中、もしあなたが20代〜30代なのであれば、勉強していない時点で「危機感」を抱いた方が良いです。

 みんなやっぱり勉強していないんだ〜。と安心してはいけません。年配の社会人も含まれている訳ですから、最も勉強な必要な20代は勉強を毎日して当然です。あなたが目指す目標や夢は、平均並のものではないはずです。そうであれば、平均並の努力で実現できる可能性はほぼ0に近しいです。立派な目標を掲げる以上、それなりの努力が必要になります。

【何故社会人になると勉強をしなくなるのか?】

 勉強をしなくなる理由はシンプルで、「強制する人がいない」からです。学校では親や先生が叱ってくれましたが、社会人にもなると全てが自己管理です。自分で自分のことを律するメンタルがなければ、どんどんどんどん脳も体も衰退していくわけです。恐ろしいですよね。それくらい、人間とは自分を律するのが苦手な生き物なのです。

 会社に入ると今度は、上司が貴方の管理をしてくれます。ただ、そこでも主体性がないと、言われたことしかできない無能な人間になってしまいます。そして気付けば、会社の歯車の一つになり、良いように利用されてしまいます。

 結論、「自分で自分の管理ができない人」は、社会に出ると圧倒的に不利になります。したがって、自己成長のために勉強をするというより、まずは自分のコントロールすることから始めることをお勧めします。普段の日常からで問題ないです。生活習慣を少しずつ改善していくと、自然と勉強時間が増えてきます。



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