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ウィンドガールズ映画美術のはなし

ついに6月!夏がまた一歩近づき気分も上がる制作スタッフ・Eです。
ウィンドガールズも絶賛準備中。ありがたいことに新聞やラジオなどでも紹介していただき、視界良好!感謝とプレッシャーのアプローチを勢いよく滑走中です。
さて今回は、そんな絶賛制作中のウィンドガールズの映画美術の話です。

軽食&スナックK点をつくる

ウィンドガールズのメイン舞台は「軽食&スナックK点」と呼ばれるお店。昼は軽食のある喫茶店、夜は気軽に立ち寄れる少し風変わりなスナックとなります。
それでは「軽食&スナックK点」はどうやって再現するのか。ということで突然クイズです。以下の3つから正解だと思うものをお選びください。

①既存のお店を撮影用に借りる
②実は軽食&スナックK点は実在するお店で、現在は大橋監督が経営している
③昔から借りている古民家をつくりかえる

出典:ウィンドガールズ突然クイズより

正解は、まぁ③ですよね。失礼しました。
実は今から8年近く前から、思いつきとひらめきで、監督を含む4人の大人で小さな古民家を借りています。以来、たまに中庭で焼き肉をしたり、友人知人を招待してほくそ笑んだり、子供たちを解き放って遊ばせたりと、ランニングコストに合うのか合わないのか判断が難しい使い方をしてきました。

これが借りている古民家。築年数はもはや不明の平屋です。強い風が吹くたびに、「あぁ、あの家、オズの魔法使い現象になっていないかなぁ」とそっと案じる、我々にとって愛しくも厄介な存在です

さて、そんなこんなでなんとなく借り続けているこの古民家。今回、このほったてごや古民家の一部屋を、「軽食&スナックK点」に作り変えてみよう!ということになりました。これほどまでに、この古民家が有効活用する日が来るとは。これまでこの家が辿ってきた軌跡を思うと涙が出ます。よかったね、家。

古民家は自分達の手でリノベーションをしました。写真はおよそ8年前の大橋監督。寝転がりながらの決死の作業です。この頃、何かにつけてDIYという単語を連発していました。

アートディレクター&美術監督・I氏が奮闘中

映画美術を一切取り仕切るのが、I氏。普段はグラフィックデザイナーとして、髪を振り乱しながら活躍している今も昔もトキメク40代。
映画制作ではその才を生かし、スナックK点のレトロ&POPなロゴなど、目を惹くグラフィックを数々生み出してくれています。

劇中の「軽食&スナックK点」で使用されているコースター。味わい深いキャラクターがcuteです
こちらは昼の喫茶K点で使用されるマグカップ。美味しいコーヒーが飲めそうです。

そんなI氏が、Macのマウスをトンカチに変えて真のDIYで「軽食&スナックK点」をつくることを決意したのです。室内を練り歩き寸法を目測したり、空間を読み解くように視線を宙に走らせるなど、I氏は真剣そのもの。私たちの仲間に日曜大工が爆誕した瞬間でもありました。

アートディレクター&美術監督I氏(イラストbyスタッフE)
フレディ・マーキュリーと同じ誕生日なのが自慢です

古い家と向き合いながら、丁寧に装飾中

時間を作っては、一人黙々と古民家に通っているというI氏。彼が一体いつ、どのタイミングで手を動かしているのか。その姿を直接目撃した人は今のところいませんが、用事があって古民家に立ち寄ると、新たに棚がつけられていたりと、着実に室内が進化しています。さらに先日は「看板ができた」との報告が。その出来が素晴らしいので、ちょっとだけ見せちゃいます。

軽食&スナックの外看板です!この看板を目印にお客さんがやってくるのが想像できますね。
物語が始まる予感がします!

とても良い雰囲気。夜道にボウっとこの看板の光を見つけたら、思わず腰を落としてアプローチ姿勢をとってしまいそう。美味しいカクテルと、美味しい珈琲、そしてステキな出会いに期待が膨らみますね!
このように着実と私たちの不毛な古民家は、ウィンドガールズの大切な舞台へと変化を遂げています。

こちらは改装前の様子。果たしてこの部屋が一体どのように軽食&スナックK点に変貌を遂げるのか!
ちなみにこの写真は大橋監督がiPhoneで撮影したものです。
良い雰囲気に見えるかもしれませんが実際は夢も希望もありません(ほんの少しだけ希望はあるかも)。

引き続き応援、よろしくお願いいたします!

ウィンドガールズでは、ただいま絶賛クラウドファンディング中。毎日、みなさんからのあたたかな応援を受け、非常に心強い気持ちでいっぱいです。
映画は着実に進行中。引き続きよろしくお願いいたします!


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