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パパママの救世主! 「冷凍幼児食」のD2Cサービスで、子育て世代を応援する

子育てをしている家庭にとって、仕事と家事、育児の両立は至難の技です。中でも日々の食事の問題は常に頭を悩ませるもの。そこに彗星の如く現れたのが、冷凍の幼児食宅配サービス!管理栄養士や保育士といった専門家とタッグを組んで商品開発をし、栄養面への配慮はバッチリ。しかもこの幼児食は「大人も一緒においしく食べる」がコンセプト。これは子育て世代の救世主なのでは!?ということで、幼児食に着眼した理由、サービス開発に込めた熱い想いについて、homeal株式会社の代表取締役CEOである鬼海 翔氏にお話を伺いました。

ブルーオーシャンだった!冷凍幼児食宅配サービス

——homealとは、どんなサービスなのでしょうか?

鬼海:まずはこんなシーンをイメージしてください。平日の夕方、朝からリモート会議が詰まっていて、明日の会議資料が手付かず。そんな日にかぎって、保育園や幼稚園に通う子どものごはんの用意も何もしていない!ギリギリまで仕事をしてから子どもを迎えに行くと、ごねたり、一緒に遊んでモードで甘えてきて……。「ごはんを作らなきゃ」というやるべきことと、「子どもと過ごしたい」という感情のはざまで罪悪感を抱えながら「ごめんね」と謝る。こういう場面は、週に何回もあります。そういうタイミングでお使いいただきたいのが、冷凍庫にストックしておけて、栄養価も高い冷凍の幼児食・homeal(ホーミール)です。

——そういう時にあると、とても助かりますね。ところで幼児食というのは、どういう食事でしょうか?

鬼海:子どもは産まれてすぐは、母乳やミルクを飲みます。やがて1歳ぐらいにかけて離乳食やベビーフードの食事に移っていく。その後、1歳から1歳半ぐらいまでが、幼児食移行期になります。この移行期は、離乳食より少し味が付いたものや食感が感じられるものを食べる時期です。咀しゃく、つまり“食材を噛む”という習慣をつけるタイミングですね。その後、1歳半から3歳ぐらいまでが幼児食前期、小学校に入学する前、6歳頃までが幼児食後期になります。

——homealは幼児食に特化しているのですか?

鬼海:そうです。特徴としては独自の「幼児食診断」という機能を設けていて、お子さんの月齢、性別、アレルギーの有無、栄養バランスに関する質問に答えていただくと、診断結果が出ます。その結果によって、お子さんごとにカスタマイズされた商品を選ぶことができるのです。大手企業やスタートアップが離乳食やベビーフードの便利なサービスをたくさん提供していますが、幼児食対象となると途端に提供会社がなくなります。幼児食人口は約450万人もいるのに。

——それはなぜなのでしょうか? 

鬼海:離乳食は食べものとして明らかに形態が違いますよね。例えば人参ならすり潰すし、米はお粥にする。そういう手間をかけて作るのが離乳食ですが、幼児食に関しては「これが幼児食」という基礎となる縛りもなければ、概念もない。だからなのか、子どもファーストで考えて作られているものが少ないんですよね。例えばお子様ランチだと、うどんに申し訳ない程度のミニトマトとブロッコリーが添えてあるとか、揚げものが多いとか。私たちが子どもの頃、つまり少なくとも30年ほど前から全然アップデートされていません。

——幼児食の方がマーケットは大きいのに、今まではビジネスとして捉えられていなかったのでしょうか。

鬼海:冷凍食品のコーナーを見てもわかりますが、餃子、チャーハンといったように売れる商品は決まっていて、メーカーはそれらの商品を作れば安定的に売れる。冷凍の幼児食は、大手が積極的に企画しないジャンルかもしれないと思っています。しかし、親は子どもの食事のことで困っている。しかも少子化にもかかわらず、子どもにかける消費額は上がっています。ここをビジネスの観点で捉えると、スタートアップとしても勝負ができるマーケットだと思いました。調べれば調べるほど、実はブルーオーシャンだということがわかったのです。

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我が子の乳児湿疹をきっかけに幼児食について調べた

——そもそも幼児食に着目したきっかけは?

鬼海:私の子どもが1歳前後の頃に、「乳児湿疹」という肌の病気になったことがきっかけです。妻は看護師、義理の母は保育士なので、それぞれの知識を持ってしてよく面倒を見てくれました。かたや私はというと、当時は普通の会社員だったので、何もできることがなく戦力外でした。自分なりに子どもの健康に向き合った時に知ったのが、子どもがこれから食べる「幼児食」についてでした。調べれば調べるほど奥深くて、幼児食期は離乳食と比べて5倍以上の期間を過ごすので、食事回数にするとゆうに7000回を超えるのですよ。

——7000回!数にすると気が遠くなりますね。

鬼海:しかも、その7000回の食事を親が全部マネジメントする。何を食べさせるか、次に何を作るか、栄養バランスも考えなくてはいけない。1日4食(おやつを含む)と考えたら、「全部のメニューを考え、献立を作り、料理して後片付け」で、あっという間に1日が終わる。一方で、スーパーやコンビニのお弁当や惣菜などは基本的に大人目線で作られた料理なので、味が濃い、しょっぱい、調味料が余分に入っている、添加物が多いなどさまざまな懸念がある。子ども目線で作られた出来合いの料理が世の中に少ないことに気づきました。

——幼児食のサービスをしようと思ったきっかけは?

鬼海:「6歳までに脳の働きの90%以上が決まる」と言われています。この神経系の発達は、いわゆる記憶力とか集中力とか、そういった全ての神経に関することですから、この期間が大事だということは広く知られています。しかしながら、なぜかその時期の食事、幼児食のサービスがないと親になって気づいたのです。「ないなら自分で作ろう」と思ったのが、homealのサービスを考えたきっかけです。

冷凍はとても安全で安心

——幼児食を冷凍で提供すると決めた理由は?

鬼海:幼児食のビジネスをしようと決めて、まずは幼児食とタイトルがつく本やレシピを何十冊と買い込んでひたすら試作をしました。そこで気がついたのは、私は料理が得意じゃないということ(笑)。副菜ぐらいしか作れなかったんです。でも、親として欲しいのは主菜、メインのおかず。主菜がないと子どもの栄養バランスはとれません。妻からも「メインになるおかずが欲しい」と言われました。その時に、自分以外の料理が得意な人、プロのシェフが幼児食を作ってくれて、かつそれを冷凍で届けてくれたらどんなに助かるだろうと思ったのです。でも私は食のビジネスの経験がなかったので、子どもの食の安心安全を考えたら専門家を仲間にしたいなと。そこで「冷凍 専門家」とググって出てきたのが、メディアでも“冷凍王子”として知られている西川剛史さんです。すぐにコンタクトをとって会いに行き、その場で口説きました。

——すごい行動力ですね。それほど冷凍にこだわった理由は?

鬼海:冷凍にはたくさんのメリットがあるからです。まずは他の保存方法に比べると、冷凍食品は栄養価が残りやすい。作りたての、その瞬間をフリージングするので、栄養も全部そのままギュッと閉じ込めることができます。レトルトや缶詰だと過剰に加熱するので、どうしても栄養価が落ちてしまう。しかも冷凍であればおいしく食べられる目安がおおよそ1ヵ月間はありますから、冷凍庫にあると安心です。

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幼児も美味しい!大人も美味しい!レシピを随時開発中!

——商品開発において、重視していることはありますか?

鬼海:子どもが喜んでパクパク食べてくれることは大前提です。そしてもう一つ、大人が食べてもおいしいということを重視しています。子どもにとって一番のご馳走は、「何を食べるか」よりも「誰と食べるか」。子どものごはんはちゃんと用意していても、大人のごはんはコンビニお弁当や出前だと、心も体も健康的になれないのではないかと考えています。homealは味付けとしても量としても、レンジで温めて親子で1食分ずつ一緒に食べられることを想定しています。

——誰と食べるか、というのは重要ですね。もちろん、味にもこだわっていらっしゃるのですよね。

鬼海:メニューは今、35~40種類ぐらい。今後はメニュー数を60種類ぐらいまで増やします。homealの料理は、基本的に塩分、調味料が控えめで、添加物はほぼゼロです。通常は塩分と調味料を控えめにすると、味がただ薄くなっておいしくないと感じてしまうことが多いでしょう。でもhomealの調理法としては、チキンブイヨンやフォンドボーといった和食の出汁にあたるものにこだわっているので、味がしっかりとある。また手間をかけて具材をコトコト煮込むことによって、素材のうま味を引き出して、塩分や調味料が控えめでも十分おいしいという状態を作っています。このうま味は大人でも十分に感じとっていただけると思います。

——子どもにとっても小さい頃から素材の味を体験するのは重要ですよね。

鬼海:市販されているベビーフードや離乳食、幼児食だと基本的にはレトルトになります。レトルトは高温で長時間かけて加熱することで袋の中の菌を殺します。その結果、過剰な加熱により具材の食感や具材そのものの風味もかなり失われてしまいます。
そうなると、咀しゃく、つまり噛む必要がなくなり、咀しゃくによって脳が刺激されたり体が作られたりする機会がなくなってしまう。homealは冷凍ですから、素材のシャキシャキ感とか具材そのものの風味を残したまま、冷凍で届けられる。これが他の幼児食との大きな違いです。

——子育てするパパママにとって、とてもありがたいサービスですね。

なんとかしたいけれど、親御さんが便利なものを利用すると周囲は「手抜きをしてる」とおっしゃる。でも仕事を効率化するように、家事もどんどん効率化しないと回らないですよね。電化製品で家事を効率化させるように、料理という家事自体も効率化すべき。それなのに、料理に冷凍食品を使うと「手抜き」だと言われることにとても違和感があって。手抜きではなくて、「手間抜き」、本当にただただ手間を抜いている、とてもスマートな賢い選択なのです。

——手抜きじゃなくて、手間抜き。homealは子育て世代の救世主だと感じました。

鬼海:私たちが実現したいのは、親子で過ごせる、今しかない時間をさらに多く増やすこと。サービスのミッションは「幼児食の悩みをゼロに。」です。そういう意味でも、homealはユーザーにとって安心感やお守りのような存在になっていきたいですし、私たちもここを大事にしながらサービス展開していきたいと思っています。

——ありがとうございました!これからも、我々W venturesは、homeal株式会社を応援していきます。

homeal株式会社 代表取締役CEO
鬼海 翔(きかい しょう)早稲田大学を卒業後、2010年に組織人事コンサルティング会社のワークハピネスへ新卒入社。自動車・家電・飲料・金融等の大手企業クライアントを中心に次世代リーダー育成や組織変革プロジェクトを推進。2016年に社内起業家として新規事業(スタートアップスタジオ事業)の立ち上げ及び事業統括に就任。その経験を活かし新規事業コンサルティング部門の責任者 兼 ビジネスデザイナーとして、約50社及び100件程の新規事業/インキュベーションを支援。2019年に幼児食宅配サービスを展開するhomeal株式会社を創業。2020年3月に販売10万食を達成するなど急成長を続けている。33歳、4歳の息子がいる一児の父。
W ventures ディレクター 服部 将大
離乳食は聞いたことがあるものの、これまであまり注目されることがなかった幼児食。レストランに行ってもお子様ランチのメニューは1個か2個程度、コンビニやデリバリーサービスのメニューを見てもその多くが大人向けに作られたもの。最初にhomealのコンセプトを聞いたときに、言われてみれば!とハッとしたのを鮮明に思い出します。幼児だけでなく、日々子育てに追われるパパママの救世主にもなるwin-winのサービスがhomealで、ここまでサービスローンチ直後から目覚ましい成長を遂げております。
homealは鬼海社長自身の原体験に基づき作られたサービスで、それを支える経営メンバーも鬼海社長と旧知のメンバーで攻守にわたりバランスのとれた素晴らしいメンバーで運営されています。
多くの人の助けになり愛されるhomealは、今後更なる成長の予感しか感じません。これからも応援し続けていきたいと思います。

取材・構成 株式会社TEA.M














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