見出し画像

[韓国・釜山 子連れ旅行記](4)帰国前にお土産を探しに行こう!( 「教育発想源」番外編)

「子どもを連れて海外旅行に行くのは大変そうだけど、どうやって連れて行ってるの?」という感想をたくさんいただいたことから、「教育発想源」の番外編としてスタートした、「子連れ旅行記」。

今年4月に、うちの3兄弟を韓国の釜山に連れていった様子をお届けしております。

今回は第4回、最終回です。第1回〜第3回はこちらから。

第1回
第2回
第3回

最終回は、最終日の帰国前の様子をお伝えします。それではどうぞー。


■[韓国・釜山 子連れ旅行記](4)帰国前にお土産を探しに行こう!

●今回の釜山旅行メンバー
・父(筆者)、12歳長男、9歳次男、6歳三男

釜山の子連れ旅行も最終日。海外旅行では大抵、最終日の朝にチェックアウトをするとキャリーケースなど大型荷物はそのホテルのフロントに預かってもらい、帰国直前に取りに戻ることが多いのですが、今回のホテルは中心地よりも標高が少し高い場所にあったので、帰国前に登って取りに行くのも面倒だから、持って出ることに。中心地の駅のロッカーにでも入れようかと。

子どもたちはキャリーケースを運びたくてしょうがない。

街に出たら、子どもたちはまた韓国ならではのモノをいろいろ見つけては写真に収めていきます。「韓国のポスト、日本と違う!」などと言ってパシャリ。確かに、大人はついつい見逃しちゃうなあ。

日本と形が違うものは、なんでも写真に撮りたいらしい。

朝食のないプランでの宿泊予約だったので、また朝食は外で探すことに。子どもたちは昨日に朝食に食べたワッフルが美味しかったらしく、またカフェあたりでワッフルとかが食べたいとうるさい。

GoogleMapで釜山駅周辺の気になるカフェを見つけて行ってみるも、まだ開店前の時間で入れませんでした。時間がもったいないので開店時間まで並ぶみたいなことはしないけど。

すごく気になってた歴史的建造物のカフェ。まだ開店前だった。

結局、その辺の手頃なカフェで朝食を取ることに。ワッフルやチョコ入り鯛焼きみたいな焼き菓子を食べてました。ちなみに韓国の朝食といえばお粥という人も多いですが、確かに朝から開いているお粥の店はちらほらありました。子どもたちが乗り気じゃないので言ってないけど。

その辺のカフェで、子どもたちはワッフルやらの朝食。

釜山駅にやってきました。この裏手の釜山港から帰国するので、この駅にロッカールームがあるのなら預けようと。ただ、国内外や観光地はどこもロッカールームが全部埋まってるというケースが多く、預けられるかどうかは運次第。世界的に、もっとロッカールーム増えたらいいのになー。

釜山駅に行ってみる。ロッカールームは空いているか……?

案の定、釜山駅構内で見つけた1Fのロッカールームでキャリーケースが入るサイズのものはどれも既に使用中で、落胆してたんですが、9歳次男が「こんな大きな駅なんだから、まだ他にも駅の中にありそう!」と全然諦めずに楽しそうに駅構内を探し始めます。すると、余裕で見つけやがった!

場所は2Fの釜山港に続くコンコースで、むしろ釜山港に近いわけだから帰国前に取り出すのに便利。1Fは満室状態でしたがここはかなり余裕がありました。

釜山駅2Fの釜山港へのコンコースに、たくさんロッカーがあった。

なぜ9歳次男がロッカー探しを楽しんでいるかというと、つい最近に次男がクリアしたNintendo Switchの『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』という推理アドベンチャーゲームで、上野駅と御徒町駅のコインロッカーを調べるシーンがあったからだとか。ゲームで「ロッカーを探す」ことに憧れちゃってた。

『偽りの黒真珠』の中のけっこう重要なシーン。

ロッカーはお金を入れ(電子マネーもOKだったような)、4桁の暗証番号を設定するだけ。取り出すときはその4桁の暗証番号を入力でロック解除となります。料金は忘れましたが、キャリーケースを入れられる大型の枠で半日で1000円前後だったかなーと思います。

次男はなんでも実際にやりたがる性格。

数日間の海外旅行に行くといつも、最終日にはほとんど予定を入れず「何かお土産を探す日」にするようにしています。帰国直前に焦らなくてもいいし、お土産を探すという購買目線だと、観光目線では決して行かないような場所にも行くようになるので。お土産品専門店なんてクッソつまらない観光者向け商品ばかりですが、現地の人も買い物に行くようなお店を巡るのがいいですね。

12歳長男が友人たちに配るお土産を探したいと言い、とりあえず釜山駅のすぐ前に広がる草梁伝統市場というアーケード街へ。駅前にしてはかなりローカル感のある市場。古い市場なので、さすがにお土産に良いような商品は見つからなかったのですが、味のある雰囲気。

草梁伝統市場。立地いいのに、すっごいローカル感。

草梁伝統市場の端の川まで行ってみました。「南鮮乾達明太碑」なる水産業関連っぽい石碑が。Googleレンズで周囲のハングルを翻訳してみたら、100年ほど前に若い男女が初恋のキスをしたからお魚がどうたらこうたらと、何か悲恋の話みたいな感じっぽい。確かによく見たら、男女のシルエットあるな……。

橋の上に建てられた「南鮮乾達明太碑」

釜山はあちこちに新しいモニュメントが設置されてあります。「DONG GU」はここの住所「東区」の意味なのかなあと。このニワトリみたいなキャラクターは、「ブギ」という名の釜山市の公式PRキャラクターなんだとか。海のある釜山だから、カモメなのかな。

「DONG GU」のモニュメント。

草梁伝統市場のあたりをうろうろしていましたが、12歳長男は「ここはお土産を買うような所はないから、もっと盛り上がってる場所がいい」ということで、前の日に行った繁華街・西面がいいと言うので地下鉄に乗ることに。

結局、草梁伝統市場にはあまり何もなかった。
地下鉄1号線で釜山駅から西面駅へ。

前日にも行った西面に、今日もまた。まあ確かに釜山駅周辺よりは若者向けのお土産はいろいろと見つかるかもしれない。

またもやってきた、釜山屈指の繁華街・西面。

道路に設置されていた石碑を見て、9歳次男が「これ、キン肉族三大奥義の石碑だ! マッスルリベンジャーと、マッスルインフェルノと、あとは、えっと……」、6歳三男「マッスルスパークだよ!」。めちゃ詳しいな……。絶対違うだろうけど。

じゃあどれがマッスルリベンジャーなんだよ……。

目の前にロッテ百貨店の釜山本店が。「ここだったら何かあるかもしれない!」と12歳長男が言うので入ってみることに。でも基本的に外国の百貨店に行っても、日本とそんなに変わらないなあってなりますよね。

ひときわ目立っているロッテ百貨店釜山本店

案の定「あまり日本の百貨店と変わらないなあ」と12歳長男は不満げ。仕方なく玩具コーナーに行ってみたら、おもちゃは日本では見たことのない商品や見たことのない工夫もいろいろあって、下の子たちには楽しかったみたい。

日本のトミカとは違う、韓国のミニカーシリーズらしい。
絵本も当然、韓国語のものばかり。なかなか新鮮。

玩具・絵本コーナーを子どもたちが堪能したところで、百貨店を出て西面の街をぶらぶら。前日に行っていない区画あたりをいろいろと歩きました。

スウェーデンの国旗のついたなんらかの石碑。

歩き疲れた子どもたちは、カフェでBunny Gelatoなるジェラートを見つけて、一休みすることに。以前はチョコレート味ばかり食べていた子どもたちも、チョコだと喉が渇きやすいことがようやく分かって、マンゴーなどさっぱりしたアイスを食べるようになってきました。

カフェでジェラートタイム。注文ももうお手のもの。

もうすぐランチタイムということで、西面西側の飲食街をうろうろしてみます。この辺りは日本人観光客も多く来るようだから、表通りにあるお店はだいたいメニューにも日本語が併記されていて、日本人にも入りやすいようなお店がたくさんあります。

飲食店には日本語が併記されたメニューが多い。

少し奥に曲がってみると、あまり日本人では行かないような裏路地がありまして、子どもたちは「サムギョプサルを食べてみたい」と、肉料理の店を指差すのでそのお店に入ることに。テジカルビもディッコギも食べてきたから連日肉料理だけど。釜山は港町なんだから海鮮料理食べたいんだけどなー。

子どもたち、サムギョプサルに大歓喜。

韓国料理はいろんな小皿がついてくるのが特徴。子どもにはキムチなどは無理かなーと思いきや、食べる食べる。特に、それほど野菜が好きではないのに「サンチュで肉を巻く」ということの良さに気づいたらしく、帰国してからはサンチュやサニーレタスを何度も買わされる羽目になるのですが。まあでも、野菜や漬物を好んで食べられるようになってくれたのはいいこと。

無料でついてきた左側のスープはめちゃくちゃ辛かった。

この焼肉店では食後の子どもたちに1本ずつアイスクリームをプレゼントしてくれて、子どもたちホクホク。さて、そろそろ帰国の時間も迫ってきているのですが、西面にはお土産を買いに来たはずなのに、地元の飲食店街をウロウロしているからなかなかそれらしいお店を見つけることができず。

飲食店に迷い込んでしまってる。

子どもたちが指差した街灯のフラッグには、銭天堂の絵が。日本の児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』はアニメ化にもなっているほど大人気の作品ですが、韓国でも何百万部も売れる人気作なんだとか。韓国で実写ドラマ化するみたいですね。

韓国でも大人気「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」

もう時間もなさそうなので、出国する釜山港に近い釜山駅まで戻ってきました。午前中にロッカールームを見つけた9歳次男が、この日はずっと「釜山駅でキャリーバッグ取ってから帰るからね、忘れないでね!」と責任感でちょくちょく忠告してくれていました。

釜山駅前の「Busan is good」のモニュメント。

で、9歳次男が午前中にロッカールームを探した際、釜山駅の中で「良いお土産屋さんがなかったら、ここで買いたい」というお店を見つけていたのです。それが釜山駅構内の洋菓子屋さん。ここのお菓子の詰め合わせがオシャレだからと。確かに。12歳長男も「いいじゃん、ここ!」と、友だちや母親へのお土産をここで買い揃えていました。

釜山駅構内の洋菓子屋さんでお土産を買い揃える。

釜山駅にはいろいろとオシャレなお店が揃っていますが、釜山港には大してお店がないので、確かに釜山駅で買うというのは良い一計かと。

というわけで、無事にロッカールームのキャリーバッグも回収し、あとは釜山港に行くだけ。釜山駅からは直通の歩道があって、動く歩道もあるので5分ぐらいで着きます。

釜山駅の東側。すぐに海なので特に何もない。
釜山駅から釜山港まではうごく歩道があってラク。

釜山港に到着。これから高速船に乗るのですが、そう言えばウェブでチケットを購入した時、行きの船は座席の指定をしていたのに、帰りの船は座席指定をしていなかった! そこそこの乗客数でしたが、窓口の方が前後2石ずつでまとまった4席を確保してくれました。

何かのキャラクター。BPAは釜山港湾公社の略らしい。

出発時刻の1時間前ぐらいに来ていたので、スムーズに出国審査も終えました。入国・出国審査は子どもでも基本的に1人ずつですが、乳幼児は親と一緒でよく、6歳次男だけは父親と一緒に。審査後の乗船口にはカフェなんかもありました。

まもなく乗船。子どもはうるさいので行列が少なくなってから乗る。

乗船時間が来たので、船へ移動。行きもそうでしたが、飛行機のように荷物を預けるということはなく、全ての荷物を自分で船の中に持ち込んで、自分で棚に入れなければなりません。棚は限りがあるので、荷物が多い人は早めに行列に並んでおくのがいいでしょう。

これから乗るクイーンビートルが見えてきました。

席は一番前の4席でした。でも一番前にはキッズスペースがありますから、子連れの場合は前のほうが便利でした。ちなみに行きはめちゃくちゃ揺れて私も長男も次男も船酔いで死んでいましたが、帰りの船の揺れはほとんどなくて快適。小腹が空いた長男は船内のカフェテリアでパスタを食べてました。

行きの揺れで死んでた次男は、酔った時のビニールを自前で用意。

揺れが激しかった行きには封鎖されていた船外デッキも、波の穏やかな帰りは開放されていました。いつもうるさい6歳三男も終始キッズルームで他のお友達と死ぬほど遊んでくれて、長男や次男も揺れがないから電子書籍で漫画やらを読んだりしてくれて、落ち着ける船旅になりました。

帰りは対馬などの姿も見ることができました。

3時間半ほどの船旅で、福岡に到着。責任感が強い9歳次男はずっと「博多港に着いたら、すぐにレンタルwifiを返却ね!」と確認をしてくれていました。博多港ターミナルの1階に専用返却ボックスがあったので、行きに借りたレンタルwifiを投入するだけ。日数で延滞料金がかかっていくので、博多港を出るまでは忘れないようにしたいところ。

というわけで、3日間にわたる子連れの釜山旅行は終了。子どもたちはとにかくこの釜山旅行が面白かったらしく、特に次男はその週からNHKの「ハングルッ!ナビ」という語学番組を見てハングル語をノートに書き写し始めたほど。三兄弟全員、韓国で食べた中で一番美味しかったのはティッコギだと熱弁しております。


子どもを海外に連れていった時に大事なことは、帰国後にたくさんその海外旅行の話をすることだと思っています。

記憶がまだ新しいうちに、その時の様子をどんどん思い出していってもらい、何が楽しかったか、どんなことが面白かったかという記憶をアウトプットさせることが、いい教育になると思うのです。

特に今は、親がデジカメで写真を撮っても、昔のように手元に現像写真があるわけではないから、写真は全てデジカメの中にデータ保存をされていて、子どもは写真を見ることなくどんどん記憶が曖昧になっていく。

だから、親から積極的に旅行の時の話をしたり、デジカメの写真を見せてワイワイすることが大事だと思うんですね。

また、コロナ禍も過ぎた最近は紀行番組も多くなってきましたが、最近行った国を取り上げている番組は録画して子どもたちと一緒に観るのがかなりいいです。

興味の残っているうちに、その国や都市の情報を見ると「自分に関係している情報」として観てくれるのです。「ここ行ったよね!」「これ食べたよね!」という情報が出てくれば、自分に関係する情報としてどんどんインプットしてくれます。

そして「次はあの国に行きたい」「またあの都市に行きたい」という自主的なワクワク感を出させるのが、子どもの意欲的好奇心を育てるのにかなり有効ではないかなと思います。


以上、4回にわたって「韓国・釜山 子連れ旅行記」をお届けしましたが、一つでも役に立つお話がお届けできれば嬉しく思います。

この「子連れ旅行記」、めちゃくちゃ役立つじゃん!と思われた方は、下の☆(スキ)をチェックしてください。

もし好評のようでしたら、もっと子どもが小さい時に連れていった別の国の「子連れ旅行記」などもお届けしたいなと思います。


【購読者限定ショット】

これより下は、noteマガジン「マーケティング発想源」を購読中の方のみが見ることのできるコーナーです。当日に釜山で撮った他の写真をいろいろと載せていますので、釜山の雰囲気がより伝わると嬉しいです。

ここから先は

0字 / 28画像
「まぐまぐ大賞」で5年連続ビジネス部門第1位を獲得した『ビジネス発想源』シリーズに、フラッグシップ版のnoteマガジンが登場! あなたのご商売を、あなたの企画を、あなたの経営を、あなたの人生を、さらに豊かで面白いものにするヒントが満載です。

日本一のメルマガを決める「まぐまぐ大賞」にて5年連続でビジネス部門第1位を獲得した経営者向けビジネスメディア『ビジネス発想源』シリーズに、…

noteマガジン『マーケティング発想源』では、皆さんのお仕事やご商売に活きる有用で有益な発想源を多数お届けしています。新事業や新企画のアイデアの発想源がいろんな視点から次々と。応援よろしくお願いいたします!