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#79 税務調査から日常業務を考える

私が先輩と起業した会計事務所は”税務調査”に強いことが特徴です。

20年前に創業。
プライベートエクイティファンドやその投資先企業、関係する創業経営者個人のお客様を中心として創業した会計事務所という特徴があります。

再生企業には大手術が必要です。
M&Aや資金調達、国際取引も含めたストラクチャーを法務・会計・税務上、問題ない形で合法的にすすめます。
大手術ですから、必ず税務調査が入ることが前提なんですね。

そして税務調査は東京国税局や名古屋、大阪など、税務署ではなく「国税局」管轄での資料調査課がいらっしゃることが多いんです。

ある調査では20人くらいいらっしゃったことがあります。
その時、私たちは30代でした。

だから、ではないですが、大きな手術(企業再生と企業価値向上)には、日常的な取引、当たり前のことを当たり前にきちんと行うことが両輪となるのです。

私たちはストラクチャーとPMIの役割を分けて担当しています。

私はPMIの過程における会計・税務に携わってきました。

再生会社では、会社の各部署の人も経理の人も、皆さん、もう、、不安な気持ちの毎日の中、今まで以上に少ない人数で、かつ、厳しい成果を求められる環境です。経理は慎重に財務諸表を作成していくのです。

数字は、会社は仕入や売上などの取引があってその結果として記帳があり、その日々の取引の積み上げから出来上がります。手術が必要か否かの会社にかかわらず、信頼のない数字から、何も未来の判断はできません。
そして大きな手術や未来の計画がある場合には、特に当たり前のことを当たり前にやっておくことで信頼も生まれるのです。

M&A
国際取引
金融(ファンド)

というと、まず、疑ってこられる。

そんな経験から私は
お客様に、最終型である税務調査をイメージしてお客様の取引やお金の使い方の確認をしますので、調査官と同じ視点で確認します。
お客様を信じてはいますが、そこは冷静に、事実を確認し判断します。

会社の各部署(営業、財務、経理、人事、購買、製造など)すべてが取引にかかわってくるのです。内部統制は取引が正しいかを違う視点で確認できる仕組みです。

小さな会社であれば、
”バックオフィスや日常業務は何のため?”とお仕事にかかわる皆さんは思うこともあるかもしれません。
地道な日々の仕事を合法的に、そして正確に行うことはあなたの未来、そして会社の未来につながる、そんな戦略的な仕事を担っているんだという誇りをもてる仕事なのです。

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