フーモアのADをやってみて思ったこと。
はじめまして。
フーモアのWebtoon事業部でアートディレクター(AD)をしている甘木と申します。
現在はレベルドレイン、他未公開作品などを担当しております。
今回はアートディレクターのお仕事に興味がある方のために
参考になるような記事をとのお話でしたので、
自分なりにADをやっている中で経験した事、考えている事等を
書いてみようと思います。
▼自己紹介
私は元々漫画アシスタント出身で3つのスタジオに所属しておりました。
トータルで13年ほど勤めたのち、ゲーム会社でイラストレーターとして
4年勤務。
WebtoonのAD業務は始めてちょうど一年ほどになります。
漫画アシスタントの頃の仕事はほぼ完全にアナログ作業だったのですが、
ゲーム会社ではデジタルメインの作画スタイルに移行し、
コンセプトアート等の世界観や、キャラ設定を考える仕事も経験しました。
ゲームの仕事もそれなりに楽しかったのですが、やはり自分の中で
一番好きだと思えるものはマンガだったので、どんな形でもそれに携われる
仕事がしたいと思っているときに当社のWebtoon事業部の募集を
見かけたのがADになろうと思ったきっかけでした。
▼ADをやってて大変だった事・良かった事
一年間業務を経験し、ADに求められる資質として
私が感じたのは2点。チームプレーと責任感でした。
▼①チームプレーについて
1つ目、チームプレーですが、
まずWebtoonは制作工程ごとに分業制を敷いているため多くの
作家さんが一つの作品に関わっているという特徴があります。
よく言われている事ですが、作り方としては漫画よりはアニメの
制作工程に近い面があると思います。
そこで工程ごとに上がってくる制作物をチェックするのがADの
お仕事になります。
全体の流れを見つつ作家さんごとの問題点を発見、的確に
フィードバック(FB)を返しクォリティーを上げるために
コミュニケーション取ることが要求される訳ですが。。
この辺の能力に関しては長年漫画アシスタント先の職場で
後輩のアシスタントさん達にノウハウを教えてきた経験もあったので
私としては結構自信がある部分だったのですが。。
この一年間上手く行かないと思う事の連続でした。
私のアシスタント時代はアナログ原稿のアシスタントだったという事もあり
職場には3~5日泊まり込み、スタッフや先生とは同じ釜の飯を食い、
一緒に取材旅行に行くみたいな仕事環境でした。
仕事仲間の性格を含め作品に対する共通認識みたいなものが
出来あがった上でお互いの技術を向上し合うという感じがあったのですが。
(当然良い面ばかりではありませんでしたが)
漫画家の先生や上手い先輩に納得いくまで質問したり、
描いている所を後ろからのぞき込んで技術を盗んだりみたいな
漫画アシスタントとしてはあたりまえだった技術習得方法が
全く使えない事がこんなに大変だとは。。。
おそらくこの辺が漫画やアニメのスタジオの持つ強みなんだと思います。
一方Webtoonの現場ですが、メッセージやwebミーティング、
限られたFBでどれだけの事が伝えられるか。作家さんとの
信頼関係を築きつつ、能力をどうすれば引き上げる事が出来るのか?
本当に難しいですが、試行錯誤の結果、作家さんの技術向上した
瞬間を見れるのは嬉しいですし、やりがいを感じる点でもあります。
また、ディレクターさんとの連携も大事です。
作家さんとのやり取りは必然的にディレクターさんの方が多いので
ADが気づかない所にもディレクターさんは気づいていたりします。
作家さん、AD、ディレクターで小まめに連携を取りつつ
どうすれば最良なのかを常に模索していく事が大事だと感じています。
▼②責任感について
次に2つ目の責任感ですが、
1つ目が長くなってしまったので手短に話します。
これは制作物のクォリティーの最終責任をADが負うという事です。
この点は自分が考えるその作品の理想の完成形を追及出来るという、
一方ではやりがいのある点でもあります。
ですが、同時に作品に関わっている作家さん達の仕事に対する
責任という面もあるので気が抜けない所です。
▼仕事のために普段心がけている事
Webtoonはまだ生まれて間もない、そして若者向けの文化です。
私はADの中では一番の年配ですので、センスが古くなってしまわない様に
絵の流行や、時代の第一線の作品や、技術は出来る限りチェックすることを
心がけてます。
上でも述べた通りWebtoonの作り方は、個人的にはアニメスタジオの
制作工程にヒントがあるのではないかと感じているので、
アニメーターさんや背景美術の方にお話を聞きに行ったり、教えを乞うたりもしています。
フーモアのADさん達もみな多様な経歴を持ったスペシャリストの
方々ばかりで、しかも勉強家なので情報交換をしつつ色んな事を
日々勉強させてもらってます。
また、ADをやっていると当社の上手いWebtoon作品からも色んなノウハウを
吸収することが出来ます。
なんだかんだいってWebtoonの現場で技術向上する機会に一番恵まれているのは
ADなのではないかなと思います(笑)
我こそはと思う向上心のある絵描きさん、ADやってみませんか?
■募集職種
◎制作アシスタント
各工程における制作アシスタント業務になります。
・ネーム(絵コンテ)担当
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◎ディレクター
Webtoonの制作進行管理と品質管理になります。
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株式会社フーモア 担当:井本洋平
TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com
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