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私があなたを採った理由〜清田凜太郎編〜

なぜ彼らは伝説の一期生に選ばれたのか 第5話


最後の内定者

内定者の中で最後に決まったのが清田凜太郎だ。
繰り返すが、フーモアの1期生は「伝説の世代」を創るために集められた。
それまで集まったメンバーは間違いなく伝説になりうるメンバーだったし、そこに一つの不満もなかった。

ただ、伝説を創るためには爆発力のあるメンバーが必要だと、随分攻撃力の高いメンバーが集まったなあという思いもあった。

そこで、最後のメンバーは全員から漏れ出たものを拾えるような、そんな「最強の守備力を持つ人」を待った。

そんなことを思った矢先。
彼は僕らの前に現れた。

完璧な就活生

とある個性のある学生だけを集めた就活イベントで、彼は圧倒的な「普通の顔」をしてそこにいた。
偶然にも、他の内定者の同じサークルの後輩で、その子は随分と彼を推していた。(結果その子のほうが某宇宙開発機構に行くことが決まり辞退してしまうのだが)

話をすると、彼は海外に出られる仕事を探していた。
どうやら語学に自信があり、それを活用できるフィールドを求めているとのことだ。
(残念だが、うちの会社ではあまり活かす場所は多くないかもな。。。)と少し残念だったが、同時に彼は映画の配給会社でインターンをしており、エンタメ業界やベンチャーという領域にも関心はあるという。
後日個別で会おうということになった。

面談で彼の経歴を聞くと、それは見事なものだった。
・小中高とインターナショナルスクール
・部活は馬術部
・大学時代にイギリスに1年間留学
・留学先で和食デリバリーの企業でインターン
・Webマーケティングの立ち上げ
・帰国後映画の配給会社でインターン
・英語で日に10本以上の商談をすることも
・カンヌ国際映画祭で日本人最年少営業

正直、大学生のスペックでここまで経歴を並べられる人をほとんど知らない。というか見たことがなかった。

「それで、海外で働いて何がしたいんだっけ?」
これまでの経歴はスラスラと話していたが、この質問で急に歯切れが悪くなった。
「一応、社会的に大きな、面白そうな、正直ここが全然固まらなくて、迷っていて」
完璧な就活生に少しの綻びが見えた。

もう一度、今度は人生で何をしている瞬間が一番楽しかったのかを聞くと彼は少し考えてから「多分、大学のサークルでやっていた助監督です」と答えた。
彼は映画サークルに所属し、そこで主に助監督として活動していた。
助監督の仕事は地味だ。映画を撮る工程で最もクリエイティビティの無い仕事といっても差し支えがない。日程調整や外部連携、資金調達など、必要ではあるが人気のあるポジションではない。
しかも、彼のように輝かしい経歴を持っている人間が好むのは心底以外だった。

遡ると、彼は自身のクリエイティビティの無さに大きなコンプレックスを持っていた。
一方で、映画を観ることは好きで、作品に触れることも、それを創る人たちも好きだった。
細かい仕事は割と得意で、頭もよく回るほうだという自負もあった彼は、助監督というポジションにやりがいを得ていた。

「だから、正直まだエンタメ業界にも関心があって」

最強の守備力

それから、と彼は続けた。
「大手に行くのも正しいか迷っていて。多分、僕は大手に入ったら辞めないんですよ。だから、未来がもの凄く見えてしまう感じがして、面白くないなあと。ただ、ベンチャーでってなると、英語が活かせなければこれまでの武器を捨てるようなもので、それも勿体ないなと」

彼は、非常に優秀なのだ。だからこそ、色々なことを理解している。
自分の強さも、世間の評価やそこで得られる価値を。
だから、今の彼に無い視点を、一つだけ出した。

「助監督が楽しいと思えたなら、社会人でそれに近いポジションをやれば、誰にも負けない存在になれるかもしれないね。例えばコーポレートで経理とか、財務とか法務とか労務とか。そういうものをベンチャーで若いうちに完璧にして、経営により近い存在として、新しいものを生み出す人を助けられる人になれるかもしれない。」
あくまでも、一つの道だけど。と加えて。

彼はその後しばらくコーポレートを通った後のキャリアについてなどを深く掘り下げたあとに「少し、持ち帰って考えてみます」と言って帰った。

次の選考に進みたいとのことだったので、役員に通すと、その面談記録には「ベンチャーのコーポレート志望。めちゃくちゃ良い。欲しい」と書いてあった。

そうか、決めたんだ。

そうして彼は「最後の内定者」として待ち望んだ「最強の守備力を持つ人」として加わった。

不完全な後衛者

彼は他の内定者と違って生真面目なので、フーモアに内定した後も就職活動を続けた。
その間も何度か面談をしたが、話は「今後のコーポレートはどんな面白い場所にできるか」ということが主だった。

いつしか僕は、彼が入ることを心待ちにしていたし、彼が入ることを前提としていた。
だから、一期生の採用活動で唯一承諾を取り付けにいった。

承諾後も、クリエイティビティ以外の部分で確かに優秀な成果を残し、現在も採用ナビサイトを一人で運用している。
海外向けのアプリの英訳チェックは彼がいないと成立しないし、内定者で運営しているnoteのスケジュール管理も的確にこなしている。
仕事の飲み込みも早く、明らかに能力が高い。
だが、彼はその自分の高い能力に苦しめられているときもある。
どうしたら他の人が同じように出来るのか。社員と比べても出来ることがあるんじゃないか。
そんな自我と「そうは言ってもまだ何者でもない自分」の中で深く葛藤しているときが垣間見える。
それが、彼をまだ不完全な後衛としている理由だ。

彼は、恐らくこれから社会に出て、様々な経験を経て、バックオフィスでその名を知らない人がいないほどの存在になるだろう。もしかしたら、バックオフィスではなく、事業側かもしれないが、それがどちらでも決して夢物語ではない。
ただ、伝説になるには、まず他のメンバーを「伝説」にしなければならない。
前衛の天才たちはいつだって、優秀な後衛がいないといけないから。

最高の×××

ふと、思うと僕は彼には高いものを求めているがゆえに毎回さらに上を求めている気がする。
なぜ褒めないのかを考えた時に、僕にとって彼は部下ではなく対等な仲間だからだと思った。同じ目線で、同じコーポレートから、会社を創り、世の中を変える仲間。
だから、そもそも論として他社の新卒との比較などしないのだ。比較する時間すら無駄だと思う。
あと、僕も彼も「仲間」とかいちいち言葉にするのがあまり好きではないので、出来ればこれも伏せ字にしたい。

最後の内定者にして最強の守備力を持つ最高の×××。

これから彼と変える全てが、伝説を創る全てだと思うと、楽しみで仕方がない。

文責:採用責任者 西尾 輝

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大西「ありがとう!もっともっと楽しんでね!」
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