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私があなたを採った理由~大西一生編~

なぜ彼らは伝説の一期生に選ばれたのか 第1話

始まり

株式会社フーモアは、これまでも新卒で入社をしてくれたメンバーが一定数いるのだが、全員がインターン経由か作家としてフーモアと関わりがあった人が入社に至っている。

そんな中、2018年の夏頃に新卒採用の市場に乗り込むことを決め、2020年新卒からはその一期生として入社してもらおうということになった。

僕は2018年の秋に入社し、まさに今、新卒採用を行おうという時だったのだが、採用コンセプトも方針も何も決まっていなかった。
とりあえず決まっていた採用イベントに参加していく中で、僕らの未来の輪郭をどうにか触れようとしていたその時、僕らは彼に出会った。

スターとして

大西一生は、エンカレッジという企業×学生団体で就活支援をしてるサービスで出会った。
ハイレベルな学生を集客していることで定評のあるその採用イベントでも、彼は特別に目をひいた。実際に、運営スタッフに「今日誰が一番良いですか?」という質問をしたときも、真っ先に名前が挙がった。

明るく、人当たりがよく、それでいて意見を言う/聞くのバランスが非常に良かった。恐らく、就活市場において最も強いタイプだ。
実際に話しを聞いてみると、就活市場に強いタイプであることも自覚しており、まずは総合商社に行こうという志向性も納得だった。
だけど、僕には彼が迷っているように見えた。
北海道大学でテニス部主将、全道大会優勝、文武両道で人当たりも良く、それゆえ自然と進路は誰もが知る大手。
ベルトコンベアのような進路選択に対してもう違和感は、彼が「エンタメも興味があるんですけど」と何度か言うたびに大きくなっていた。

他の学生と話をする時間にも、直接彼のもとへ行き、じっくりと時間をとって話を聞くと、家族のことや、テニスで成果が出るまでのこと、いろんなことを聞いた。
その日は、「大手を受けながら、エンタメやベンチャーも受けて、選択肢を広げてみたらどう?」ということだけアドバイスし、連絡先を交換した。

それから、新卒一期生がどんな人が欲しいかを考えた時に「大西一生みたいなのが一人いたら良いなあ」と何度も思った。
どんなポジションにも当てはめれて、それでいてベンチャーでも大手でもどちらでもやれる推進力。正直、今のフーモアではオーバースペックの可能性すらある。
だけど、そのオーバースペックだけを集めたらどうだろう。

僕は、新卒一期生採用にフーモアとエンタメ業界に大きなインパクトを与える一打を託そうと、祈った。

伝説の世代へ

僕が採用コンセプトを思いついたのは関西へ向かう新幹線の中だった。
関西の採用イベントへ向かう中、いよいよコンセプト無しで話すのも難しいなと思い、いくつかキャッチコピーを書き出していたが、どれもしっくりこなかった。
その時、彼らの10年後、20年後に何と呼ばれていて欲しいかを考えた時に一つの言葉が出てきた。

伝説

そうだ。僕は、まだ見ぬ新卒たちに伝説になって欲しい。
いい大人になった時に「あの時、フーモアを選んだことから伝説への道が始まったんだなあ」なんて、言って欲しい。
僕は、メッセンジャーを開いて真っ先に一生にそれを伝えた。

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この時、彼はうちの社長である芝辻とのランチを翌日に控えており、そこでベンチャーにするか大手にするか考える材料にしようとしており、まだまだ選考も始まっていなかった。
だが、まさかのことに、そのランチで彼は芝辻から内定が言い渡され、第一号内定者になったのだった。

一期生・一号

その報告を受けて、僕も戸惑ったが、本人も突然のことで大きく戸惑っていた。
だが、それによって僕の中で「大西一生を始まりとした内定者を集めることで、伝説の世代をつくろう」と決意することとなった。

1月の初旬に東京で別の会社の選考があるとのことだったので、そこに合わせて飲みに行くことにした。改めて、今後どんな世代を創っていきたいのかを話すと共に、彼からもエンタメ業界への思いや、自身がアイマスやラブライブのファンであることなどを告白され、大いに盛り上がった。
その時点で、彼は「もうそんなにたくさんの会社は受けません。後悔ないように見たいところだけ見てみます」と出会って2ヶ月も経ってない中で大きく変化をしていた。

3月の中旬、内定承諾をし彼は無事「一期生・一号内定者」として、フーモアに入社することになる。

スターターとして

内定後の課題などの中で、一生は相変わらずのバランス感覚でそつなく物事をこなせる一方で、いわゆる「優等生的視点」から抜け出せずに苦しむ場面もあった。
だが、むしろそこまでの土俵にすぐに上がれるポテンシャルの高さが、今後業務に深く入り込む中で開花していけば良いと思っている。

北海道からの遠隔であることや、引退まではテニス、それ以降はエンカレッジの運営と大学生活を最後までやりつくそうとしているため、どうしても他の内定者よりもコミュニケーション量は減ってしまっているが、心配はしていない。

他の内定者も「一生が東京に来るまでにリードを取っておかないと」という意識を持つほどに影響力もあり、みんなが揃って「アカレンジャーは一生だから」というほどに信頼も置かれている。

あと半年で「伝説のきっかけになった男」が東京に来る。


僕は、そんなスターターがどんな物語を始めてくれるのか、楽しみでならない。

文責:採用責任者 西尾 輝

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