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私が描くセラピスト像 ②


前回、セラピストの基準について色々と考えてみたのですが、ご提供する側(セラピスト)と受けられる側(お客様)によって感じることがそれぞれなので、基準もそれぞれになってしまいます。
なので、正解や不正解は無いです。
そこでとりあえず、私が17年近くセラピストとして続けられたのは何故かをベースに書いてみようかと思います。

セラピストの基準を数値化すると 

プロフェッショナルな人(プロ)とは、その道の専門的な知識や経験や技術や才能を持ち、ご提供に見合った収入を得ていると言われています。

そこで、セラピストの基準を数値化した分かりやすい指標に、ご料金設定をあげてみます。

サロンオープン時、最初に考えるセラピーのご料金設定は、どなたもかなり悩まれると思います。
一度決めた値段をコロコロと変えるのは、お客様を戸惑わせることや信頼が下がり易くなるので、避けたいところです。
年中キャンペーン価格が定価になっているところもお見かけしますが、新規の方には有効だと思われますが、リピートに繋がらないことが多いです。

私が価格設定を考える項目は、また別の機会に詳しくお伝えします。
ここではざっくりと。まずは、ご提供するセラピーの価格は、まずはご自身が希望される価格とその価格を客観的にみて判断されるのが良いかと思います。 

時折、値段は他者に決めて頂くというセラピストの方もお見かけしますが、プロとして値段を決めるということは、ご自身のセラピーの価値をご自身が感じる大切な作業だと思うので、向き合われるのはおススメです。

その時、セラピストがご自身で認めたセラピーの価値を無理をして低価格にしてご提供するというのは、心身が段々疲弊し、長続きできない負のパターンを多くお見かけするので、少し注意が必要です。

また、低価格ご提供の料金設定で従業員がいるサロンでは、利益を得る為に数をこなさないといけない為、負担が大きいと感じる退職者が増えて入れ替わりが頻繁になることが多く、余計に人件費がかさんで経営が厳しくなることもあります。

他にも、オープンに必要な初期投資をし過ぎて適正価格では元が取れないパターンや、新マシーンや新商品や新技術を次々に取り入れて経費がかさみ、段々と苦しくなってくるパターンもよく見かけます。

最新や流行の技術やマシーンがお好きで、裕福な顧客様が沢山いらっしゃる場合には、それらが講じて上手くいくこともありますが、常にアンテナを張り、飽きられない仕掛けや上質なセラピーや接客を保つことをキープし続ける気力も必要で、それを難なくできるセラピストは、比較的少ないのが実情だと思います。

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自身の価値観や信念や理念を知る

料金面だけを基準にして判断すれば、セラピストの価値値段に対して提供された技術や情報、環境やお客様の気分(欲求)の満足度で変化すると思います。

セラピストとお客様、両者の価値観のバランスが取れていると、リピーター様やファンが増えつづけるのかもしれません。

お客様がいらっしゃらないとセラピストは成り立たないので、お客様に対する感謝が自然に溢れる心がセラピストとしてのモチベーションになることもあります。
大きな無理をしないことは、モチベーションを保ち長く続けられるコツでもあると思います。
この無理とは価格面だけでは無く、自分の信念や理念も関係する気がします。

お仕事なので多少の動きはあると思いますが、ポイントがズレ過ぎると自分の望まない方向に進んだり、お客様に左右され過ぎて無理をするので、心体に負担がかかり継続できなくなる方もいらっしゃるので、残念だなぁと思います。

という訳で、後々に変化しても良いので、価値観や信念や理論を持つ、自分が大切にしていることを明確にすると、ブレが出ずに楽です。

余談で、思っていた価値観や信念や理念が、実は無理をしてズレると思っていたポイントの位置にあったという場合もあるので、その時は早めに気付けて軌道修正されると上手くいくのでしょうね。

次回は、私がセラピストとして大切にしている3つのことについてのお話です。


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