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都市伝説、リアリストの楽しみ方とは

"ミスター都市伝説"関暁夫氏が登場するテレビ番組「やりすぎ都市伝説」が面白い。この番組を通じて、これまで知らなかった都市伝説を知ることができるし、ここで知った都市伝説について個人的に調べ、そこで新たな情報が得られるのが嬉しい。その新たな情報を聞いて楽しむのが現実主義者(リアリスト)の家内だ。"座りしままに食らう餅"はさぞかし美味かろう。ただ、好きで調べて得た情報を伝えているだけなので、これは家内への"おもてなし"。願わくば美味しく味わっていただきたい。

付き合いの良さ

家内は自分が見たモノ、聞いたコトしか信じないリアリスト。動物好きが高じて未確認動物(UMA)には幾らか関心があるものの、未確認飛行物体(UFO)や超能力を含む超常現象をはじめ、都市伝説にはほぼ関心がない。それでも「やりすぎ都市伝説」を一緒にユーチューブで楽しむことがある。実に付き合いが良い。

番組を見ながら話す家内のコメントは面白い。先日は関さんの髪型を見て、「フロント(前)は真ん中でピッチリ、ペッタリしてるのに、バック(後)は、こんもりホワッとしているのがおかしい」と、画面を指差して仕切りに言っていた。注意力を根こそぎ持っていかれるが、その言葉にも一理あると思ってしまうのはお人好し過ぎる自らのせいか。

そのほか、家内は番組の最中、頻繁に質問してくる。「この都市伝説のことは知ってたの?」「関さんってどんな人なの?」「今日の夕飯は何にする?」とかとか。さすがに夕飯の話は任せると答えることが多いが、それ以外については後で調べてみるねなどと言って、あらためて番組に集中するのがもっぱらだ。

"こぼれ話"がお気に入り

ところが、こうした質問をきっかけに面白いことを発見することがある。先日も家内の質問に答えようと、"グーグル先生"を検索していて見つけたのが、東京・自由が丘にある「セキルバーグカフェ(SEKIBERG CAFE)」という喫茶店。知っている人たちも多そうだが、この店は"ミスター都市伝説"の関さんが経営する店だ。

店名であるセキルバーグの由来は、関暁夫とスティーヴン・スピルバーグという名前を組み合わせた"もじり"なんだとか。店を訪れた人たちによると、味はまあまあだけど、「3Dメガネをかけて食べるマフィンが面白い」とのこと。マフィンのかけらがレンズを通じて浮かび上がってくるらしい。それだけでも話のネタになりそうだ。

こうした"こぼれ話"を家内はことのほか喜ぶ。「来週行ってみる?」といい、すでにウキウキ顔だ。すげなく断ると、言葉に出さないまでも、それで都市伝説が好きとよく言えるねという感じでジト目を浴びせてくる。そのうちねという卑怯な大人の常套文句であらためて対応。このときはあっさり引き下がった。それほど本気でもなかったらしい。

関さんは、スティーヴン・スピルバーグの映画製作チームが選ぶ「我々が手を組むべき日本のメディアに影響力のある10人」の中の1人だったらしい。この情報には見向きもしない家内。家内の中にも、聞いた情報が面白いか、あるいはそうでないかについての明確な基準があるようだ。なんとも選り好みの激しい美食家だ。

同じ番組を見ていても家内が別の見方をしてくれているおかげで得られる情報もある。それに加え、調べて得た情報について、都市伝説に関心がない家内が反応してくれるのは実に嬉しいものだ。ただ願わくば、どれも"美味しそうな反応"を見せてほしいと思うのは贅沢だろうか。検索するのにも案外時間がかかるのだ。

(写真〈上から順に〉:レッツエンジョイ東京HP、「やり過ぎ都市伝説」=テレ東プラス、セキルバーグカフェ=食べログ、スティーヴン・スピルバーグ氏=ADHD・発達障害ガイド.INFO)

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りす=ハードボイルド
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