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応援の導火線

ー北京冬季五輪(中)

20日に閉幕する北京冬季五輪。夫婦揃って大いに楽しんだ。ともに一番盛り上がったのはスノーボード男子ハーフパイプ決勝。金メダルに輝いた平野歩夢の超大技「トリプルコーク1440」に歓声を上げた。とはいえ、その前のスキージャンプ日本代表選手の活躍を見ていなければ、興味が湧かないまま、見過ごしていたかもしれない。カフェ・ベローチェで夫婦で北京五輪を振り返り、奥さんも同意見だった。

関連リンク(連載「北京冬季五輪」シリーズ):「りすの独り言:あっという間の閉幕ー北京冬季五輪(上)

スキージャンプ

新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」に気を取られ、気分が盛り上がらないままにテレビ観戦。女子ジャンプ陣のエース、高梨沙羅がわずかにメダルに届かず、やはり今回の五輪は気分が乗らないと思っていたところ、日本期待の小林陵侑がやってくれた。ノーマルヒルで金メダル。これで俄然がぜん、応援に火が付いた。

小林はとにかく飛行・着地姿勢が段違いに美しい。そのおかげか、他国の選手が厳しい気象条件で本来の力を発揮できない中で好記録を連発。メディアからのインタビューに答える対応も浮ついたところがなく、実にクールだ。"レジェンド"ジャンパーの葛西紀明との師弟関係にもほっこりさせられ、すっかりファンに。

特に印象に残ったのは、男女混合団体でのジャンプだ。高梨がジャンプスーツの規定違反で失格になり、チーム内に動揺や気負いもあっただろうが、小林はこれに動じず、1本目、2本目ともにビッグジャンプを揃えた。惜しくもメダルは逃したが、このときのジャンプは圧巻だった。ラージヒルで銀メダルも獲得。これで気持ちが盛り上がらないわけがない。

男子フィギュア

一方、奥さんは高梨の姿にグッときたそうだ。1本目のジャンプで発覚した規定違反と失格、そして喪失感や罪悪感から気持ちを立て直し、2本目のジャンプを飛んで好記録を出した姿に心を動かされたようだ。これをきっかけに日本代表選手への応援に力が入るようになったという。奥さんは男子フィギュアスケートにあまり興味がない。

理由。高橋大輔が出ていないかららしい。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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