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【社員インタビュー】ユーザと家族がつながる”WHLL Family Service"の裏側 vol.2

2023年1月末から提供開始された「WHILL Family Service」は、ユーザー本人とそのご家族の外出情報共有サービスです。

従来の保険やロードサービスを提供していた「WHILL Smart Care」に、新たにリリースした「WHILL Family Service」を含んだプレミアムなサービス「WHILL Premium Care」を提供しています。

また、同日に配信開始された専用アプリ「WHILL Family App」から、ユーザーと家族がアプリ上で機体の居場所や状態、お出かけ記録などの外出情報を共有できるもので、安心感につながる快適な移動体験を提供しています。

この「WHILL Family Service」の提供の裏側に迫るため、携わったメンバーに話を伺いました。

第二弾の今回はサービス開発部からWHILL Family Appの開発をリードした藤田さん、さまざまなプロジェクトでプロジェクトマネージャーを務めるLDに話を伺いました。

<プロフィール>
藤田 IT開発本部サービス開発部にてモバイルアプリ開発を担当。WHILL Family Serviceの提供に伴いリリースしたWHILL Family Appの開発をリード。

ーモバイルアプリの開発を担当するエンジニア藤田さん。具体的にはどのような業務を担当していましたか?

藤田:「アプリ開発エンジニアとして、企画段階からプロジェクトに携わっていました。今回のプロジェクトでは、複数の部門と連携しつつ企画から提案のあったユーザーストーリーをもとに要件を整理し、デザインチームや機体およびIoTモジュール開発チーム、別プロジェクトの開発チーム、同じ開発チームのバックエンドエンジニアなど多くのメンバーと会話を重ね、アプリを使ってどんなことが実現できるか、ユーザーにとって何が必要なのか考慮しながら開発を進めました。アプリでは弊社で開発しているModel Sと呼ばれる機体およびIoTモジュールとの連携も含まれるため、多くの部門、メンバーと密に連携しながら開発を推進することができ、よい経験になりました。」

ー今回リリースしたWHILL Family App について、こだわりのポイントを教えてください。

藤田:「とにかくシンプルさ、使いやすさを追求したところです。WHILL Family Appでは、ハードウェアとの連携を実現するために必要な手順の一部が複雑になることが避けられません。手順の中でユーザーに対応してほしいことをアプリでダイレクトに伝えるために、できるだけアプリが保有する機能をわかりやすく表現できるようデザインや仕様を工夫して開発したつもりです。

特に、アプリで機体の情報を家族で見るなどの主要機能の利用を開始するためには次のようなステップを踏む必要があり複雑です。

最初に、ユーザーは契約に必要なIDの発行を行ったあとサービスの加入を行い、機体およびIoTモジュールの送付手続きを行います。次に、手続きが完了すると機体およびIoTモジュールが出荷されるためユーザーは納品日に機体、IoTモジュールを受け取ります。機体の納品時にはアプリでの機体との連携に必要な情報も同梱されるため、納品のあと、ユーザーはアプリをインストールしログインを行い機体と連携することでようやく機体の登録作業が完了し、機体の情報を家族で見るなどのアプリのメイン機能を利用できます。このようにアプリ単独で全ての操作が完結するわけではなく、実体のあるものとアプリの間での相互のやりとりも含まれるため、アプリ内ではそうした複雑性をユーザーに感じさせないよう工夫できないか常に考えていました。

また、『ユーザーと家族が安心してつながる』というコンセプトをアプリでどう表現しユーザーへ伝えられるかという点についても、関係者間で検討を重ねました。

たとえば、機体の位置や外出情報を共有する機能は、少し見方を変えると機体を所有されている方は「見られている」という印象をもちかねません。機体を所有される方とそのご家族にネガティブな印象を与えないよう、デザインや文言もひとつひとつこだわっています。」


シンプルでわかりやすいビジュアルを追求した画面

ー開発において大変だったことはありますか?

藤田:「ハードウェアがあるゆえの難しさがありました。

今回のアプリはModel S機体および機体に取りつけられたIoTモジュールとの連携が多く、機体側の開発スケジュールも考慮してプロジェクトを推進する必要があったので、プロジェクト管理の観点からみてもサーバとの通信だけで完結するようなアプリと比較して考慮すべき要素が多く、その点は苦労しました。

ハードウェアチームが担当したIoTモジュール開発も新しい取り組みで、アプリが機体の情報を取得するための機体サーバ間、アプリサーバ間の通信に関する開発はもちろん、製造、出荷に関するフローや機体管理の方法についても検討する必要がありました。製造や出荷のプロセスも鑑みた広い視点でのサービス設計が求められるため、ハードウェア開発を伴うサービスを開発する大変さを改めて実感しました。

また、WHILLはこれまでハードウェアを主にプロダクトを展開していますが、より移動を快適にスマートにできるよう、特に2022年度からはサービス開発にも注力し、ハードとソフトの両輪で開発を強化していく方針となり、このWHILL Family Appはその象徴的なサービスの一つであると考えます。

正直、ハードウェアがあることで開発の複雑さや難易度は増し、大変なことも多いですが、実際に機体が動いている様子を見るたびに、アプリだけでは描けない様々な可能性を感じられます。

WHILLのサービス開発チームはまだ人数が少なく、ひとりひとりが幅広く業務を担当する大変さ、責任の大きさなどありますが、企画段階から開発を主体的に進めると同時に開発体制などの仕組みづくりも経験でき、多くの学びが得られました。」

ーリリースを終えた今のお気持ちを聞かせてください!

藤田:「予定通りリリースでき一区切りついた気持ちです。一方で、アプリについてはユーザーからのフィードバックが集まってくるこれからが勝負どころだと考えています。

リリースして終わりではなく、これからもユーザーに長く使い続けていただけるよう、改善していきたいと考えています。」

<プロフィール>
LD IT開発本部サービス開発部にて様々なプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当。WHILL Family Serviceの提供に伴い、オンラインストアとの連携をリードした。

ーサービス開発部で様々なプロジェクトをリードするLD。WHILL Family Serviceにはどのように関わっていたのでしょうか?

LD:「ユーザーやそのご家族がWHILL製品を販売店、つまりWHILLのオンラインストア以外での経路で購入した際のユーザー情報の連携のためのプロジェクトをリードしていました。WHILLでは現在、製品を購入いただいてからその後の生活や修理などについて1人1人に合ったサービスを提供し、長く製品を使っていただくために、ユーザー情報を管理するプラットフォームを構築しています。

WHILL Family Serviceは、Model Sのみに使われるWHILL Premium Careという保険を含んだパッケージサービス中に含まれる外出情報共有サービスです。このWHILL Premium Careに加入する場合は、WHILLオンラインストアからの申し込みか、販売店を通した申し込みが必要になります。こうした販売店からWHILL Premium Careを購入いただいた場合に、ユーザー情報を正しく取得し、機体と連携してWHILLで管理できる体制を作っていました。」

ーWHILL Family Serviceの機能はユーザーとそのご家族にどのような影響を与えるとおもいますか?

LD:「WHILL Family Serviceは外出情報として外出した距離や時間を記録できる他、衝突や充電切れなど万が一の事態が起きてしまった場合も、ユーザーのご家族に通知されます。

『家族とつながっている』という安心感はユーザーが自信をもって積極的に日常生活を送ることにつながります。ユーザーのご家族も、大切な人が安全で楽しい生活ができていることを実感できると思います。このサービスを通して、楽しい移動や日常生活を実現するだけでなく、家族のコミュニケーションのきっかけになってくれたら嬉しいと思います。」

ーこのプロジェクトには、どんな思いで参画していましたか?

LD:「私は、多くの人々の中でも、特に生活に不便さを感じている方々のを向上させる技術を生み出すことに情熱を注いでおり、この思いはWHILLの”すべての人の移動を楽しくスマートにする”というミッションにも通じています。

楽しくスマートな移動とは、どうしたら実現できるのか?と考えた時に、私はイノベーションと、安心・安全をユーザーとそのご家族に提供すること、そしてユーザーが自信を持ってあらゆる場所に出かけられることだと考えています。

短距離移動の手段として、レンタル自動車や電動スクーター・電動キックボードは移動を快適に、便利にする者です。その中でもWHILLは、これまでイノベーションが起きにくかった歩行領域をカバーし、あらゆる身体のコンディション、年齢や性別に関係なく使っていただけるモビリティを提供しており、デザイン性やハードウェアの性能はイノベーティブだと考えています。

そして、今回のWHILL Family Serviceを通して、このハードウェアの価値はさらに高まり、WHILLとしてもステップアップできたと思います。ユーザーとそのご家族双方に対して、安心・安全な生活を提供し、ユーザーが自信を持って外に出かけることにつながっていくと考えています。」


ー無事リリースを終えた今のお気持ちを聞かせてください!

LD:「WHILLは今後もすべての人々が人生を最大限楽しく生きることができるように、革新的なモビリティと、近距離移動のプラットフォームを創造していきます。

WHILL Family Serviceの提供は、私たちのミッションを達成するための大きな成長の1歩です。WHILLの革新的なハードウェアにソフト・サービスの力が加われば、よりWHILLのモビリティの価値が高まっていくと思います。

そして、WHILLのユーザーとその周りの方々、1人1人が素晴らしい生活を送ることができるよう、社会全体にいい影響を与えられるよう今後もイノベーションを起こし続けていきたいです。」


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